ヨークシン編
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クラピカ視点
『復讐に燃える君に一つだけ、とーっても悲しいお知らせをしてあげよう♡ハンター試験で君と行動を共にしたアイはね、実は君が憎んでいる旅団の一員さ♤』
ウソだ。
『正確に言うと一時的な加入団員だね♢クロロとナニを契約したかは不明だけど、現在彼女は旅団と行動を共にしている♧』
信じない。
『酷いじゃないか、人の好意を疑った挙句殴りかかってくるなんて♤君って冷静に見えるけど、頭に血が上ると周りがなーんにも見えなくなるタイプだね♧』
黙れ。
『ボクの言葉を信じようが信じまいがどっちでもいいけどさ、一つ教えてあげよう♢君は知らないけど、ボクの方がずううっとアイとの付き合いは長い♧なんせボクとアイは運命の赤い糸で結ばれているからね♡』
口を閉じろ。
『お望み通りボクは今すぐ立ち去るけど、これだけは忠告しておいてあげる♤アイは君が思っているよりずっと、ずっと、ずううううっと、残酷な人間だよ♡」
「クラピカ、大丈夫?」
「あ、ああ。すまない少しぼーっとしていた」
声をかけてきたセンリツになんでもないと返し
、再びパソコンと向き合う、ヒソカとの取引を終えホテルに戻ってきた時には既に奴は逃げていた。蜘蛛の一人を捕えたのは好都合だと思ったが実は甘くない。仲間の手引きによって奴は逃亡し、そして見張りをしていたリーダーの死亡。指導者役がいなくなりどうなるかと思ったが、まさか私がリーダーに選抜されるとは。この地位を利用する他はない。何を犠牲にしてでも蜘蛛だけは絶対に捕えなくては。
一度目を閉じて意識を画面に集中させる。瞳に映るのはノストラードファミリーの構成員などの個人情報だ。このサイトに書き込んで編集が出来るのは、ハンターのライセンスを持っている人間のみ。つまり誰かが意図的に情報を流したのだ。
『よろしく。クラピカ』
頼むから黙っていてくれ。
貴女を、仲間を、疑いたくない。
「クラピカ」
「…急いでこの部屋から出て行ってくれ。戦闘の巻き添えになっても私はセンリツを助ける事が出来ない」
束の間の邂逅だったが私にはわかる。あの男は絶体絶命の場面すら命乞いをしない、強固な意志を持った人物だ。そんな男が格下だと舐め腐っていた相手に殴られた。酷く男のプライドを傷つけだろう。予想通りならば自分をコケにした奴を生かしてはいけないと復讐に燃え、私を殺しに来るだろう。
だからこそ私は情報が流出しているノストラードの隠れ部屋の一つに残り、奴を迎え撃つ。既にセンリツ以外の仲間はとうに避難しているので、彼女にも急いで部屋を出ろと促す。だがセンリツは退出しないどころか、歩み寄ってきた。
「疑心、困惑、憤怒、悲しみが混じったようなメロディが聞こえるわ。今の貴方まるで信頼していた誰かに裏切られたような音よ。何かあったんじゃないの?」
核心を吐いた言葉に思わずパソコンを床に叩きつけてしまう。
「出て行けといってるだろ!!」
心の奥底を見透かされたような気がしてしまい、女性相手につい声を荒げてしまう。この焦燥感はリーダーを殺された恨みなのか、一刻も早く蜘蛛を捕えないといけない感情なのか。
それとも貴方を信じ切れない私への挑戦なのか。
「センリツ、その。怒鳴ってすまない……だが頼むから一人にしてくれないか。
私は……旅団を倒すために精神を集中させたい」
「他の仲間は何処にいる…そして旅団メンバーにアイという人物はいないか」
激闘の末に私は勝利した。荒野にて追い詰めた旅団の男に条件を与えてやる。既にジャッジメントチェーンを刺しており、生殺与奪を握っているのはこの私だとはっきりと伝えた。断れば心臓に巻き付いた鎖の先端が短剣と化し命を奪う、とも。
このまま心臓を握り潰したい。だが幾多の同胞を無残にも殺してきた残虐非道な奴にだって、生きる価値はある。
私の問いに男は俯いていた顔を上げた。絶望しているかと思ったが。
鋭い歯を剥き出してにしていた。野生の獣が獲物を捕まえたような勝ち誇ったような笑みだ。
「くたばれ、馬鹿が…あんないい女一度は抱いとけばよかったぜ」
グシャッ
「作業に没頭するのはいいけどよ少しは休め。お前昨日から一睡もしてないんだろ?」
「気遣い有難う。だが今後の方針を定めないとファミリーが困るだろう?リーダーとして役目を果たさなければ」
差し出されたコーヒーに口をつけスクワラに礼を述べる。様子を伺っていた仲間に精いっぱいの笑顔を向ける。
昨日、旅団の一人を殺した。
復讐に燃える旅団がノストラードを壊滅させようと考えてもおかしくない。今はファミリーをいかに守れるかを考えなくては。
『アイってオレの姉貴なんだよね』
キルアの姉に手を回している暇などない。
「こりゃ一攫千金どころの話じゃねえぜ。全員ひっ捕らえたら小さい国すら買えそうじゃね?」
「捕らぬ狸の皮算用。あの陰獣すら赤子の手をひねるように殺した集まりだ。空想したって一ジェニーも入ってこねえよ」
「クラピカ?」
陰獣の一言に身体が反応し足が勝手に動き、パソコンに集まっている仲間たちを押しのける。
寝不足のせいで視界が多少ぼやけ文字の読解に少し時間がかかるが、一番下に載っている写真は理解できた。
この黒髪の女性は。
「うおおえええええ!!」
「おい大丈夫か!!早くバケツもってこい!!」
「クラピカ!!しっかり!!」
喉奥から込み上げてきた嘔吐に耐えきれず、先程飲んだコーヒーを机にぶちまけてしまう。
背中をさすってくれたり声かけをしてくれるが返事が返せない。
なんで、アイさんが変装してるんだ。
どうして20億もの賞金がかけられているんだ。
どうして、貴女が旅団と行動を共にしている?
『復讐に燃える君に一つだけ、とーっても悲しいお知らせをしてあげよう♡ハンター試験で君と行動を共にしたアイはね、実は君が憎んでいる旅団の一員さ♤』
ウソだ。
『正確に言うと一時的な加入団員だね♢クロロとナニを契約したかは不明だけど、現在彼女は旅団と行動を共にしている♧』
信じない。
『酷いじゃないか、人の好意を疑った挙句殴りかかってくるなんて♤君って冷静に見えるけど、頭に血が上ると周りがなーんにも見えなくなるタイプだね♧』
黙れ。
『ボクの言葉を信じようが信じまいがどっちでもいいけどさ、一つ教えてあげよう♢君は知らないけど、ボクの方がずううっとアイとの付き合いは長い♧なんせボクとアイは運命の赤い糸で結ばれているからね♡』
口を閉じろ。
『お望み通りボクは今すぐ立ち去るけど、これだけは忠告しておいてあげる♤アイは君が思っているよりずっと、ずっと、ずううううっと、残酷な人間だよ♡」
「クラピカ、大丈夫?」
「あ、ああ。すまない少しぼーっとしていた」
声をかけてきたセンリツになんでもないと返し
、再びパソコンと向き合う、ヒソカとの取引を終えホテルに戻ってきた時には既に奴は逃げていた。蜘蛛の一人を捕えたのは好都合だと思ったが実は甘くない。仲間の手引きによって奴は逃亡し、そして見張りをしていたリーダーの死亡。指導者役がいなくなりどうなるかと思ったが、まさか私がリーダーに選抜されるとは。この地位を利用する他はない。何を犠牲にしてでも蜘蛛だけは絶対に捕えなくては。
一度目を閉じて意識を画面に集中させる。瞳に映るのはノストラードファミリーの構成員などの個人情報だ。このサイトに書き込んで編集が出来るのは、ハンターのライセンスを持っている人間のみ。つまり誰かが意図的に情報を流したのだ。
『よろしく。クラピカ』
頼むから黙っていてくれ。
貴女を、仲間を、疑いたくない。
「クラピカ」
「…急いでこの部屋から出て行ってくれ。戦闘の巻き添えになっても私はセンリツを助ける事が出来ない」
束の間の邂逅だったが私にはわかる。あの男は絶体絶命の場面すら命乞いをしない、強固な意志を持った人物だ。そんな男が格下だと舐め腐っていた相手に殴られた。酷く男のプライドを傷つけだろう。予想通りならば自分をコケにした奴を生かしてはいけないと復讐に燃え、私を殺しに来るだろう。
だからこそ私は情報が流出しているノストラードの隠れ部屋の一つに残り、奴を迎え撃つ。既にセンリツ以外の仲間はとうに避難しているので、彼女にも急いで部屋を出ろと促す。だがセンリツは退出しないどころか、歩み寄ってきた。
「疑心、困惑、憤怒、悲しみが混じったようなメロディが聞こえるわ。今の貴方まるで信頼していた誰かに裏切られたような音よ。何かあったんじゃないの?」
核心を吐いた言葉に思わずパソコンを床に叩きつけてしまう。
「出て行けといってるだろ!!」
心の奥底を見透かされたような気がしてしまい、女性相手につい声を荒げてしまう。この焦燥感はリーダーを殺された恨みなのか、一刻も早く蜘蛛を捕えないといけない感情なのか。
それとも貴方を信じ切れない私への挑戦なのか。
「センリツ、その。怒鳴ってすまない……だが頼むから一人にしてくれないか。
私は……旅団を倒すために精神を集中させたい」
「他の仲間は何処にいる…そして旅団メンバーにアイという人物はいないか」
激闘の末に私は勝利した。荒野にて追い詰めた旅団の男に条件を与えてやる。既にジャッジメントチェーンを刺しており、生殺与奪を握っているのはこの私だとはっきりと伝えた。断れば心臓に巻き付いた鎖の先端が短剣と化し命を奪う、とも。
このまま心臓を握り潰したい。だが幾多の同胞を無残にも殺してきた残虐非道な奴にだって、生きる価値はある。
私の問いに男は俯いていた顔を上げた。絶望しているかと思ったが。
鋭い歯を剥き出してにしていた。野生の獣が獲物を捕まえたような勝ち誇ったような笑みだ。
「くたばれ、馬鹿が…あんないい女一度は抱いとけばよかったぜ」
グシャッ
「作業に没頭するのはいいけどよ少しは休め。お前昨日から一睡もしてないんだろ?」
「気遣い有難う。だが今後の方針を定めないとファミリーが困るだろう?リーダーとして役目を果たさなければ」
差し出されたコーヒーに口をつけスクワラに礼を述べる。様子を伺っていた仲間に精いっぱいの笑顔を向ける。
昨日、旅団の一人を殺した。
復讐に燃える旅団がノストラードを壊滅させようと考えてもおかしくない。今はファミリーをいかに守れるかを考えなくては。
『アイってオレの姉貴なんだよね』
キルアの姉に手を回している暇などない。
「こりゃ一攫千金どころの話じゃねえぜ。全員ひっ捕らえたら小さい国すら買えそうじゃね?」
「捕らぬ狸の皮算用。あの陰獣すら赤子の手をひねるように殺した集まりだ。空想したって一ジェニーも入ってこねえよ」
「クラピカ?」
陰獣の一言に身体が反応し足が勝手に動き、パソコンに集まっている仲間たちを押しのける。
寝不足のせいで視界が多少ぼやけ文字の読解に少し時間がかかるが、一番下に載っている写真は理解できた。
この黒髪の女性は。
「うおおえええええ!!」
「おい大丈夫か!!早くバケツもってこい!!」
「クラピカ!!しっかり!!」
喉奥から込み上げてきた嘔吐に耐えきれず、先程飲んだコーヒーを机にぶちまけてしまう。
背中をさすってくれたり声かけをしてくれるが返事が返せない。
なんで、アイさんが変装してるんだ。
どうして20億もの賞金がかけられているんだ。
どうして、貴女が旅団と行動を共にしている?