Pirate's Dream
現パロ
私は、いつからこうなのだろう。
いつからこうダメな人間なのだろう。勉強も運動もできない。特に得意なこともない。仕事だってうまく行かないし、やらなきゃいけないことができてない。いつからこんな社会不適合者に成り下がったのだろう。もうやだ。辛い。全て自業自得なのもわかってる。苦しい。溢れそうな涙を必死に堪える。
だめだ、切り替えよう。そう思って私を安心させてくれる彼に電話をかけようと決心する。あと少しのところで手は止まった。彼は仕事中だ。こんな有象無象の愚痴のために時間を割かせる訳にはいかない。そもそも、私と彼は釣り合ってないのだ。強く、美しい完璧な彼と、何にもできない私なんて、初めから釣り合ってなかったのだ。わかってたのを知らんふりしていた。一気に罪悪感が募る。彼にはもっといい人がいる。私なんかよりずっと。別れるべきなのかもしれない。
気づいた時にはボロボロ泣いていた。拭っても拭いきれない。
もうやだ。死にたい。
そんな言葉が脳内を埋める。きっと私の顔は醜いだろう。
メッセージを送る。別れようと。
ピロン。
そう音が聞こえた。聞こえた?何故?私が不思議がって振り返ると同時に声が聞こえた。
「なにを迷ってるかと思えば」
「ミ、ホークさん……」
そこには怒った顔のミホークが突っ立っていた。私は冷や汗が伝たるのがわかった。ミホークはしゃがみ込んでる私に合わせてしゃがみ、私の頬に触れた。
「一人で何を苦しんでいる」
私は、ミホークさんと言うことしかできなかった。なにか言おうものならせっかく引っ込んだ涙が溢れ出しそうだったから。
なにもいえない私にミホークさんはため息をつく。
「言わないとわからない」
「ミホークさん」
「なんだ?」と微笑む姿は私を安心させてしまって、涙が溢れた。それを誤魔化すようにミホークの胸に顔を埋めた。シャツがしわしわになってしまうほど強くつかむ。ミホークは私の背中に手を回す。
「私、死にたいッ」
「何故だ」
その声は優しくて。
「仕事も、学業も、何にも上手く行かなくて。全部自分のせいで。辛い」
吐き出したその汚い言葉を聞いたミホークはどんな気持ちだろう。私にはわからなかった。
「この世から消えてしまいたい」
本音。ずっと我慢してた本音だ。私は嗚咽を吐き出した。ミホークは笑う。私は不思議で顔を上げた。
「お前は躁鬱気味だな。いつも」
躁鬱なんて言われると思わなくて驚く。
「な、なんで笑ったの?」
「お前の嗚咽を吐き出す姿はけっこう好きだと気がついた」
な、なんて性格の悪い。私は思わず顔を顰める。ミホークは私の頭を一撫し、微笑んでいた。
「ゆっくりでいい。この俺とゆっくり平穏に暮らしていこうではないか。ゆっくり乗り越えて、乗り越えられなかったら俺が支えてやる」
ミホークはそう私に言った。私はまた涙が溢れてきた。こんな私をミホークは強く抱きしめた。そして目を細めて笑っていた。
「俺と、共に生きてくれないか?」
私は、いつからこうなのだろう。
いつからこうダメな人間なのだろう。勉強も運動もできない。特に得意なこともない。仕事だってうまく行かないし、やらなきゃいけないことができてない。いつからこんな社会不適合者に成り下がったのだろう。もうやだ。辛い。全て自業自得なのもわかってる。苦しい。溢れそうな涙を必死に堪える。
だめだ、切り替えよう。そう思って私を安心させてくれる彼に電話をかけようと決心する。あと少しのところで手は止まった。彼は仕事中だ。こんな有象無象の愚痴のために時間を割かせる訳にはいかない。そもそも、私と彼は釣り合ってないのだ。強く、美しい完璧な彼と、何にもできない私なんて、初めから釣り合ってなかったのだ。わかってたのを知らんふりしていた。一気に罪悪感が募る。彼にはもっといい人がいる。私なんかよりずっと。別れるべきなのかもしれない。
気づいた時にはボロボロ泣いていた。拭っても拭いきれない。
もうやだ。死にたい。
そんな言葉が脳内を埋める。きっと私の顔は醜いだろう。
メッセージを送る。別れようと。
ピロン。
そう音が聞こえた。聞こえた?何故?私が不思議がって振り返ると同時に声が聞こえた。
「なにを迷ってるかと思えば」
「ミ、ホークさん……」
そこには怒った顔のミホークが突っ立っていた。私は冷や汗が伝たるのがわかった。ミホークはしゃがみ込んでる私に合わせてしゃがみ、私の頬に触れた。
「一人で何を苦しんでいる」
私は、ミホークさんと言うことしかできなかった。なにか言おうものならせっかく引っ込んだ涙が溢れ出しそうだったから。
なにもいえない私にミホークさんはため息をつく。
「言わないとわからない」
「ミホークさん」
「なんだ?」と微笑む姿は私を安心させてしまって、涙が溢れた。それを誤魔化すようにミホークの胸に顔を埋めた。シャツがしわしわになってしまうほど強くつかむ。ミホークは私の背中に手を回す。
「私、死にたいッ」
「何故だ」
その声は優しくて。
「仕事も、学業も、何にも上手く行かなくて。全部自分のせいで。辛い」
吐き出したその汚い言葉を聞いたミホークはどんな気持ちだろう。私にはわからなかった。
「この世から消えてしまいたい」
本音。ずっと我慢してた本音だ。私は嗚咽を吐き出した。ミホークは笑う。私は不思議で顔を上げた。
「お前は躁鬱気味だな。いつも」
躁鬱なんて言われると思わなくて驚く。
「な、なんで笑ったの?」
「お前の嗚咽を吐き出す姿はけっこう好きだと気がついた」
な、なんて性格の悪い。私は思わず顔を顰める。ミホークは私の頭を一撫し、微笑んでいた。
「ゆっくりでいい。この俺とゆっくり平穏に暮らしていこうではないか。ゆっくり乗り越えて、乗り越えられなかったら俺が支えてやる」
ミホークはそう私に言った。私はまた涙が溢れてきた。こんな私をミホークは強く抱きしめた。そして目を細めて笑っていた。
「俺と、共に生きてくれないか?」
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