1・正夢の日

「【ホルプレス】の派遣は続けるんだな。」
「報酬安いからな。地球人は雑魚だが、秘密兵器の類いはこしらえてるようだ。」
「一応、我々の祖だぞ?」
「ルーツが何だ。何の能力も持ちえない生物の癖によ。」

その後、少年はゆっくりと所長室を去った。
長話を聞きたくなかったからだ。

コンピュータの画面には、多くのデータが再生されていた。
撃墜された【ホルプレス】の軍団。
3機のジェット機が合体した白いロボット。
そして、3人の子供を抱えた“自慢の息子”。

クーランはニヤリと笑った。
「絶対捕らえてやるぞ、愛しの息子よ…。」

☆つづく☆
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