ハンター試験編
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試験が始まるまで隅っこで寝ていたけど、けたたましいベルが鳴ったので仕方なく目を覚ます。
もう少し寝させて欲しいものだ。
ハンター試験の試験官であるサトツという人から一次試験の内容を聞く。
ただサトツに着いてくるだけといっても蓋を開ければ長距離マラソンであったけども。
開始から既に数時間は走り続けているが未だにゴールが見えない。
キルアはスケボーに乗っていたが他の参加者と意気投合したのか普通に走っている。
黒髪の少年と競争でもしているのかあっという間に先頭へと走ってしまった。
いい加減走るのだるいし床を全部凍らせて滑ろうかな。
一旦足を止めて念を帯びた右手で床に触ろうとしたら、容赦なく手の甲に刺さる針。
「ちょっとキルアを巻き込まないでくれる?」
「随分とイメチェンしたね。イルミにとって今はモヒカン頭がトレンドなの?」
いきなり話しかけてきた顔面針男モヒカンヘアの声は弟のものだ。
予想通りというかやっぱりハンター試験に参加していたとは。
針を刺している格好や粘着質のオーラから薄々イルミだとは思っていたけども。
というかさっきまでイルミは先頭にいたよね?
わざわざ私に警告する為に後方まで走るスピードを落としたんだ。
随分と手間をかけてくれたことで。
「そろそろアイが飽きる頃合いかなって」
「お気遣いどうも。で?キルアを連れ戻すのはいつ」
「ぼちぼちタイミングを見計らって回収するよ。それまでオレはギタラクルだから絶対本名で呼ばないで。それと念も使うならキルアに絶対見せないのを徹底して。キルアを巻き込んだら承知しないから」
「はいはい、わかりましたよ。頭に叩き込んだから先頭に戻れば」
私の言葉通りさっさと走り去っていくイルミ。
彼の背中が見えなくなりしばらく走っていたけどもう飽きた。
持ってきたお菓子も食べ尽くしちゃったしやる事がなさすぎる。
暇だなーと辺りを見渡していたら後方に上裸のおじさんを発見。
彼で暇潰しをしますか。
「暑くもないのに服を脱ぐなんて。君は自分の肉体美を周囲に披露してるの?」
「ちがうわい!!!!!」
「うわうるさっ。他の人に迷惑になるから声のボリューム下げたら?」
「あんたが余計な事言うからだろ!!!」
息を切らしながらも器用にツッコミをするおじさん。
意外と反応が面白いので話し相手になってもらっていると、金髪の青年が隣にやってきた。
「うるさいぞレオリオ、叫ぶと体力が消耗する」
「んだとコラアッ!!」
「ところで仮面をつけている貴方。少し観察させてもらったがこの数時間で一切ペースを乱していないと見受けられる。体力に自信があるのか?」
「ん~それなりに」
「もしかしてまだ本気で走っていないのではないか?」
鋭い視線を投げつけてきた青年は中々観察眼がある。
だからと言って正体を明かす理由にもならないけれど。
話をすり替えようと適当にハンター試験を受けた理由を話題に出してみる。
すると二人とも胸に掲げる理想をこれでもかと語ってくれた。
「彼らの暗い瞳が無念だと語りかけてくる。私は必ず幻影旅団を捕え仲間たちの目を全て取り戻すんだ!!」
「ダチと同じ病気治して金なんかいらねえって!!その子の親に言ってやるのが俺の夢だ!!」
汗を流し過去を語るおじさんの夢はともかく。
まさか金髪の青年がクルタ族だったとは。
昔クロロから幻影旅団は緋の目を持つ一族を皆殺しにしたと聞いたことがある。
生き残りがいたとは知らなかったが別に私には関係ない。
幻影旅団に属していない傍観者なのでご勝手に復讐をやってどうぞである。
念を知らない青年にクロロ達が負ける訳もないので。
復讐をしても返り討ちに合うのがオチだろう。
二人の会話に適当に相槌を打っているとキルアと黒髪の少年が前からやってきた。
「なあアイ、おっさんと喋ってないで早く先行こうぜ」
「おっさんじゃねえ!!オレはお前らと同じ十代だ!!!」
「「「えっ!!!」」」
「ありゃ私は十代じゃなくて二十代後半だよ」
「「「うっそ!!!」」」
三人の驚いた表情は高性能なお面のお陰でよくわかる。
面をつけていても十代と思われていたのか。
ちょっと心外だ。
「そういえば自己紹介まだだったね。私はアイ」
「私はクラピカ。以後よろしく。にしてもアイさんは随分と掴みどころのない雰囲気の女性だな。お面のせいもあるが全く年齢の予想がつかなかった。いや、女性の年齢を当てるなど失礼な行為をしてしまってすまない」
「別に気にしてないし。素顔なんだけど、あー、昔ボヤ騒ぎで顔に大火傷を負ってしまって、あー、まあ醜い顔だからあまり人には見せたくない」
もちろん真っ赤な嘘だけど三人は馬鹿正直に信じたらしい。
人間顔だけじゃないとか慰められても火傷なんて負ってないんだけどね。
「おっと自己紹介がまだだったな。オレはレオリオっていうんだ。よろしく。そのーなんだオレ火傷とかあんま気にしねえんだ。だから、その、こ、今度良かったら一緒に食事でも!!!」
「おいおっさん!!セクハラだぞ!!」
「奢りならいいよ」
「おい!!」
もう少し寝させて欲しいものだ。
ハンター試験の試験官であるサトツという人から一次試験の内容を聞く。
ただサトツに着いてくるだけといっても蓋を開ければ長距離マラソンであったけども。
開始から既に数時間は走り続けているが未だにゴールが見えない。
キルアはスケボーに乗っていたが他の参加者と意気投合したのか普通に走っている。
黒髪の少年と競争でもしているのかあっという間に先頭へと走ってしまった。
いい加減走るのだるいし床を全部凍らせて滑ろうかな。
一旦足を止めて念を帯びた右手で床に触ろうとしたら、容赦なく手の甲に刺さる針。
「ちょっとキルアを巻き込まないでくれる?」
「随分とイメチェンしたね。イルミにとって今はモヒカン頭がトレンドなの?」
いきなり話しかけてきた顔面針男モヒカンヘアの声は弟のものだ。
予想通りというかやっぱりハンター試験に参加していたとは。
針を刺している格好や粘着質のオーラから薄々イルミだとは思っていたけども。
というかさっきまでイルミは先頭にいたよね?
わざわざ私に警告する為に後方まで走るスピードを落としたんだ。
随分と手間をかけてくれたことで。
「そろそろアイが飽きる頃合いかなって」
「お気遣いどうも。で?キルアを連れ戻すのはいつ」
「ぼちぼちタイミングを見計らって回収するよ。それまでオレはギタラクルだから絶対本名で呼ばないで。それと念も使うならキルアに絶対見せないのを徹底して。キルアを巻き込んだら承知しないから」
「はいはい、わかりましたよ。頭に叩き込んだから先頭に戻れば」
私の言葉通りさっさと走り去っていくイルミ。
彼の背中が見えなくなりしばらく走っていたけどもう飽きた。
持ってきたお菓子も食べ尽くしちゃったしやる事がなさすぎる。
暇だなーと辺りを見渡していたら後方に上裸のおじさんを発見。
彼で暇潰しをしますか。
「暑くもないのに服を脱ぐなんて。君は自分の肉体美を周囲に披露してるの?」
「ちがうわい!!!!!」
「うわうるさっ。他の人に迷惑になるから声のボリューム下げたら?」
「あんたが余計な事言うからだろ!!!」
息を切らしながらも器用にツッコミをするおじさん。
意外と反応が面白いので話し相手になってもらっていると、金髪の青年が隣にやってきた。
「うるさいぞレオリオ、叫ぶと体力が消耗する」
「んだとコラアッ!!」
「ところで仮面をつけている貴方。少し観察させてもらったがこの数時間で一切ペースを乱していないと見受けられる。体力に自信があるのか?」
「ん~それなりに」
「もしかしてまだ本気で走っていないのではないか?」
鋭い視線を投げつけてきた青年は中々観察眼がある。
だからと言って正体を明かす理由にもならないけれど。
話をすり替えようと適当にハンター試験を受けた理由を話題に出してみる。
すると二人とも胸に掲げる理想をこれでもかと語ってくれた。
「彼らの暗い瞳が無念だと語りかけてくる。私は必ず幻影旅団を捕え仲間たちの目を全て取り戻すんだ!!」
「ダチと同じ病気治して金なんかいらねえって!!その子の親に言ってやるのが俺の夢だ!!」
汗を流し過去を語るおじさんの夢はともかく。
まさか金髪の青年がクルタ族だったとは。
昔クロロから幻影旅団は緋の目を持つ一族を皆殺しにしたと聞いたことがある。
生き残りがいたとは知らなかったが別に私には関係ない。
幻影旅団に属していない傍観者なのでご勝手に復讐をやってどうぞである。
念を知らない青年にクロロ達が負ける訳もないので。
復讐をしても返り討ちに合うのがオチだろう。
二人の会話に適当に相槌を打っているとキルアと黒髪の少年が前からやってきた。
「なあアイ、おっさんと喋ってないで早く先行こうぜ」
「おっさんじゃねえ!!オレはお前らと同じ十代だ!!!」
「「「えっ!!!」」」
「ありゃ私は十代じゃなくて二十代後半だよ」
「「「うっそ!!!」」」
三人の驚いた表情は高性能なお面のお陰でよくわかる。
面をつけていても十代と思われていたのか。
ちょっと心外だ。
「そういえば自己紹介まだだったね。私はアイ」
「私はクラピカ。以後よろしく。にしてもアイさんは随分と掴みどころのない雰囲気の女性だな。お面のせいもあるが全く年齢の予想がつかなかった。いや、女性の年齢を当てるなど失礼な行為をしてしまってすまない」
「別に気にしてないし。素顔なんだけど、あー、昔ボヤ騒ぎで顔に大火傷を負ってしまって、あー、まあ醜い顔だからあまり人には見せたくない」
もちろん真っ赤な嘘だけど三人は馬鹿正直に信じたらしい。
人間顔だけじゃないとか慰められても火傷なんて負ってないんだけどね。
「おっと自己紹介がまだだったな。オレはレオリオっていうんだ。よろしく。そのーなんだオレ火傷とかあんま気にしねえんだ。だから、その、こ、今度良かったら一緒に食事でも!!!」
「おいおっさん!!セクハラだぞ!!」
「奢りならいいよ」
「おい!!」