12・潜入の日
勇希兄ちゃんがバツの悪そうな表情をしていたが、それは放っておき。私はアレックスさんに聞いた。
「この人達も潜入するんですか?」
『彼らはまあ、囮に近いが…。
タレス周辺を守る敵のHRの撃墜をしてもらう。
耐久性が低めだからな…大物狙いだと機体が保たない可能性がある。』
『ではやはり…ビウスの残存兵のみの同行となりますか。』
『くっ…。敵の攻撃が激しくてだな…。まずは目の前の沈静化か?』
『それはご心配なく!』
アレックスさんが頭を抱えていたら、残存兵のHRの1体が駆けつけてきた。
残存兵は銀色の剣を下に向けて、【フラワー】の前に立った。
後から2体、【フラワー】の側に近づいた。
『地球の兵士達と交代して参りました。』
『あの魔法のような広範囲の攻撃の威力は凄すぎます。』
『…褒めても何も出ないぞ。』『え?』
『なんでもない。事前に説明したように、残存兵は《裏口》の案内を頼む。【パスティーユ】は遅れるなよ。』
「わかりました!」
私は了解の意を示した。兄達も同じ返事だった。
既に残存兵達は動き出していた。
私達がついていけるように、若干スピードは遅めだった。
同じスピードで、【フラワー】は残存兵達の後ろで進んでいた。
クーランが所長の[レッド研究所]には、複数のルートがあった。
「この人達も潜入するんですか?」
『彼らはまあ、囮に近いが…。
タレス周辺を守る敵のHRの撃墜をしてもらう。
耐久性が低めだからな…大物狙いだと機体が保たない可能性がある。』
『ではやはり…ビウスの残存兵のみの同行となりますか。』
『くっ…。敵の攻撃が激しくてだな…。まずは目の前の沈静化か?』
『それはご心配なく!』
アレックスさんが頭を抱えていたら、残存兵のHRの1体が駆けつけてきた。
残存兵は銀色の剣を下に向けて、【フラワー】の前に立った。
後から2体、【フラワー】の側に近づいた。
『地球の兵士達と交代して参りました。』
『あの魔法のような広範囲の攻撃の威力は凄すぎます。』
『…褒めても何も出ないぞ。』『え?』
『なんでもない。事前に説明したように、残存兵は《裏口》の案内を頼む。【パスティーユ】は遅れるなよ。』
「わかりました!」
私は了解の意を示した。兄達も同じ返事だった。
既に残存兵達は動き出していた。
私達がついていけるように、若干スピードは遅めだった。
同じスピードで、【フラワー】は残存兵達の後ろで進んでいた。
クーランが所長の[レッド研究所]には、複数のルートがあった。