ハンター試験編
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ゴン視点
悔しくて全身が震えてしまう。
ヒソカに全力で挑んだのに呆気なくやり返された事も。
自分のプレートを他の受験者からずっと狙われていたのに気づけなかった事も。
全て自分の実力不足が原因で招いた結果だ。
急いでプレートを取り返しに行きたいのに身体はちっとも言うことを聞いてくれない。
それどころか徐々に意識が朦朧としてきた。
ここで意識を失ったら失格になっちゃう。
最悪の予想から逃げるように必死で意識を保つ。
ふとオレの頭に人影があるのに気づいた。
いつから、というか足音が一切しなかった。
もしかして気が変わったヒソカがオレを殺しに来たのだろうか。
まぶたが石みたいに重いせいで人物の顔が見えない。
「辛いならそのままじっとしていな」
優しい声音だけど刃物で串刺しにされているかのような圧迫感で息が詰まる。
立ち向かおうと藻掻くもちょっとしか手足が動かせない。
オレまだここでリタイヤしたくない。
霞む目で朧げな人影をきっと睨みつける。
謎の人物は首を掴みいとも簡単にオレを宙に浮かせた。
く、くるしい。
引き離したいのに腕は全く動いてくれないから喉を絞められているから息が出来なくて。
空気が無くなったのか世界が真っ黒になっていった。
やけに焦げ臭い匂いが鼻につき目が覚めた。
少し痺れる身体をどうにか起こし辺りをきょろきょろと見渡す。
洞窟の中みたいだけど一体ここどこだろう。
誰かに傷を手当されたみたいで、ところどころに薬草らしき何かをすり潰されたのが塗られている。
「意外と起きるの早いね。もう少し寝ていると思ったのに」
「アイさん!!どうしてここに?」
「散歩してたらゴンが落ちていたから拾っただけ」
「あ、ありがとう、あのオレの近くに誰かいなかった?誰かに首を絞められたみたいで」
いなかったと首を振るアイさんはそのまま黙り込んでしまった。
表情は読めないけど怒っているのかな。
座り込んでいたアイさんがすくっと立ち上がる。
「じゃあもう行くから。魚でも食べれば」
「あ、うん。ありがとうアイさん!!」
後ろを振り返ることなく片手をひらひらと振ったアイさんは森の奥に消えていった。
洞窟に戻るとアイさんの言う通り焚火の近くに串刺しの魚が置いてあって。
ほぼほぼ炭と化しているからお世辞にも美味しいとは言えない。
けどアイさんが折角焼いてくれたんだから全部食べないと。
それにしてもアイさんって不思議な女性だ。
助けた代わりにオレのプレートを頂戴とお願いしてもおかしくはないのに。
地面に置かれていたプレートには見向きすらしなかった。
アイさんはミトさんみたいな包み込んでくれそうな雰囲気も感じるけど。
同時にヒソカみたいな得体のしれない薄気味悪さも兼ね備えている。
何よりオレの首を絞めた奴のあの身体の芯まで凍えるような殺気。
飛行船内で感じた殺気とまったく同じであり、そいつの匂いとアイさんの匂いは一致するのだ。
「アイさんは味方でいいのかな……」
悔しくて全身が震えてしまう。
ヒソカに全力で挑んだのに呆気なくやり返された事も。
自分のプレートを他の受験者からずっと狙われていたのに気づけなかった事も。
全て自分の実力不足が原因で招いた結果だ。
急いでプレートを取り返しに行きたいのに身体はちっとも言うことを聞いてくれない。
それどころか徐々に意識が朦朧としてきた。
ここで意識を失ったら失格になっちゃう。
最悪の予想から逃げるように必死で意識を保つ。
ふとオレの頭に人影があるのに気づいた。
いつから、というか足音が一切しなかった。
もしかして気が変わったヒソカがオレを殺しに来たのだろうか。
まぶたが石みたいに重いせいで人物の顔が見えない。
「辛いならそのままじっとしていな」
優しい声音だけど刃物で串刺しにされているかのような圧迫感で息が詰まる。
立ち向かおうと藻掻くもちょっとしか手足が動かせない。
オレまだここでリタイヤしたくない。
霞む目で朧げな人影をきっと睨みつける。
謎の人物は首を掴みいとも簡単にオレを宙に浮かせた。
く、くるしい。
引き離したいのに腕は全く動いてくれないから喉を絞められているから息が出来なくて。
空気が無くなったのか世界が真っ黒になっていった。
やけに焦げ臭い匂いが鼻につき目が覚めた。
少し痺れる身体をどうにか起こし辺りをきょろきょろと見渡す。
洞窟の中みたいだけど一体ここどこだろう。
誰かに傷を手当されたみたいで、ところどころに薬草らしき何かをすり潰されたのが塗られている。
「意外と起きるの早いね。もう少し寝ていると思ったのに」
「アイさん!!どうしてここに?」
「散歩してたらゴンが落ちていたから拾っただけ」
「あ、ありがとう、あのオレの近くに誰かいなかった?誰かに首を絞められたみたいで」
いなかったと首を振るアイさんはそのまま黙り込んでしまった。
表情は読めないけど怒っているのかな。
座り込んでいたアイさんがすくっと立ち上がる。
「じゃあもう行くから。魚でも食べれば」
「あ、うん。ありがとうアイさん!!」
後ろを振り返ることなく片手をひらひらと振ったアイさんは森の奥に消えていった。
洞窟に戻るとアイさんの言う通り焚火の近くに串刺しの魚が置いてあって。
ほぼほぼ炭と化しているからお世辞にも美味しいとは言えない。
けどアイさんが折角焼いてくれたんだから全部食べないと。
それにしてもアイさんって不思議な女性だ。
助けた代わりにオレのプレートを頂戴とお願いしてもおかしくはないのに。
地面に置かれていたプレートには見向きすらしなかった。
アイさんはミトさんみたいな包み込んでくれそうな雰囲気も感じるけど。
同時にヒソカみたいな得体のしれない薄気味悪さも兼ね備えている。
何よりオレの首を絞めた奴のあの身体の芯まで凍えるような殺気。
飛行船内で感じた殺気とまったく同じであり、そいつの匂いとアイさんの匂いは一致するのだ。
「アイさんは味方でいいのかな……」