アルカ編
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我が家には様々なルールがあるが、家族内で対立した時は極めて特殊なルールが発動される。その名は
とすると、私の取るべき行動は幾つかあるけど、その前に父さんの部屋に行く途中執事にとある物を持ってくるようお願いする。さて、これを使う状況が無ければいいんだけど。
「お帰りアイ」
「状況分かっているでしょ。キルアとアルカは?」
広げられた両腕を無視する。いい年こいて駄々こねないでくれないか。しゅんとした父さんを押し退けた母さんが意気揚々と二人が家を出るまでの経緯を説明し始めた。キルアはアルカに30分以内に山から自分達が出られなければ母親を殺せと命令したそうだ。残酷な子になってと咽び泣く母さんはやっぱり変わっている。
「アイ様、お待たせしました」
「ん」
見慣れぬ執事からお願いしてた物を受け取る。ゴトーが運びに来てなかったのはキルアとアルカを追っているからだろう。他にもカナリア、アマネ、ツボネ二人を追っているそうだ。執事の中でも手練れを護衛に付かせているときた。これはレベル4だろう。父さんに聞いたら頷かれた。うーん他三人はともかくツボネがいるのか。これはちょっと骨が折れそうだ。車を手配したとイルミから言われたので部屋を出る。
「じゃ、行ってくる」
「「「!!!」」」
ちらっと見えたけど父さん達驚いてたな。そういや前は挨拶すらしてなかったもんな。たまには挨拶をするのもいいでしょ。
「あんたにしては珍しい。熱でもあるの?ていうか何でメガホン持ってるの」
「ただの気紛れだよ。ていうか車の鍵ヒソカに渡さないの」
「オレが運転するから渡す必要ない」
「ふぅん、イルミって運転出来たんだ。ちょっと意外」
「免許は持ってないけど」
「あっそ……え?」
「あのさあハンドル操作は何処で習ったの」
「ミルキがやってるゲーム以外に何かあるの」
「そっか……」
「お水飲むかい♤」
手渡されたペットボトルに有難みしかない。イルミの運転は控えめに言っても酷い物だった。人生で初めて車酔いとかしたよ。体内に水分を行き渡らせながら眼下で走る車を観察する。今いる場所は一般車道を見下ろせる崖だ。仮にキルアが移動系の念能力を所有していたとしてもアルカを連れて山を下りるのは困難だろう。そうなると執事と共に一般車に乗って近くの街まで向かうのは当然の流れだ。気持ち悪さが引いていくのを待っていると無機質な何処からか着信音が流れた。思わず横を向けばヒソカと視線が合った。私達の反応を気にする素振りも見せずイルミは電話を取った。
「やあキルア」
ようやくキルアは
「ははは
家族はね」
ぴくりとも動かない表情筋から放たれる『家族』。そこにアルカが含まれてないとキルアは悟ったのだろう。
「上等だ。返り討ちにしてやるよ‥‥‥‥!!」
明確な殺意を持った返答にイルミはぎこちない笑みを浮かべた。
「じゃ始めるよー」
気の抜けた合図と共に一台の車に向かってトラックが猛スピードで衝突した。ぶつかった衝撃は凄まじく車はガードレールを突き破りそのまま地面に叩きつけられ森へと落ちていく。まあこの程度で彼等が死ぬ訳ないけど。落下を観察していたイルミはすっと立ち上がった。
「ずいぶん過激だねぇ♧頼むんじゃなかったけ?」
「
さらさらと手触りの良い髪が頬っぺたに触れてちょっとくすぐったい。上から覗き込まれるアングルって結構怖いんだよね。というか
「ところでボクがキルアを殺るのはアリかい?」
森に生息していた烏が一斉に飛び立った。圧倒的強者から遠ざかるように街に向けて何十羽も羽ばたいている。
「お前を殺すよ?ここで今」
長髪と血走った眼球が相まって貞●のような見た目だ。ヒソカの性格からしてわざとタブーな問い方したな。理由としてはゴンもキルアもイルミも助かってほしいとか。
「ま、そんなんどうでもいいけど」
「アイ?」
殺気が削がれたイルミはきょとんとしている。慣れないウインクで返事をしてメガホンのスイッチを入れる。音量は最大にしてっと。
「は?」
「おや♡」
「あーテステス、キルア君聞こえますか?」
