ハンター試験編
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「いつまでグータラしてるの!!」
ベッドの上で菓子を食べていたら傍にいるメンチから拳を頭に貰った。
私一応怪我人なのに扱いが雑すぎやしないか。
キルアに刺されたあの後、私は大急ぎで医務室に運ばれ手術をした。
念で止血をこっそりしていたから特に残る傷跡もなく。
ほぼほぼ完治はしたけど念の為二日は安静にしてろと医者に言われたのだ。
のんびり寛いでいただけじゃんと文句を言えば口答えしないとまた殴られた。
ひどい、暴力反対。
「問題ないならとっとと講堂へと向かいなさい!!」
「はいはい。じゃあねメンチ」
「ほんっとう可愛くないガキ。あれで性格が素直だったらあたしの弟子にして根性叩きなおしてやるのに」
大きい独り言が届いたが聞こえないフリをして部屋を出る。
目的地の講堂に入室するとただならぬ雰囲気が身体を包んだ。
手招きしてきたレオリオの隣に座り理由を尋ねれば、なんとゴンがイルミの腕を折ったそうで。
様子を聞く限りイルミは珍しく反撃をしてないらしい。
ゴンを殺すのかを決めあぐねているんだろうか。
ぴくりとイルミの指が反応したのを見計らってか、壇上にいるネテロ会長がわざとらしい咳払いをした。
「さてアイも到着したようじゃし本題に入る前にキルアについて話し合いをしようかの。彼の不合格について各々意見がある中、当のボドロは自分自身が不合格となるべきだと話しておる。庇われた自分にハンターになる資格はないと。アイはどう思うかの?」
「私が意見して会長の考えは覆せると?」
「聞かんことには何も変わらんよ」
パリストンの言う通り食えない爺さんだ。
ハンター協会最高責任者がそう簡単に結果を覆すはずはない。
どちらに転ぶにせよ嘘を吐く理由も意味もないので正直な感想を伝えるけども。
「どっちでもいい」
「おい!」
「アイさんはキルアが落ちるべきだと思っているの?」
「いや。だってハンター試験って何度でも挑めるでしょ?」
「!」
「今回が不合格になっただけならまた試験に挑めばいいでしょ。キルアの実力なら二回目は確実に受かるし。ボドロも自身が不合格だと責任を感じるならライセンスを捨ててしまえばいい」
私の率直な意見に自然と会場が静まり返る。
ポックルは罰が悪そうな顔をしているのはなんでだろうか。
「そうか。ならばハンター協会の結論としては」
やはり合否の結果は変わらないとネテロ会長はそう告げた。
続けて緑豆に顔をつけたような顔をしたビーンズという男が、ハンターライセンスや協会の規約について説明してきた。
いまいち聞いてなかったけど要は質にも出せる便利なライセンスだけど、再発行は出来ない代物なので紛失するなよとの事らしい。
無くさないようチェーンでもつけておくか。
「ここにいる9名を、新しくハンターとして認定いたします!」
「では、解散!」
いち早く会場を出たイルミの後をゴンが追いかけていく。
大方キルアの場所を尋ねているのだろうか。
席を立ち会場を出ようとした所誰かに声を掛けられた。
後ろを振り向くとボドロが何故か私に深々と頭を下げて謝罪している。
律儀な事に助けてもらった礼をしているらしい。
人を助けて礼をされるなんてかなり久々だからちょっと居心地が悪い。
「顔を上げてよ。私は気紛れで間に入っただけなんだけど」
「だがわしは助かった。貴殿には一生頭が上がらぬ。その上先ほどの意見でわしも目が覚めた。自分の力じゃないが貰ったこれを捨てるわけにはいかん。ライセンスを使って人々の役に立ちたい」
長々とお礼を述べていたけど左から右へと聞き流した。
どうしてこうも老人の話は長いんだか。
何度も頭を下げて末にようやくボドロは立ち去っていった。
一人講堂に残った私は今更ながら試験中での行動を振り返る。
もしかしたら救う命じゃなかったかもしれないが別にいいだろう。
たまには殺し屋もいい事をする時だってあるだろうし。
というか誰にも内緒だがごくまれに人助けっぽい事しているし。
ベッドの上で菓子を食べていたら傍にいるメンチから拳を頭に貰った。
私一応怪我人なのに扱いが雑すぎやしないか。
キルアに刺されたあの後、私は大急ぎで医務室に運ばれ手術をした。
念で止血をこっそりしていたから特に残る傷跡もなく。
ほぼほぼ完治はしたけど念の為二日は安静にしてろと医者に言われたのだ。
のんびり寛いでいただけじゃんと文句を言えば口答えしないとまた殴られた。
ひどい、暴力反対。
「問題ないならとっとと講堂へと向かいなさい!!」
「はいはい。じゃあねメンチ」
「ほんっとう可愛くないガキ。あれで性格が素直だったらあたしの弟子にして根性叩きなおしてやるのに」
大きい独り言が届いたが聞こえないフリをして部屋を出る。
目的地の講堂に入室するとただならぬ雰囲気が身体を包んだ。
手招きしてきたレオリオの隣に座り理由を尋ねれば、なんとゴンがイルミの腕を折ったそうで。
様子を聞く限りイルミは珍しく反撃をしてないらしい。
ゴンを殺すのかを決めあぐねているんだろうか。
ぴくりとイルミの指が反応したのを見計らってか、壇上にいるネテロ会長がわざとらしい咳払いをした。
「さてアイも到着したようじゃし本題に入る前にキルアについて話し合いをしようかの。彼の不合格について各々意見がある中、当のボドロは自分自身が不合格となるべきだと話しておる。庇われた自分にハンターになる資格はないと。アイはどう思うかの?」
「私が意見して会長の考えは覆せると?」
「聞かんことには何も変わらんよ」
パリストンの言う通り食えない爺さんだ。
ハンター協会最高責任者がそう簡単に結果を覆すはずはない。
どちらに転ぶにせよ嘘を吐く理由も意味もないので正直な感想を伝えるけども。
「どっちでもいい」
「おい!」
「アイさんはキルアが落ちるべきだと思っているの?」
「いや。だってハンター試験って何度でも挑めるでしょ?」
「!」
「今回が不合格になっただけならまた試験に挑めばいいでしょ。キルアの実力なら二回目は確実に受かるし。ボドロも自身が不合格だと責任を感じるならライセンスを捨ててしまえばいい」
私の率直な意見に自然と会場が静まり返る。
ポックルは罰が悪そうな顔をしているのはなんでだろうか。
「そうか。ならばハンター協会の結論としては」
やはり合否の結果は変わらないとネテロ会長はそう告げた。
続けて緑豆に顔をつけたような顔をしたビーンズという男が、ハンターライセンスや協会の規約について説明してきた。
いまいち聞いてなかったけど要は質にも出せる便利なライセンスだけど、再発行は出来ない代物なので紛失するなよとの事らしい。
無くさないようチェーンでもつけておくか。
「ここにいる9名を、新しくハンターとして認定いたします!」
「では、解散!」
いち早く会場を出たイルミの後をゴンが追いかけていく。
大方キルアの場所を尋ねているのだろうか。
席を立ち会場を出ようとした所誰かに声を掛けられた。
後ろを振り向くとボドロが何故か私に深々と頭を下げて謝罪している。
律儀な事に助けてもらった礼をしているらしい。
人を助けて礼をされるなんてかなり久々だからちょっと居心地が悪い。
「顔を上げてよ。私は気紛れで間に入っただけなんだけど」
「だがわしは助かった。貴殿には一生頭が上がらぬ。その上先ほどの意見でわしも目が覚めた。自分の力じゃないが貰ったこれを捨てるわけにはいかん。ライセンスを使って人々の役に立ちたい」
長々とお礼を述べていたけど左から右へと聞き流した。
どうしてこうも老人の話は長いんだか。
何度も頭を下げて末にようやくボドロは立ち去っていった。
一人講堂に残った私は今更ながら試験中での行動を振り返る。
もしかしたら救う命じゃなかったかもしれないが別にいいだろう。
たまには殺し屋もいい事をする時だってあるだろうし。
というか誰にも内緒だがごくまれに人助けっぽい事しているし。