ハンター試験編
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走り続けて数時間経ち、長い長い階段を上り終え。
ようやく地上に出れたけど霧がかなり深い。
肌にまとわりつくような湿っぽい空気の中に、死の匂いが入り混じっているのを感じる。
ここがヌメーレ湿原、通称詐欺師の塒だそうだ。
この視界の悪さじゃ試験官の後を着いていくのすら苦労しそう。
起こりうる未来を推測してうんざりしていると周囲がやけに騒々しい。
どうやら試験管が偽物だと騒ぐ輩のせいで、一触即発の空気になっているみたいだ。
はやく先行きたいんだけどなあ。
どっちでもよくないかとうんざりしていると、突然試験官と騒いでいた受験生の両方にトランプが刃物のように飛んでいった。
“周”を纏ったトランプ、つまり念能力者が放ったのだ。
受験生はトランプをキャッチできず胸元に刺さりあっけなく死亡。
本物であろう試験官はいとも容易くキャッチして、攻撃を仕掛けた人物に視線を向けた。
「我々が目指すハンターの端くれともあろうものが、あの程度の攻撃を防げない訳ないからね♢」
ピエロ風のメイクを施した顔に奇抜な服装、そしてトランプを攻撃手段として扱う人物なんて一人しかいない。
そういえば先週一緒に試験参加しないかってメール来てたっけ。
既読だけつけて返事するの忘れていたんだった。
参加していたのは知っていた、というかヒソカはよく目立つし。
彼は厄介ごと持ってくる天才だからあえて近寄らなかったのだ。
このまま他人のように距離を取っていこう。
それに今はキルアと行動を共にしているのだ。
弟にヒソカと顔見知りだとバレれば確実に面倒事が起きる。
幸い今の私はお面を被っているので簡単に正体はバレないだろうけど。
仮に素顔だとしてもあんまりヒソカに近寄ったりはしたくないが。
「人面猿の虚言に騙されて試験官を疑った人は相当アホだ。そんな奴は真っ先に試験を不合格になりそうだね」
「ハイソウデスネ」
「あ、……ドンマイ」
「間を開けて慰めるのやめろ!!」
「アイさん。それくらいにしておいてやってほしい。レオリオは単純頭脳だから騙されるのも無理はない」
「んだとクラピカ!!もういっぺん言ってみろ!!」
頭に血が上ったのかすぐクラピカに食って掛かるレオリオ。
私の予想だけど多分彼はヌメーレ湿原で命を落とす気がする。
敵の挑発にすぐ乗ってしまいそうだから、あんまり戦いには向いてなさそうだ。
「いいですか?しっかりと私の後を着いてきてください」
その言葉が合図だったのか二次試験会場に向かって再び走り出す試験官。
早速ヌメーレ湿原に足を踏み入れるが、気分は最悪の一言に尽きる。
霧が発生したせいで視界が霞むし、何より足元がぬかるんでいるので走る度に容赦なく服に泥がつく。
新品の服じゃないけど泥が跳ねるのはあまりいい気分じゃない。
どんよりと気分が沈んだせいか自然と足が重くなって後続に落ちてしまう。
先頭にいなくてもゴール出来ればいいからゆっくり行くか。
「アイ!!早めに前に行った方が良い!!嫌な予感がする!!」
「もう少し早く注意してほしかったな」
前を走るキルアが律儀に警告してくれるけどもう遅い。
だって目の前には霧が一段と濃くなっていて前後左右すら分からないときた。
前を走っていたつもりだったけど進路がずれていたみたいだ。
これだから濃霧は苦手なんだよ。
「生憎こんなところで迷子になるわけにはいかないんでね」
固有の念じゃなくて“凝”くらいならキルアに見られても問題ないだろう。
“凝”で受験生達のオーラを頼りに進んでいく。
草原を抜けようとすると数メートル先に、数人に囲まれているヒソカらしきオーラを発見した。
多分だけど彼は先ほどから我慢していた殺気を解き放つのだろう。
相変わらずの戦闘狂っぷりに言葉も出ない。
でもまあ時間はあるだろうし、ここで彼のマジックを見物させていただくとしますか。
ようやく地上に出れたけど霧がかなり深い。
肌にまとわりつくような湿っぽい空気の中に、死の匂いが入り混じっているのを感じる。
ここがヌメーレ湿原、通称詐欺師の塒だそうだ。
この視界の悪さじゃ試験官の後を着いていくのすら苦労しそう。
起こりうる未来を推測してうんざりしていると周囲がやけに騒々しい。
どうやら試験管が偽物だと騒ぐ輩のせいで、一触即発の空気になっているみたいだ。
はやく先行きたいんだけどなあ。
どっちでもよくないかとうんざりしていると、突然試験官と騒いでいた受験生の両方にトランプが刃物のように飛んでいった。
“周”を纏ったトランプ、つまり念能力者が放ったのだ。
受験生はトランプをキャッチできず胸元に刺さりあっけなく死亡。
本物であろう試験官はいとも容易くキャッチして、攻撃を仕掛けた人物に視線を向けた。
「我々が目指すハンターの端くれともあろうものが、あの程度の攻撃を防げない訳ないからね♢」
ピエロ風のメイクを施した顔に奇抜な服装、そしてトランプを攻撃手段として扱う人物なんて一人しかいない。
そういえば先週一緒に試験参加しないかってメール来てたっけ。
既読だけつけて返事するの忘れていたんだった。
参加していたのは知っていた、というかヒソカはよく目立つし。
彼は厄介ごと持ってくる天才だからあえて近寄らなかったのだ。
このまま他人のように距離を取っていこう。
それに今はキルアと行動を共にしているのだ。
弟にヒソカと顔見知りだとバレれば確実に面倒事が起きる。
幸い今の私はお面を被っているので簡単に正体はバレないだろうけど。
仮に素顔だとしてもあんまりヒソカに近寄ったりはしたくないが。
「人面猿の虚言に騙されて試験官を疑った人は相当アホだ。そんな奴は真っ先に試験を不合格になりそうだね」
「ハイソウデスネ」
「あ、……ドンマイ」
「間を開けて慰めるのやめろ!!」
「アイさん。それくらいにしておいてやってほしい。レオリオは単純頭脳だから騙されるのも無理はない」
「んだとクラピカ!!もういっぺん言ってみろ!!」
頭に血が上ったのかすぐクラピカに食って掛かるレオリオ。
私の予想だけど多分彼はヌメーレ湿原で命を落とす気がする。
敵の挑発にすぐ乗ってしまいそうだから、あんまり戦いには向いてなさそうだ。
「いいですか?しっかりと私の後を着いてきてください」
その言葉が合図だったのか二次試験会場に向かって再び走り出す試験官。
早速ヌメーレ湿原に足を踏み入れるが、気分は最悪の一言に尽きる。
霧が発生したせいで視界が霞むし、何より足元がぬかるんでいるので走る度に容赦なく服に泥がつく。
新品の服じゃないけど泥が跳ねるのはあまりいい気分じゃない。
どんよりと気分が沈んだせいか自然と足が重くなって後続に落ちてしまう。
先頭にいなくてもゴール出来ればいいからゆっくり行くか。
「アイ!!早めに前に行った方が良い!!嫌な予感がする!!」
「もう少し早く注意してほしかったな」
前を走るキルアが律儀に警告してくれるけどもう遅い。
だって目の前には霧が一段と濃くなっていて前後左右すら分からないときた。
前を走っていたつもりだったけど進路がずれていたみたいだ。
これだから濃霧は苦手なんだよ。
「生憎こんなところで迷子になるわけにはいかないんでね」
固有の念じゃなくて“凝”くらいならキルアに見られても問題ないだろう。
“凝”で受験生達のオーラを頼りに進んでいく。
草原を抜けようとすると数メートル先に、数人に囲まれているヒソカらしきオーラを発見した。
多分だけど彼は先ほどから我慢していた殺気を解き放つのだろう。
相変わらずの戦闘狂っぷりに言葉も出ない。
でもまあ時間はあるだろうし、ここで彼のマジックを見物させていただくとしますか。