天空闘技場編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「はいこれボクの試合のチケット♤特等席だから間近でボクが観戦できるよ♡」
「転売したら幾らになるんだろ」
「やめておくれよ♢」
チケットを受け取りぼんやりとそれを眺める。
何だかんだいって一ヶ月は一緒にいたな。
ヒソカの手料理が気に入ったというか、約束通りあんまり束縛しないからつい長居してしまった。
試合を観たら早く家に帰ろう。
「迷った。ここどこだ?」
観客席に向かおうとしたけど、天空闘技場の内部が入り組んでいるせいか完全に迷子になってしまった。
関係者以外立ち入り禁止とか看板に書かれているから、見つかっちゃまずいよな。
辺りをうろちょろしていると、曲がり角で誰かとぶつかってしまう。
「いて」
「おや失礼」
黄色いマントを身に付けている銀髪の青年が謝ってきた。
わざとじゃないなら別にいいけど。
そのまま立ち去ろうとしたけどやけに視線を感じる。
「何か用?」
「噂には聞いていたがそうか貴女がアイ…申し遅れました。私はカストロ。今宵ヒソカと試合をする者です」
「そう」
今日の試合興味ないから、対戦相手とか全然気にしてなかった。
頭の後ろで腕を組む私に、カストロは興味津々なのかジロジロと見てくる。
なんか実験動物になった気分で気分悪いな。
「言いたい事があるならはっきり口にしてくれない?視線が鬱陶しいんだ」
「それは失礼しました。私の語りたいのはただ一つ。貴女にはヒソカよりもっと、相応しい男がいるはずです」
「どんな?」
「例えば私…だったり」
カストロの指先がクイっと私の顎を持ち上げ、見つめ合うようにした。
優しげな眼差しや整った顔つきは悪くないけど、ヒソカの方が顔は良いんだよな。
戯れにオーラを纏った右手で彼の腕に触ろうとしたけど、あえなく避けられた。
カストロは警戒態勢に入っているが、ニヒルな笑みを浮かべている。
「簡単には靡かないその姿勢…ますます気に入りました。恋愛感情抜きにしてもしも貴女が選手登録していたなら。きっと私の良きライバルとなったでしょう」
「どうだか」
多分足元にも及ばない気がするけどここは黙っておこう。
●●●
「結構痛そう。あんな戦い方しなくてもいいのに」
試合が始まって数十分経ったが、試合展開はヒソカの方が上だ。
リング上では、切り離された腕からトランプを取り出すヒソカがいた。
もうタネは仕掛けてあるんだろうから、時間を与えなくてもいいのに。
動揺するカストロに、にんまりと笑うヒソカは実に性格が悪い。
もう勝負はついてるようなものなので、結末を見ずに席を立つ。
のんびりと廊下を歩いていると、少し先にいるのは和服を着たポニーテールの女性。
あれ、今って団員集合の時期だっけか。
「どうしたのマチ。こんな所に来るの珍しい」
「ヒソカにメッセージを伝えにきた。逆に聞くけどあんたもこういう騒がしい場所苦手じゃないの」
どう説明しよう、成り行きで来たというべきか。
マチにざっくりと説明していると、試合が終わったのか腕が取れたヒソカがやってきた。
どうやらマチに腕を縫合してもらうそうだ。
試しにカストロの名前を出したが、既に終わった試合に興味は失せているのか、カストロの名前すら覚えていなかった。
ご愁傷様だね、カストロ。
それにしてもマチに縫合してもらえば、血管神経など諸々完璧に繋げてもらえて二千万ジェニーか。
知り合い価格だとしても中々安い。
もし手足が切断されたら、私もマチに縫ってもらおう。
「じゃあ。私帰るから」
「おいおいもう帰るのかい♢もう少し一緒にいよう♡」
「家の布団が恋しがっているからもういい。またねマチ」
「ああ、またねアイ」
「転売したら幾らになるんだろ」
「やめておくれよ♢」
チケットを受け取りぼんやりとそれを眺める。
何だかんだいって一ヶ月は一緒にいたな。
ヒソカの手料理が気に入ったというか、約束通りあんまり束縛しないからつい長居してしまった。
試合を観たら早く家に帰ろう。
「迷った。ここどこだ?」
観客席に向かおうとしたけど、天空闘技場の内部が入り組んでいるせいか完全に迷子になってしまった。
関係者以外立ち入り禁止とか看板に書かれているから、見つかっちゃまずいよな。
辺りをうろちょろしていると、曲がり角で誰かとぶつかってしまう。
「いて」
「おや失礼」
黄色いマントを身に付けている銀髪の青年が謝ってきた。
わざとじゃないなら別にいいけど。
そのまま立ち去ろうとしたけどやけに視線を感じる。
「何か用?」
「噂には聞いていたがそうか貴女がアイ…申し遅れました。私はカストロ。今宵ヒソカと試合をする者です」
「そう」
今日の試合興味ないから、対戦相手とか全然気にしてなかった。
頭の後ろで腕を組む私に、カストロは興味津々なのかジロジロと見てくる。
なんか実験動物になった気分で気分悪いな。
「言いたい事があるならはっきり口にしてくれない?視線が鬱陶しいんだ」
「それは失礼しました。私の語りたいのはただ一つ。貴女にはヒソカよりもっと、相応しい男がいるはずです」
「どんな?」
「例えば私…だったり」
カストロの指先がクイっと私の顎を持ち上げ、見つめ合うようにした。
優しげな眼差しや整った顔つきは悪くないけど、ヒソカの方が顔は良いんだよな。
戯れにオーラを纏った右手で彼の腕に触ろうとしたけど、あえなく避けられた。
カストロは警戒態勢に入っているが、ニヒルな笑みを浮かべている。
「簡単には靡かないその姿勢…ますます気に入りました。恋愛感情抜きにしてもしも貴女が選手登録していたなら。きっと私の良きライバルとなったでしょう」
「どうだか」
多分足元にも及ばない気がするけどここは黙っておこう。
●●●
「結構痛そう。あんな戦い方しなくてもいいのに」
試合が始まって数十分経ったが、試合展開はヒソカの方が上だ。
リング上では、切り離された腕からトランプを取り出すヒソカがいた。
もうタネは仕掛けてあるんだろうから、時間を与えなくてもいいのに。
動揺するカストロに、にんまりと笑うヒソカは実に性格が悪い。
もう勝負はついてるようなものなので、結末を見ずに席を立つ。
のんびりと廊下を歩いていると、少し先にいるのは和服を着たポニーテールの女性。
あれ、今って団員集合の時期だっけか。
「どうしたのマチ。こんな所に来るの珍しい」
「ヒソカにメッセージを伝えにきた。逆に聞くけどあんたもこういう騒がしい場所苦手じゃないの」
どう説明しよう、成り行きで来たというべきか。
マチにざっくりと説明していると、試合が終わったのか腕が取れたヒソカがやってきた。
どうやらマチに腕を縫合してもらうそうだ。
試しにカストロの名前を出したが、既に終わった試合に興味は失せているのか、カストロの名前すら覚えていなかった。
ご愁傷様だね、カストロ。
それにしてもマチに縫合してもらえば、血管神経など諸々完璧に繋げてもらえて二千万ジェニーか。
知り合い価格だとしても中々安い。
もし手足が切断されたら、私もマチに縫ってもらおう。
「じゃあ。私帰るから」
「おいおいもう帰るのかい♢もう少し一緒にいよう♡」
「家の布団が恋しがっているからもういい。またねマチ」
「ああ、またねアイ」