キメラアント編
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落ちている。何故。堕ちている。どうして。
宙に浮いている。ひゅるひゅると風を切るような音を立てて私は落下している。
「意味がわからない」
現状を把握したくないとこれでもかと脳が訴えているのに。急降下によるGの負担が内臓にのしかかるせいで嫌でも自分がどうなっているか身を持って味わっている。並大抵の人間なら高度数千メートルから落とされた挙句、四肢を拘束されている状況ではパニックとなるだろう。そして身動きが出来ないまま地面に叩きつけられるのを待つのだ。
「あのやろう!!後で覚えておけ!!」
だが私は腐ってもゾルディックの人間だ。パリストンに対する怒りに身を任せ手錠を引っ張ればそれは呆気なく壊れた。泥に伏せるような眠気はパリストンへの怒りにより綺麗さっぱり消え去っている。宙に浮かんだベットの足を掴み下向きにして落下姿勢に備える。足から着地すれば骨折は免れないだろうがベットを下敷きにすれば脱臼程度で済むだろう。数秒後、ドシンと砕ける音が地面に響き衝撃でベットが崩れた。骨が折れた気がするが今はパリストンに恨みをぶつける方が先だ。すぐさま上空を見上げるが飛行船の姿は何処にもない。ついでに言うなら地味に頬や鼻が痛む。寝てる間に殴られたりでもしたんだろうか。
「くそったれ」
ありったけの殺気を込めて毒付いてもパリストンは降りてこない。しかも口座に入金されましたメールが携帯に届いてきた。あまりの扱いに届堪忍袋の尾が切れそうだ。なんせ金を受け取ってしまえば依頼に取る掛かる以外の道はない。それがゾルディックの宿命だ。
「なんか睡眠薬飲まされたせいか思考がバグった気がする…」
いつも以上にハイになっている気分だ。今度パリストンに会ったら慰謝料をちゃんと請求しよう。
「あいつは地図すら渡さないのか」
舌打ちをしても濃霧は一切晴れない。というかいきなりポイ捨てられたから準備なんて何もしてないし、辛うじて所持している携帯は電池切れで使えない。ないない尽くしで泣きそう。しかも適当に歩いているせいか霧が広がっている地帯に紛れ込んだみたいだ。生ゴミが近くに放置されているのだろうか。饐えたような臭いが鼻腔を直撃するし、埃やハウスダストが多いのかやけに粒子が舞っているらしく激しく咽せてしまう。確か流星街はあらゆる物を捨てても許される場所だから不法投棄も罰せられないのかな。そういやクロロやパクノダ達はここで育ったといってたけ。彼等は親から捨てられたのだろうか。それとも元々両親がここの出身だったのか。らしくない事を考えながら肺に溜まった埃を吐き出す。全然掃除してないのかここら辺は。霧を手で払いながらどうにか進んだお陰で開けた場所に出れたが、広がる光景に唖然としてしまう。
「これって街?どう見てもゴミが散乱してるようにしか見えないんだけど」
無数に積み上げられているゴミが大小問わず乱雑に放置されている。強風が来たら今にも薙ぎ倒されそうだ。火事でも起きているのか所々煙が上がっている。いきなり出現した景色にやや呆気に取られていると防護服らしきに身を包んだ三人が前方から現れた。武器を持っていないけど警戒されているのか三人は話し合いをしている。仕方ない話し合いが終わるのを待つとするか。
「だ〜〜!!遅い!!私はこういう者だから怪しい人間じゃない!!」
我慢の限界が切れて防護服の人間の眼前に奇跡的に持っていたハンターライセンスを押し付ける。とっとと用件を吐けと睨み付ければ右側にいた一人が私を指差した。正確に言うと後ろの濃霧をだろうか。
「死の霧を切り抜けて何故生きている?」
「は?」
「あそこに立ち寄って生きて戻ってきた人間はいない」
「会話する気ある?ちゃんと説明してよ」
「もしやアリを退治しに来たのか」
「うんそれで良いよ」
勝手に納得した三人は「着いてこい」の一言を告げるとすたすた先に進んでしまった。ここが何処だか説明すらない。もしかして私が部外者だから素っ気ないんだろうか。無言でしばらく歩いるているとごく普通の家やビルが建っている場所に出た。人が歩いてある様子はないけどかなり多くの視線を感じる。見定められているような感じがしてちょっと気分悪い。やがて三人組は大きな教会に入っていった。中に入ると百体を超える遺体らしきものが床に放置してあった。一つ一つに花が添えられているからここを墓地代わりにでもしているんだろうか。
「これは余所者であるお前から見て死体だと呼べるか」
それは死体と言うには人の形を保っていなかった。あらゆる場所から手のひらぐらいの大きさのキノコが無数に生えている。寄生されているというより人間がキノコの肥料としての役割を果たしているかのような有様だ。
「これはつい先日まで普通の人間だった。アリとやらが現れてからこうなった」
「答えは出てんじゃん。これはアリにやられた普通の死体だよ」
そう言うと三人組は顔を見合わせると何処かへ去っていった。ちょっと強気に言っただけで立ち去るとは。余程部外者と会話したくないんだろう。陰気な所だなと周囲を見渡していると斜め後ろに見知った人影が数人。その中には和風の着物を着た子供もいて…
というかあれは。
「カルト?」
「っっ!!アイお姉様っ!?」
宙に浮いている。ひゅるひゅると風を切るような音を立てて私は落下している。
「意味がわからない」
現状を把握したくないとこれでもかと脳が訴えているのに。急降下によるGの負担が内臓にのしかかるせいで嫌でも自分がどうなっているか身を持って味わっている。並大抵の人間なら高度数千メートルから落とされた挙句、四肢を拘束されている状況ではパニックとなるだろう。そして身動きが出来ないまま地面に叩きつけられるのを待つのだ。
「あのやろう!!後で覚えておけ!!」
だが私は腐ってもゾルディックの人間だ。パリストンに対する怒りに身を任せ手錠を引っ張ればそれは呆気なく壊れた。泥に伏せるような眠気はパリストンへの怒りにより綺麗さっぱり消え去っている。宙に浮かんだベットの足を掴み下向きにして落下姿勢に備える。足から着地すれば骨折は免れないだろうがベットを下敷きにすれば脱臼程度で済むだろう。数秒後、ドシンと砕ける音が地面に響き衝撃でベットが崩れた。骨が折れた気がするが今はパリストンに恨みをぶつける方が先だ。すぐさま上空を見上げるが飛行船の姿は何処にもない。ついでに言うなら地味に頬や鼻が痛む。寝てる間に殴られたりでもしたんだろうか。
「くそったれ」
ありったけの殺気を込めて毒付いてもパリストンは降りてこない。しかも口座に入金されましたメールが携帯に届いてきた。あまりの扱いに届堪忍袋の尾が切れそうだ。なんせ金を受け取ってしまえば依頼に取る掛かる以外の道はない。それがゾルディックの宿命だ。
「なんか睡眠薬飲まされたせいか思考がバグった気がする…」
いつも以上にハイになっている気分だ。今度パリストンに会ったら慰謝料をちゃんと請求しよう。
「あいつは地図すら渡さないのか」
舌打ちをしても濃霧は一切晴れない。というかいきなりポイ捨てられたから準備なんて何もしてないし、辛うじて所持している携帯は電池切れで使えない。ないない尽くしで泣きそう。しかも適当に歩いているせいか霧が広がっている地帯に紛れ込んだみたいだ。生ゴミが近くに放置されているのだろうか。饐えたような臭いが鼻腔を直撃するし、埃やハウスダストが多いのかやけに粒子が舞っているらしく激しく咽せてしまう。確か流星街はあらゆる物を捨てても許される場所だから不法投棄も罰せられないのかな。そういやクロロやパクノダ達はここで育ったといってたけ。彼等は親から捨てられたのだろうか。それとも元々両親がここの出身だったのか。らしくない事を考えながら肺に溜まった埃を吐き出す。全然掃除してないのかここら辺は。霧を手で払いながらどうにか進んだお陰で開けた場所に出れたが、広がる光景に唖然としてしまう。
「これって街?どう見てもゴミが散乱してるようにしか見えないんだけど」
無数に積み上げられているゴミが大小問わず乱雑に放置されている。強風が来たら今にも薙ぎ倒されそうだ。火事でも起きているのか所々煙が上がっている。いきなり出現した景色にやや呆気に取られていると防護服らしきに身を包んだ三人が前方から現れた。武器を持っていないけど警戒されているのか三人は話し合いをしている。仕方ない話し合いが終わるのを待つとするか。
「だ〜〜!!遅い!!私はこういう者だから怪しい人間じゃない!!」
我慢の限界が切れて防護服の人間の眼前に奇跡的に持っていたハンターライセンスを押し付ける。とっとと用件を吐けと睨み付ければ右側にいた一人が私を指差した。正確に言うと後ろの濃霧をだろうか。
「死の霧を切り抜けて何故生きている?」
「は?」
「あそこに立ち寄って生きて戻ってきた人間はいない」
「会話する気ある?ちゃんと説明してよ」
「もしやアリを退治しに来たのか」
「うんそれで良いよ」
勝手に納得した三人は「着いてこい」の一言を告げるとすたすた先に進んでしまった。ここが何処だか説明すらない。もしかして私が部外者だから素っ気ないんだろうか。無言でしばらく歩いるているとごく普通の家やビルが建っている場所に出た。人が歩いてある様子はないけどかなり多くの視線を感じる。見定められているような感じがしてちょっと気分悪い。やがて三人組は大きな教会に入っていった。中に入ると百体を超える遺体らしきものが床に放置してあった。一つ一つに花が添えられているからここを墓地代わりにでもしているんだろうか。
「これは余所者であるお前から見て死体だと呼べるか」
それは死体と言うには人の形を保っていなかった。あらゆる場所から手のひらぐらいの大きさのキノコが無数に生えている。寄生されているというより人間がキノコの肥料としての役割を果たしているかのような有様だ。
「これはつい先日まで普通の人間だった。アリとやらが現れてからこうなった」
「答えは出てんじゃん。これはアリにやられた普通の死体だよ」
そう言うと三人組は顔を見合わせると何処かへ去っていった。ちょっと強気に言っただけで立ち去るとは。余程部外者と会話したくないんだろう。陰気な所だなと周囲を見渡していると斜め後ろに見知った人影が数人。その中には和風の着物を着た子供もいて…
というかあれは。
「カルト?」
「っっ!!アイお姉様っ!?」
