1・正夢の日

謎の白いロボ、いわゆる「この子ら」が突進してきたからだ。
先程投げられた鋭い刃物は、細長い刀である事がわかった。
何回も、刀の先で刺しにかかってきたのだ。
敵のロボは声を漏らしながらも、うまくかわしていった。
距離を取るよう、後ろへ引き下がった。

『ふーん。基礎は難なくいけるようやな。』
『基礎とは何だ基礎とは!』
武人の発言を挑発と捉えた敵のロボ。
今度は彼から謎のロボに仕掛けようとした。

しかし。謎のロボの全身が光った。
目を腕で覆ってしまう敵のロボ。その光が強烈に眩しかったのだ。

光はすぐに消えた。敵のロボは腕をどけた。
謎のロボは白いまま。
だが所々、最初の時と違っていた。
水色のラインは薄ピンクに変わり、腰の周りにはスカートみたいなじゃばらのカバーがついていた。

最初の時の謎のロボは、人間に例えると細身の男性。
こちらは女性を彷彿させた。
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