12・潜入の日
☆☆☆
宇宙へ旅立つのも初体験な私達兄妹にとって、宇宙戦も初めての経験だった。だからビーム兵器と敵のHR達に翻弄されていた。
ジェット機に分離された状態では、攻撃の威力は弱い。
出撃したら、すぐに合体しなくてはならなかった。
その合体に、私達は苦戦した。
幸い、無事に【パスティーユ・フラワー】として飛べたのは、アレックスさんの指示のおかげだった。
西条司令が艦長として指揮する宇宙船[天海号]は、他の宇宙船よりもスケールが大きい。
なので、西条司令達は私達より遅く宇宙に上がった。
[天海号]を盾にして合体しろ、と言われた。
言われた通りに[天海号]の後ろでの合体は成功した。
前線に出て、まずはビーム兵器と敵のHRを蹴散らそう、と思った時。私達【フラワー】の両脇にもロボが3、4機程飛んでいた。
「…これは?」『【軍用機】で、お前達と似た機体だ。ジェームズが連れてきた志願兵達が乗っている。』
アレックスさんは私の小声を聞いていたようだった。
「この人達と一緒に行動するの?」
『違う。司令の通達で、お前達は[レッド研究所]に潜入しろ。』
『え!?正面突破じゃねぇのかよ!』
『一応伝えた筈なんだが…。駆け足気味で説明したから聞き逃してしまったか?』
『ううっ…。』
宇宙へ旅立つのも初体験な私達兄妹にとって、宇宙戦も初めての経験だった。だからビーム兵器と敵のHR達に翻弄されていた。
ジェット機に分離された状態では、攻撃の威力は弱い。
出撃したら、すぐに合体しなくてはならなかった。
その合体に、私達は苦戦した。
幸い、無事に【パスティーユ・フラワー】として飛べたのは、アレックスさんの指示のおかげだった。
西条司令が艦長として指揮する宇宙船[天海号]は、他の宇宙船よりもスケールが大きい。
なので、西条司令達は私達より遅く宇宙に上がった。
[天海号]を盾にして合体しろ、と言われた。
言われた通りに[天海号]の後ろでの合体は成功した。
前線に出て、まずはビーム兵器と敵のHRを蹴散らそう、と思った時。私達【フラワー】の両脇にもロボが3、4機程飛んでいた。
「…これは?」『【軍用機】で、お前達と似た機体だ。ジェームズが連れてきた志願兵達が乗っている。』
アレックスさんは私の小声を聞いていたようだった。
「この人達と一緒に行動するの?」
『違う。司令の通達で、お前達は[レッド研究所]に潜入しろ。』
『え!?正面突破じゃねぇのかよ!』
『一応伝えた筈なんだが…。駆け足気味で説明したから聞き逃してしまったか?』
『ううっ…。』