アルカ編
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「やけに不機嫌じゃないか。どうしたの」
車から降りたアイは大分顔色を青ざめている。運転が乱暴だとか文句を言われる筋合いはない。抑えきれないイライラを針にぶつけつつ空を見上げれば、豆粒ほどの大きさになった飛行船が飛んでいる。
「自分の失態分かってる?キルアに追いつけなかったのはアイがヒソカと遊んでいたからだろ?」
「あまりアイを責めないでおくれよ♧」
「変態は黙ってろ」
「イルミったら激しいだから♡」
針が刺さったのか喘ぐヒソカの猫撫で声がオレの腕に鳥肌を立たせる。さっきからずっと勃起しているのも輪をかけて気味悪いけど、一番オレの心を荒らすのはヒソカではない。
「8機もあるんじゃキルアが何処にいるか掴めないね」
「あんたが
「折角の
こいつの飄々とした面の皮を剥ぎ取れればいいのに。のんびりと空を仰ぐアイは何処となく寛いでいる。こちらの内心も意に介さない無関心な態度が腹立たしくて仕方ない。オレの味方をすると宣言した癖にこの体たらくはなんだ。いっそのこと首根っこを掴んで怒鳴ってやろうか。
あんたの味方はキルアじゃなくてイルミだと。
「勿体無いけどこの針使うか」
「おお〜いいオーラ発してるね♡」
「これ刺して命令すると死ぬまで頑張ってくれるんだよ。てゆーか頑張りすぎて死ぬんだけど」
オレの提案にアイは少しだけ目を細めていた。あまり一般人を巻き込みたくないアイからすれば針人形を作るのはあまり気乗りがしないのだろう。
「言っておくけど無関係な人間が死ぬのはアンタのせいだよ。最初から協力してれば針人間を作らずにすんだのに」
揺さぶって痛めつければアイはオレを見る。幻影旅団の死もお前のせいだと言い聞かせたから、あの拷問の時はオレから視線を逸さなかった。だから今も。
「あームカつくムカつくムカつく」
道ゆくカップル親子連れに次々と針を刺していく。何が起こったかなんて知る必要もない。ただオレの駒となって動くだけの廃人となってくれればそれでいい。ヒソカとアイはハズレを狩る間にオレは針人間を増産する。針を刺した兄妹らしき二人は目の焦点があってないのに、離れるものかといった風に頑なに手を繋いでいる。
カルトの手を繋ぎたい申し出にアイは渋々ながらも手を差し出した。アルカがねだった抱っこの要求にあいつは拒まなかった。
「アイ姉さん」
ぐちゃりと肉が飛び散った。兄妹の手は握られたまま仲良く地面に転がっている。カルトが迷子になった時にアイは自分から手を差し出したそうだ。オレが麓の村で迷子になった時は探しもしなかったのに。キルアに助けてと求められたからあんたはハンター試験に参加した。オレがライセンスを取らないかと誘ったら断った癖に。ミルキとゲームをする癖にオレとはしない。アルカの我儘を聞く癖にオレの願いなんて一つも叶えてくれない。
あんたが可愛がるのはいつもオレ以外の弟。
「私のせいで人が死ぬなんていつもの事だろう」
気に食わない。オレの存在なんて眼中にもないあの態度。悪態如きじゃ揺るがなくなってしまったアイが憎くて仕方ない。一体どうすればあんたの関心を引けるの。
「キルアとアルカを手中に収めたらあんたはオレの手を握ってくれるの」
その答えが返ってくる事はないってオレはとうの昔から知っていた。
