ヨークシン編
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怒声が上がる空間が騒がしくて起きると、アジトにノブナガの殺気が充満していた。どういう事?
「なにあれ」
「鎖野郎を殺したいノブナガが団長に意見してんの」
いつも通り冷めた表情だけどマチ的にはどっちに味方したいんだろ。二人のやり取りを欠伸しながら見守っていると、唐突にクロロがノブナガに生年月日を聞いてきた。困惑するノブナガも無理はない。いきなり生年月日聞かれたらこんがらがるもんね。けどクロロの質問にはちゃんと意味があるんだな。昨日奪ったネオンの自動書記 を発動させるつもりだろう。旅団の盗難を防いだ念能力だし、あれの結果次第で旅団の今後を決める&鎖野郎を追跡するか決める訳か。受け取った詩を読んだノブナガが何故か私の名前を呼んだ。
「仮メンバーとはいえ、アイが裏切りもんじゃねえと信じてる。だが万が一があっちゃならねえ。頼むから占われてくれねえか」
ノブナガが頭を下げてきた。プライドが高い彼が他人にお願いをするなんて珍しすぎる。いつもなら断るけど今はいっか。クロロに生年月日を伝えると自動書記 が発動される。念獣だろうけどやけにブサイク、というかきも可愛いデザインだな。これが肩に乗ってるクロロはちょっとシュールかも。書き終わった詩を受け取るとその場で読んでくれと言われた。え、めんどくさ。
「一度しか読まないからね。”冬将軍にはいずれ天秤の測り手となる時が訪れる。路傍の石を取るか、取るに足らぬものを取るのか。どちらを選んでも代償は大きくないが失うものは大きい。犠牲無くして利益は産まないのだから”…どういう意味?」
まったくもって意味が分からない。何を予言しているのやら。
「多分だけどアイは大事な人の両方を天秤に乗せる場面がいずれ訪れるんじゃないかな♢その時に選択するんだ、どちらを取るのか♡」
『アイ』
『旅団に入れよアイ』
「そんな人いない」
的外れな解釈を否定すればヒソカは喉を鳴らして笑った。問い詰める気力も失せたので詩をクロロに渡し再び横になる。他の団員の詩を各自クロロに占ってもらう最中、ヒソカが裏切り者だと暗示がされて再び空気がピリつく。庇えるかといったら庇う義理もないので無視しておこう。だってヒソカは白だ。情報を漏らしたのを認めたけど、それは鎖野郎に掟の剣やらを刺されたかららしい。強者のヒソカが不覚をとる相手なんて珍しい、珍しすぎてちょっと引っ掛かる。
「本当に占いの結果それなの?」
「珍しく君から来てくれたと思ったら♢まさかこのボクを疑うのかい?」
「ヒソカなら薄っぺらい嘘 とか使いそうだし」
訝しむ私にヒソカはいつもの胡散臭い笑みを返した。私とて、確信を持ったわけじゃなくてただ聞いただけだから別にこれ以上深掘りする必要はない。そもそも薄っぺらい嘘 を使用するメリットが無いはずだ。詩を書き替えたとしてヒソカに何のメリットがあるのやら。ヒソカ の意見はともかく、団員達の詩に目を通したクロロは厳かに告げた。
「ここに残り鎖野郎を討つ」
どうやら占いの内容から推理するに、鎖野郎は多額の金額で緋の目を偽オークションで競り落としたそうだ。コルトピの 神の左手悪魔の右手 は作った物の追跡可能だから、それで鎖野郎を追い詰める訳だ。占いでも紅い目の来客が蜘蛛を滅ぼすって書いてあったそうだから、旅団が壊滅させられる前に叩くのだそうだ。
「緋の目、緋の目、ひのめ、ねえ…」
なんだろう。緋の目とやらを口にする度にとてつもない胸騒ぎがする。この単語を何処かで耳にしてそれで。誰から聞いたんだっけ?
「なあ団長スカウトしたい奴がいるんだ!なあいいだろう?」
自分の意見が通った事もあってかノブナガは割と上機嫌だ。さっきまでヒソカを抜刀しようとしていたくせに。単純というか馬鹿というか。
「あの二人は念もお粗末だし弱いし、幻影旅団にやってける器じゃないから許可しないで」
「安心しろアイ。オレが旅団に入れたいのは黒髪のボウズだけだ。弟君はアイみたいな可愛げ感じねーし」
「どちらにしろ却下」
「アイには悪いんだけどさ。あの二人に関しては見つけ次まえた方がいいと思う」
え、マチまでノブナガの肩を持つの?
「身内を疑われる気持ちはわかるけど我慢して。あの子たちアジトの場所知ってるんだし」
「念には念を入れないといけないの。悪いけどアイの記憶も読み取るわね」
すまなそうに私に触れたパクノダが記憶を読み取る。案の定めぼしい思い出がなく申し訳なさそうに謝ってきた。そりゃ鎖を使う念能力者がいたらもう捕まえてるって。反対する私を無視してクロロはアジトのダミーを増やすようコルトピに命令している。
「用心するに越した事はないさ。それにアイの弟とその連れ相手じゃ警戒もする。見つけ次第捕獲するのにお前も手伝ってもらう。異論はないな?」
「その言い方だとどうせ今回も私は待機組じゃないんでしょ」
「無論お前はオレと一緒に鎖野郎を探す」
気は全然乗らない、乗らないけど。今の私は旅団の一員であって団長命令は絶対だから。
「だからその地味な攻撃止めろって」
せめてもの腹いせとして脛を蹴るのはいいでしょ。
「なにあれ」
「鎖野郎を殺したいノブナガが団長に意見してんの」
いつも通り冷めた表情だけどマチ的にはどっちに味方したいんだろ。二人のやり取りを欠伸しながら見守っていると、唐突にクロロがノブナガに生年月日を聞いてきた。困惑するノブナガも無理はない。いきなり生年月日聞かれたらこんがらがるもんね。けどクロロの質問にはちゃんと意味があるんだな。昨日奪ったネオンの
「仮メンバーとはいえ、アイが裏切りもんじゃねえと信じてる。だが万が一があっちゃならねえ。頼むから占われてくれねえか」
ノブナガが頭を下げてきた。プライドが高い彼が他人にお願いをするなんて珍しすぎる。いつもなら断るけど今はいっか。クロロに生年月日を伝えると
「一度しか読まないからね。”冬将軍にはいずれ天秤の測り手となる時が訪れる。路傍の石を取るか、取るに足らぬものを取るのか。どちらを選んでも代償は大きくないが失うものは大きい。犠牲無くして利益は産まないのだから”…どういう意味?」
まったくもって意味が分からない。何を予言しているのやら。
「多分だけどアイは大事な人の両方を天秤に乗せる場面がいずれ訪れるんじゃないかな♢その時に選択するんだ、どちらを取るのか♡」
『アイ』
『旅団に入れよアイ』
「そんな人いない」
的外れな解釈を否定すればヒソカは喉を鳴らして笑った。問い詰める気力も失せたので詩をクロロに渡し再び横になる。他の団員の詩を各自クロロに占ってもらう最中、ヒソカが裏切り者だと暗示がされて再び空気がピリつく。庇えるかといったら庇う義理もないので無視しておこう。だってヒソカは白だ。情報を漏らしたのを認めたけど、それは鎖野郎に掟の剣やらを刺されたかららしい。強者のヒソカが不覚をとる相手なんて珍しい、珍しすぎてちょっと引っ掛かる。
「本当に占いの結果それなの?」
「珍しく君から来てくれたと思ったら♢まさかこのボクを疑うのかい?」
「ヒソカなら
訝しむ私にヒソカはいつもの胡散臭い笑みを返した。私とて、確信を持ったわけじゃなくてただ聞いただけだから別にこれ以上深掘りする必要はない。そもそも
「ここに残り鎖野郎を討つ」
どうやら占いの内容から推理するに、鎖野郎は多額の金額で緋の目を偽オークションで競り落としたそうだ。コルトピの
「緋の目、緋の目、ひのめ、ねえ…」
なんだろう。緋の目とやらを口にする度にとてつもない胸騒ぎがする。この単語を何処かで耳にしてそれで。誰から聞いたんだっけ?
「なあ団長スカウトしたい奴がいるんだ!なあいいだろう?」
自分の意見が通った事もあってかノブナガは割と上機嫌だ。さっきまでヒソカを抜刀しようとしていたくせに。単純というか馬鹿というか。
「あの二人は念もお粗末だし弱いし、幻影旅団にやってける器じゃないから許可しないで」
「安心しろアイ。オレが旅団に入れたいのは黒髪のボウズだけだ。弟君はアイみたいな可愛げ感じねーし」
「どちらにしろ却下」
「アイには悪いんだけどさ。あの二人に関しては見つけ次まえた方がいいと思う」
え、マチまでノブナガの肩を持つの?
「身内を疑われる気持ちはわかるけど我慢して。あの子たちアジトの場所知ってるんだし」
「念には念を入れないといけないの。悪いけどアイの記憶も読み取るわね」
すまなそうに私に触れたパクノダが記憶を読み取る。案の定めぼしい思い出がなく申し訳なさそうに謝ってきた。そりゃ鎖を使う念能力者がいたらもう捕まえてるって。反対する私を無視してクロロはアジトのダミーを増やすようコルトピに命令している。
「用心するに越した事はないさ。それにアイの弟とその連れ相手じゃ警戒もする。見つけ次第捕獲するのにお前も手伝ってもらう。異論はないな?」
「その言い方だとどうせ今回も私は待機組じゃないんでしょ」
「無論お前はオレと一緒に鎖野郎を探す」
気は全然乗らない、乗らないけど。今の私は旅団の一員であって団長命令は絶対だから。
「だからその地味な攻撃止めろって」
せめてもの腹いせとして脛を蹴るのはいいでしょ。