ハンター試験編
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長かった四次試験も無事終わり。
通過したのは僅か十名と試験官から告げられた。
次なる会場である場所へ向かう為、私たちは飛行船に最終試験会場へ向かっている。
暇潰しに船内の通路を歩いていると俯いているゴンに遭遇した。
ぺこりと頭を下げるゴンの声音は若干いつもの元気が無い。
多分へこんでいるのだろう。
慰めてやる言葉は持たないので適当な会話をしてその場を離れた。
近くにあるソファで寛いでいるとアナウンスで私の受験番号が呼ばれた。
どうやら面接を始めるみたいでちょっと面倒くさい。
あまり難しい質問されなきゃいいけど。
案内された応接室に入ればそこは和室となっていた。
中央には畳が設置されており壁には垂れ幕が下がっている。
シャーペン代わりに筆と墨を使うとは古風な爺様だこと。
座布団に腰かける前に靴を脱いで床に置く。
一応郷に入れば郷に従えのジャポンのことわざ通りにしようか。
正座はきついので胡坐の姿勢を取らせてもらうけど。
「お前さんよく極島の文化を知っておるな」
「実家にあった本を昔読んだもので」
「そうか、良い家じゃの。ついでに日本茶と羊羹はどうじゃ。お前さんの顔はわし好みじゃからサービスじゃ」
「どうも」
お面つけてるからわからないでしょなどのツッコミは野暮だろう。
ウインクをしてきた会長にお礼を言って、机の上に置かれている湯呑に口をつける。
苦みが強い抹茶味は私好みでつるりとした味わいの羊羹と相性抜
群だ。
もう少し甘みが強いと尚よかったのに。
羊羹を食べ終えると会長が私に質問を投げかけてきた。
「じゃあ最終試験を始める前に軽く面談を始めるとするかの。まず何故ハンターになりたいのかのう?」
「弟に誘われたから」
「ふむ身内の誘いとな」
「うん。別に不合格になろうとも特に問題はないけど。受けたからには合格を目指したい」
「珍しいタイプじゃの。普通は不合格になりたくないと必死になる受験生が多いのに」
髭をさするネテロ会長は興味深く私を眺めていた。
机に置かれていた紙に素早く筆を動かしているが、内容を読もうとしたら紙を隠された。
ちぇっ、覗くのもダメか。
「では次の質問じゃ。お主以外の八人の中で一番注目しているのは?」
「99と405」
ゼビル島で少し迷ったけどゴンを殺すのは一旦保留にした。
特別入れ込んでいる訳ではないが少しだけ彼の成長が見たくなったというか、多分そんな感じだ。
キルアはこの先成長していくのに賭けてというべきであげさせてもらった。
「ふむ…では八人の中で一番戦いたくないのは?」
「殺しはあり?」
「なしじゃ」
「じゃあいない」
「おやお主苦手な相手がおらんのか」
「私情を抜きにして試験の範囲内として戦うだけなら。別に誰でも」
私の答えにネテロ会長は筆を止めて少し瞬きをした。
思案しているような顔つきだったが悪戯っ子のような笑みを浮かべた。
「誰でもか。裏を返せば自分が最強だと思っておるからか?」
「全然違う。だって参加者の誰が相手だろうが、私の念能力は手のひらで覆ったものは全て凍りつくし。動く前に相手を氷像にしちゃえば問題ないでしょ」
「念での攻撃が無しなら誰が嫌じゃ?」
「44」
「即答じゃの。して理由は?」
「彼に捕まるとろくな目に遭いそうにないから」
「そうか。じゃあ個人的に聞くがお気に入りの中に301番が入っておらんのはなんでじゃ」
「は?」
「奴はお前さんの弟じゃろ?」
お茶を啜った会長は茶目っ気たっぷりなウインクを飛ばしてきた。
やっぱりイルミの変装はばれているんだ。
というか待てよ?
イルミが弟だと指摘したという事はネテロ会長は私の正体を。
ウインクしながらピースサインをしてきた会長で全てを察した。
さてはゼノ爺ちゃんが話したな。
「念に関してアイに並ぶものはおらんとゼノが自慢げに話しておるでな。ただ家には年に一回しか返ってこないと寂しがっておる。たまには顔を出した方がええんじゃないか?」
「人の家庭事情に首突っ込まないでよ。余計なお世話を焼くようなら部屋を冷凍庫に変えてあげてもいいんだよ」
「お前さん意外と攻撃的な性格しとるの」
両手で机を叩いて脅しているのにネテロ会長には全く響いていない。
逆にほっほっと愉快そうに笑っているのは見ていて心底憎たらしい。
頭に来た、もう帰る。
これ以上話す気はないのでお茶を一気に飲み干し、無断で出口まで向かう。
背中越しに会長がなにやら呼びかけているが無視だ無視。
「忘れるとこじゃった。アイよ。パリストンに連絡してやれ」
飛行船の隅でじっと携帯のディスプレイとにらめっこをする。
画面に移る番号はパリストンであり発信ボタンを押せばおしまいなのだが。
覚悟を決めて通話ボタンを押せばワンコールで相手がでた。
「もしもしアイ」「アイさんですか?やあやあお久しぶりです。ハンター試験どうですか受かりました?合格記念にディナーを予約したんですけどどうです」
ピ。
怒号の会話に思わず切ってしまったが別に良いだろう。
会長は電話しろとお願いしただで会話しろと命じたわけじゃない。
けれども試験の現状を知り尽くしていながら、合格前提で話を進めてくるとは。
パリストンはやはり性格が悪い。
通過したのは僅か十名と試験官から告げられた。
次なる会場である場所へ向かう為、私たちは飛行船に最終試験会場へ向かっている。
暇潰しに船内の通路を歩いていると俯いているゴンに遭遇した。
ぺこりと頭を下げるゴンの声音は若干いつもの元気が無い。
多分へこんでいるのだろう。
慰めてやる言葉は持たないので適当な会話をしてその場を離れた。
近くにあるソファで寛いでいるとアナウンスで私の受験番号が呼ばれた。
どうやら面接を始めるみたいでちょっと面倒くさい。
あまり難しい質問されなきゃいいけど。
案内された応接室に入ればそこは和室となっていた。
中央には畳が設置されており壁には垂れ幕が下がっている。
シャーペン代わりに筆と墨を使うとは古風な爺様だこと。
座布団に腰かける前に靴を脱いで床に置く。
一応郷に入れば郷に従えのジャポンのことわざ通りにしようか。
正座はきついので胡坐の姿勢を取らせてもらうけど。
「お前さんよく極島の文化を知っておるな」
「実家にあった本を昔読んだもので」
「そうか、良い家じゃの。ついでに日本茶と羊羹はどうじゃ。お前さんの顔はわし好みじゃからサービスじゃ」
「どうも」
お面つけてるからわからないでしょなどのツッコミは野暮だろう。
ウインクをしてきた会長にお礼を言って、机の上に置かれている湯呑に口をつける。
苦みが強い抹茶味は私好みでつるりとした味わいの羊羹と相性抜
群だ。
もう少し甘みが強いと尚よかったのに。
羊羹を食べ終えると会長が私に質問を投げかけてきた。
「じゃあ最終試験を始める前に軽く面談を始めるとするかの。まず何故ハンターになりたいのかのう?」
「弟に誘われたから」
「ふむ身内の誘いとな」
「うん。別に不合格になろうとも特に問題はないけど。受けたからには合格を目指したい」
「珍しいタイプじゃの。普通は不合格になりたくないと必死になる受験生が多いのに」
髭をさするネテロ会長は興味深く私を眺めていた。
机に置かれていた紙に素早く筆を動かしているが、内容を読もうとしたら紙を隠された。
ちぇっ、覗くのもダメか。
「では次の質問じゃ。お主以外の八人の中で一番注目しているのは?」
「99と405」
ゼビル島で少し迷ったけどゴンを殺すのは一旦保留にした。
特別入れ込んでいる訳ではないが少しだけ彼の成長が見たくなったというか、多分そんな感じだ。
キルアはこの先成長していくのに賭けてというべきであげさせてもらった。
「ふむ…では八人の中で一番戦いたくないのは?」
「殺しはあり?」
「なしじゃ」
「じゃあいない」
「おやお主苦手な相手がおらんのか」
「私情を抜きにして試験の範囲内として戦うだけなら。別に誰でも」
私の答えにネテロ会長は筆を止めて少し瞬きをした。
思案しているような顔つきだったが悪戯っ子のような笑みを浮かべた。
「誰でもか。裏を返せば自分が最強だと思っておるからか?」
「全然違う。だって参加者の誰が相手だろうが、私の念能力は手のひらで覆ったものは全て凍りつくし。動く前に相手を氷像にしちゃえば問題ないでしょ」
「念での攻撃が無しなら誰が嫌じゃ?」
「44」
「即答じゃの。して理由は?」
「彼に捕まるとろくな目に遭いそうにないから」
「そうか。じゃあ個人的に聞くがお気に入りの中に301番が入っておらんのはなんでじゃ」
「は?」
「奴はお前さんの弟じゃろ?」
お茶を啜った会長は茶目っ気たっぷりなウインクを飛ばしてきた。
やっぱりイルミの変装はばれているんだ。
というか待てよ?
イルミが弟だと指摘したという事はネテロ会長は私の正体を。
ウインクしながらピースサインをしてきた会長で全てを察した。
さてはゼノ爺ちゃんが話したな。
「念に関してアイに並ぶものはおらんとゼノが自慢げに話しておるでな。ただ家には年に一回しか返ってこないと寂しがっておる。たまには顔を出した方がええんじゃないか?」
「人の家庭事情に首突っ込まないでよ。余計なお世話を焼くようなら部屋を冷凍庫に変えてあげてもいいんだよ」
「お前さん意外と攻撃的な性格しとるの」
両手で机を叩いて脅しているのにネテロ会長には全く響いていない。
逆にほっほっと愉快そうに笑っているのは見ていて心底憎たらしい。
頭に来た、もう帰る。
これ以上話す気はないのでお茶を一気に飲み干し、無断で出口まで向かう。
背中越しに会長がなにやら呼びかけているが無視だ無視。
「忘れるとこじゃった。アイよ。パリストンに連絡してやれ」
飛行船の隅でじっと携帯のディスプレイとにらめっこをする。
画面に移る番号はパリストンであり発信ボタンを押せばおしまいなのだが。
覚悟を決めて通話ボタンを押せばワンコールで相手がでた。
「もしもしアイ」「アイさんですか?やあやあお久しぶりです。ハンター試験どうですか受かりました?合格記念にディナーを予約したんですけどどうです」
ピ。
怒号の会話に思わず切ってしまったが別に良いだろう。
会長は電話しろとお願いしただで会話しろと命じたわけじゃない。
けれども試験の現状を知り尽くしていながら、合格前提で話を進めてくるとは。
パリストンはやはり性格が悪い。