1・正夢の日
☆☆☆
「【ホルプレス】の軍団なんざ、こんなもんよ。HRの下級品なんだかからな。」
「送ったのは黒種で、【ホルプレス】でも最高クラスを誇ってるそうだが?」
「無理無理。奴らは偵察か兵の傘増ししか役に立たんよ。言えるとしたら、情けねえ星だって事よ。」
「地球か…。」
「ラルクがいなかったらボロボロになっちまってるだろうなぁ…。」
「…自慢の息子か?」
「アイツは最高傑作だ。下級HRを大量に送り込んでもへばりはしねぇよ。」
ヘヘヘ、と笑う髪の長い中年男。
聞いていたのは、和装の格好をした少年だった。
2人の距離は5M程離れている。
地球の隣に位置する惑星・火星。
火星の周辺には2つの衛星の他に沢山の星が散らばっていた。
その中の1つ、タレス星に属する「レッド研究所」。
所長室の灯りは消えていて、部屋全体は暗かった。
所長のクーラン・レッドの眺めるコンピュータだけが、唯一の灯りだった。
「【ホルプレス】の軍団なんざ、こんなもんよ。HRの下級品なんだかからな。」
「送ったのは黒種で、【ホルプレス】でも最高クラスを誇ってるそうだが?」
「無理無理。奴らは偵察か兵の傘増ししか役に立たんよ。言えるとしたら、情けねえ星だって事よ。」
「地球か…。」
「ラルクがいなかったらボロボロになっちまってるだろうなぁ…。」
「…自慢の息子か?」
「アイツは最高傑作だ。下級HRを大量に送り込んでもへばりはしねぇよ。」
ヘヘヘ、と笑う髪の長い中年男。
聞いていたのは、和装の格好をした少年だった。
2人の距離は5M程離れている。
地球の隣に位置する惑星・火星。
火星の周辺には2つの衛星の他に沢山の星が散らばっていた。
その中の1つ、タレス星に属する「レッド研究所」。
所長室の灯りは消えていて、部屋全体は暗かった。
所長のクーラン・レッドの眺めるコンピュータだけが、唯一の灯りだった。