アルカ編
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ヒソカ目線
「さっきの行動アイらしくないけど♤心変わりする出来事でもあったのかい♢」
「あったとしてヒソカに喋る道理はないよ」
突き放す言い方だけど僅かにスピードが落ちた。ボクが落ち込んで足を止めているかと思っているんだろ。他人を心配するなんて頭でも打ったんだろうか。前を行くアイの表情は見えないけど、時折前方から血らしき赤い液体が飛んでくるから苦痛に顔を歪めているのだろうか。
「イルミのあれは上手く物事が行かない八つ当たりも含めているよ♡決してアイを責めている訳じゃない♧」
「変なフォローしなくて良いよ。イルミは昔からあんな調子だし拷問ではしょっちゅう殴られている」
「お前殺されたいの?」
ボクが冗談を言ってキレるよりあの時のイルミは数十倍は怒り狂っていた。他の人間なら半殺して済むけどあそこまで激怒したのは裏切り行為をしたのがアイだからだね。イルミは昔からアイに対して辛辣だし暴力を振るうけどあれは愛情の裏返しだとボクは思っている。じゃなきゃ銀行の暗証番号がアイの誕生日な訳がない。イルミは誰よりも深い愛情と憎悪をアイに抱いている。彼が粘着質な念になったのはアイを捕えるためなのかな。考え事をしていたらアイが止まった。
「8時の方向にうちの執事が数人。行ってきて」
「家の執事ならば君が戦って来なよ♧」
「手傷を負ってる私を戦場に出すつもり?」
行かないよと語るアイの綺麗な顔には幾つもの青タンが出来ていた。鼻血もポタポタ垂らしているけど止めなくて良いのかな。とりあえずティッシュを渡して言われた通りの方角に向かうえば執事服を着た人間が三人。ふぅん、ちょっとは楽しめると良いけど。
「なんだお前は?」
「匿名希望の
ひとまず念を込めたトランプを投げ付ければ何処からか飛んで来た硬貨によって撃ち落とされた。コインはトランプを撃ち落としただけに留まらずそのままボクの方に飛んできた。すぐさま
「彼女達を逃してもムダだよ♡アイが待機してるからすぐにあの世行きさ♢」
「テメェみたいなエセマジシャンがアイ様の名を語るな」
「酷いな♤ボクたちはこう見えて運命の赤い糸で結ばれている仲なのさ♡」
「ほざけ!!」
強化系は激昂すると猪突猛進になるから非常に扱いやすい。先程よりもスピードが遅くなったコインを難なく
「二度目でボクの目が慣れちゃったのかな?さっきより遅くない?」
「ああ、大分遅いよ」
回転を殺し切ったはずのコインが再び勢いを増していく。
「回転にパワーを使ったからな。能力解除しないと自分のオーラに絞め殺されるぜ。それとも蜂の巣の方が良いか?」
勝ちを信じている人間こそ隙が生みやすい。現に彼はボクが仕込んだ罠に気付いていない。一度腕と足の
「!?」
「ゴムは最初の攻撃と共に飛ばしておいた…足のガムを解除すればいつでもボクが発射可能状態にしておくため…♢」
必死にボクを追う彼にプレゼントしてあげよう。
「さてここでイジワルの死神クイズ…♡ボクは君からの攻撃でコインを22枚貰いましたが…こらから君に渡すのは何枚でしょう?」
予め飛ばしておいた
「おらおらおら!!!!」
健気にコインを撃ち落としてもムダムダ。死神からは逃れられないんだから。
「答えは「凍りつけ」
第三者の声が聞こえたと思ったらボクは地面に叩きつけられていて、執事君は首から下が氷で覆われていた。え?何が起こったの?
「「え?」」
状況が全く読めないせいか思わず執事君と声が被ってしまう。顔を上げれば木の影からアイがひょっこり顔を出した。
「君とのダンスは燃えるけど今は良い所なんだから彼を殺してからにして♧」
「キルアはもうこの森にいない。ゴトーから手を引け」
「見逃せって…♢邪魔者は殺せってイルミから言われてなかったっけ?」
「後生ですアイ様!!私はまだ戦えます!どうかここは…!!」
ボク達の意見にアイは殺気で答えた。辺り一面の温度が急激に下がり霜が地面に生まれていく。念を発動するアイの首元にほんのり氷が見えたのは気のせいかな。
「これは命令だ。双方引け」
頑として意見を曲げないアイは少し焦点が合っていなかった。ボクを見ているようで見ていない。このままアイとダンスしても良いけど体調面を気遣ってここは素直に言う事を聞いてあげよう。
「アイ様、危機を助けて頂き大変申し訳ございません。どのような処罰を加えられても構いませんからどうかキルア様を追うのは」
「お前は脱落だよゴトー。他の執事に回収してもらうように連絡してある。処罰に関しては後日伝える」
「じゃあね〜♡」
執事君に手を振り道路に向かって走る。倒れ込みそうになったアイを支えるフリをして地面に押し倒す。シャツに手を掛けて首元から下にかけて腕や鎖骨などに触れれば流氷のような冷たさが伝わってきた。
「誰が知ってる?」
「素肌を晒したのはヒソカだけ。初めてをあげちゃったね」
「冗談はよしてくれ♤敵の攻撃を喰らったのかい?」
「他の誰でもない私自身が定めたルールさ」
「制約と誓約」の誓いは決して誰にも破けない。故に全ての念を邪念できる存在ジョネン師をクロロは探しているんだ。氷結具合から見るに症状はかなり進んでいると見た。表面一体を凍らせた時に氷結が進んだという事は、恐らく彼女の条件は念の放出だ。くすくすと笑うアイの頬を両手で掴んで圧を込める。
「今すぐ
「それは出来ない相談だね。私にはやるべき事があるんだ」
「リタイアしないならボクが君を壊す♢熟れた果実が勝手に朽ちていくなんて許さない♡」
手塩にかけて育ててきた果実が自然に死ぬなんて許してなるものか。ましてアイはボクのアイした女だ。自滅するならボクが引導を渡してやるのが筋ってものだろ。アイは置かれた状況が分かっていないのか嫋やかに微笑んでいた。トランプでも刺してやろうかとしたら背中に腕を回された。
「♡?!?!?」
シルクよりも柔らかくどんな甘味よりも甘い唇がボクのそれを塞いでいる。しかも舌を絡ませてきたからボクの頭はショートしてされるがままだ。永遠にも続くかと思われた夢のような時間は突然訪れた。ゆっくりと唇を離したアイはしたり顔だ。
「これは口止め料。もし私の体調を他の人間にバラさなかったらもっと凄いご褒美をあげる」
「ごほうび」
「うん、いっぱい触りたい事とかあるでしょ」
ボクの手を勝手に動かしてアイはつつーと鎖骨から下に指を這わさせた。僅かながら凹凸のある体躯に股間がずくりと反応する。イルミに秘密をバラすのとアイと遊ぶのを天秤にかける。天秤が傾いたのは。
「……ご褒美にセックスは含まれるかい」
「もちろん。初めてはヒソカの自宅が良いな」
猫なで声でボクの指を甘噛みする[#ruby=悪魔_[#da=1#]#]の囁きに抗うなんて愚かな真似をする人間がこの世に居るのだろうか?いいや、いない。少なくともボクは。
「契約成立祝いにキスしてもいいかい?」
