10・誓約の日

「ありがとうございます!」
「我々の母星には即時報告いたします。迅速に対応させるよう指示を出しますので、それまでの辛抱を。」
「わかっています。お待ちしております。」

この数分後。
意見や質問がないかの確認後、宗太郎が解散の表明をした。
とはいえ、バラバラに散らばるのではない。
サレンが首領陣を休ませる為に、個室の案内をしていた。
統制制御室には、宗太郎、ジェームズ、リュートの3人だけになった。

「王子にもご苦労かけたな。」
「いえ。話し合いの場を用意して頂き、助かりました。」
「じゃあ、俺は黒川達に伝えておく。真ん中の子供も起きるだろうからな。」
ジェームズも統制制御室を後にして、
室内には宗太郎とリュートだけになった。

「私も我が星の現状を把握してきます。」
「大事な人が危険な状態だったが…。」
「王家の兵士達が救出に向かって、命に問題ありませんでした。」
「…すまないな。ずっと引っ張り続けて。」
「大丈夫ですよ。」
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