10・誓約の日
★★★
[トールメイス]は派手な装飾のついた、金星圏産の汎用型の宇宙船だった。
メイン制御室であるブリッジに、男性陣が集まっていた。
全員、髪の色は金髪の、凛々しい若者達。
宇宙船が金星圏産ならば、乗組員も金星人がほとんどなのも当然で。
[トールメイス]内は全員が金星人だった。
彼らの先頭に立ち、彼らに向けて演説を行う男がいた。
先程クーランと取引に応じたビウスだった。
「同士達よ、時は来た!我々の女神様を打ち砕く憎き男を裁く時が!
あの男はクーラン様から逃げ、女神様と密かに添い遂げていた!
不埒な輩は断罪せねばならぬ!」
ビウスは高らかに言った。彼の演説に応えているのか、聞き手の同士達はおお!と歓声をあげた。
「奴を、ラルクを野放しにするわけにはいかぬ!
闘志の持たぬ愚か者はこの世に要らぬ!同士達よ!我と共に行こう!」
歓声の音量が大きくなった。
「目指すは地球!ラルクと、奴に従う者を始末する!皆よ、配置につけ!」
ビウスの号令に同士達が従い、各々の配置についた。
ブリッジ内を任されている者以外は、素早くブリッジから出ていった。
ブリッジの正面奥はモニター画面になっており、ブリッジ以外の船内の様子が映し出されていた。
各画面に共通しているのは、皆ビウスの同士達が横一列で並んで立っていた。
[トールメイス]は派手な装飾のついた、金星圏産の汎用型の宇宙船だった。
メイン制御室であるブリッジに、男性陣が集まっていた。
全員、髪の色は金髪の、凛々しい若者達。
宇宙船が金星圏産ならば、乗組員も金星人がほとんどなのも当然で。
[トールメイス]内は全員が金星人だった。
彼らの先頭に立ち、彼らに向けて演説を行う男がいた。
先程クーランと取引に応じたビウスだった。
「同士達よ、時は来た!我々の女神様を打ち砕く憎き男を裁く時が!
あの男はクーラン様から逃げ、女神様と密かに添い遂げていた!
不埒な輩は断罪せねばならぬ!」
ビウスは高らかに言った。彼の演説に応えているのか、聞き手の同士達はおお!と歓声をあげた。
「奴を、ラルクを野放しにするわけにはいかぬ!
闘志の持たぬ愚か者はこの世に要らぬ!同士達よ!我と共に行こう!」
歓声の音量が大きくなった。
「目指すは地球!ラルクと、奴に従う者を始末する!皆よ、配置につけ!」
ビウスの号令に同士達が従い、各々の配置についた。
ブリッジ内を任されている者以外は、素早くブリッジから出ていった。
ブリッジの正面奥はモニター画面になっており、ブリッジ以外の船内の様子が映し出されていた。
各画面に共通しているのは、皆ビウスの同士達が横一列で並んで立っていた。