1・正夢の日

『球で縛りつけたのが【パスティーユ・フラワー】。鉄拳制裁したのが【パスティーユ・サニー】や。』
『パ、パス…?』
『機体名や。今は頭の片隅に置いといたらええ。飛んでるシャトルがあるから、そこで降ろしたる。』

モニター画面に飛行機を太らせたシャトルがあった。
再び私達の乗った【パスティーユ】?が光った。
やっぱり眩しいので目をつぶって下を向いた。
今度は何に変形するのかな、と思ったら「分離」をしたみたいで。
画面上部も《Separate Mode》に変わっていた。

『シャトルにはジェット機状態で入ってもらうからな。
あ、そうそう。俺の名前言うとくわ。黒川武人でええで。君らは?』
『俺は白井和希です。』
『俺は勇希。』「未衣子です。」
『3兄妹なんで、名字は全員白井です。』
『へぇ…兄妹かあ。仲良いなぁ。』

未だジェット機に乗ったままだけど、名前の紹介までできた。慣れたかなあ。
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