11・包囲の日
「襲う理由が…ないからですか?」
「そうでしょう、ねぇ。あるとすれば資源問題か環境か。」
「各星々に共通する問題事項ですね。」
うーんと考えこんでいた大人達。
そこに、勇希兄ちゃんが割り込んだ。
「兄ちゃんが言ってたクーラン、って奴じゃねぇの?」
その瞬間、室内がざわついた。確信を得たと思ったのか、西条司令が声を大きくして言った。
「そうかもしれん!黒川と繋がりのある奴なら…。」
「科学者さんですよね…?あんな隠蔽工作ができるとは…。」
統制制御室に通信が入った。
[ラストコア]内の一研究室の人が映っていた。
『司令、報告があります!』
西条司令とジェームズさんは回線相手が映るモニターへ向かった。
「何か発見したか?」
『はい。採取した僅かな黒い破片を観察の結果、黒川さんの汗が検出されました。あと、この破片は軽金属でしょうか…地球上の金属とは思えない構造をしてまして…。』
『司令!』
別のモニターに誰か映った。こちらも一研究室だけど、違いは顕微鏡の代わりにPCが複数設置されていた。
「今は取り込み中だが…。」
『衛星データですね?お先にどうぞ。』
最初の発信者が後発の人に譲った。
『ありがとうございます。データの映像を分析した結果、1日程上空に宇宙船らしき物が止まっていました。』
「そうでしょう、ねぇ。あるとすれば資源問題か環境か。」
「各星々に共通する問題事項ですね。」
うーんと考えこんでいた大人達。
そこに、勇希兄ちゃんが割り込んだ。
「兄ちゃんが言ってたクーラン、って奴じゃねぇの?」
その瞬間、室内がざわついた。確信を得たと思ったのか、西条司令が声を大きくして言った。
「そうかもしれん!黒川と繋がりのある奴なら…。」
「科学者さんですよね…?あんな隠蔽工作ができるとは…。」
統制制御室に通信が入った。
[ラストコア]内の一研究室の人が映っていた。
『司令、報告があります!』
西条司令とジェームズさんは回線相手が映るモニターへ向かった。
「何か発見したか?」
『はい。採取した僅かな黒い破片を観察の結果、黒川さんの汗が検出されました。あと、この破片は軽金属でしょうか…地球上の金属とは思えない構造をしてまして…。』
『司令!』
別のモニターに誰か映った。こちらも一研究室だけど、違いは顕微鏡の代わりにPCが複数設置されていた。
「今は取り込み中だが…。」
『衛星データですね?お先にどうぞ。』
最初の発信者が後発の人に譲った。
『ありがとうございます。データの映像を分析した結果、1日程上空に宇宙船らしき物が止まっていました。』