ハンター試験編
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次の部屋に入るとピンポンと機械音が鳴り『三次試験通過おめでとう』とアナウンスが流れた。
辺りを見渡せばヒソカしかおらず彼はトランプタワーで遊んでいた。
暇だからババ抜きでもしたいな。
トランプタワーを作っているヒソカの真正面に立ち出来上がり直前のそれに蹴りを入れた。
一気に崩れたトランプタワーに顔を上げたヒソカ。
張り付いたような笑みを浮かべているけど、ぴくぴくとこめかみが動いているから多分ちょっとムカついている。
怒っているだろうけどまあ私のせいじゃないでしょ。
「君は人が遊んでいる時は邪魔しちゃいけないって教わらなかったのかい?」
「教わっていてもヒソカのトランプタワーは壊す」
「・・・イルミもそうだけど君たち姉弟の構って欲しい仕草ってわかりづらいね♧」
「カタカタカタカタカタ(これと一緒にしないでくれない)」
既にギタラクルの姿に戻ったイルミの言葉は分かりづらい。
散らばったトランプをまとめながら持ち時間を逆算する。
最低でも後数時間経たないと彼らは来ないだろう。
「暇だからさ。ババ抜き、大貧民、ポーカー、好きなのやろうよ」
「はいボクの勝ち♧」
「イカサマした?」
「カタカタカタカタ(アイが弱すぎるだけ)」
「アイはポーカーフェイス苦手なんだ♡普段無表情だからかとってもわかりやすい♢」
「表情出てないと思っていたけど違うんだ」
ヒソカから手鏡を借り自分の顔を眺める。
眠そうな目が私を見つめ返していた。
全然わからないや。
ちょっと悔しいからもう一回やったけど結果は全敗。
トランプ好きじゃない。
遊びに飽きたのでふて寝していたらいつの間にかキルア達が到着していた。
同時に三次試験が終了のアナウンスが鳴り、通過人数が26名と告げてきた。
序盤から随分と減ったけど少数の方が少なくていいだろう。
トリックタワーが地下室特有の湿っぽさがあったせいか外の風が心地いい。
四次試験の準備なのか試験官からクジを引けと言われた。
脱出順なのでギタラクル(イルミ)の後ろに並び箱に手を突っ込みカードを手に取る。
カードに貼ってあるシールを剥がせば80と記されていた。
どうやら試験官の話だと引いたカードがターゲットになるそうだ。
けれども80番って誰だろう。
目視で探そうとしたけどほとんどの受験生たちが一斉にナンバープレートを隠し始めている。
これじゃ誰がターゲットか判別できないか。
有難いことに救済措置はあったのでそっちでも問題ないだろう。
四次試験会場は島でやるのでそこに向かう為の船に乗り込む。
ぼんやりと船の甲板でひたすら海を眺めているとゴンとキルアに呼ばれた。
真剣な顔つきでターゲットの番号を聞いてきたので、胸につけているナンバープレートを指差す。
番号を見て安心したように肩の力を抜いたゴン。
胸を撫で下ろしていたキルアだが不満そうにしている。
「堂々とナンバープレートつけるなよ。襲われても知らねえぞ」
「ここにいるレベルの人間なら問題ないよ」
「そりゃアイなら問題ないけどさ」
むすっとした表情をしたキルアはぷいっとそっぽを向いてしまう。
おや珍しく機嫌を損ねている。
ゴンは含み笑いをしつつも小さい声で教えてくれた。
「キルアね嫉妬してるの。アイさん三次試験見知らぬ人とペア組んでたでしょ?さっきも会話してたし」
「ああそういう事か」
乗船する前にギタラクルと会話してた様子をばっちり目撃していたのか。
まさかあれがイルミですよとはいえる訳もないし。
振り返ると割とキルアを放っておいた気がする。
しょうがないここは一肌脱いでやりますか。
キルアを後ろから抱き締めてやりわしゃわしゃと髪の毛を乱してやる。
照れているのか逃げ出そうと足掻いているがまだまだ力が弱い。
「キルアったらゆでだこみたいに顔が真っ赤だ」
「るせえ!!こっち見るな!!」
「お、キルア美女にハグされるなんぞ羨ましい事されてるじゃねえか」
レオリオとクラピカも甲板にやってきた。
にやにやと揶揄われるのに我慢ならなかったのかキルアは強制的に抜け出してしまった。
猫みたいだからもう少し撫でていたかったのに、残念。
「お子ちゃまキルアちゃんはもう甘えなくでいいんでしゅか?」
「おっさん黙れ!!」
「おっさん呼ばわりはやめろって!!傷つくんだよ地味に!!」
「やれやれ。緊張しているかと心配したが余計なお世話なようだ」
「実はちょっと緊張してたけど皆のお陰で解れてきたからもう大丈夫。そうだ!みんな集まったし円陣でも組まない?」
「円陣?」
「うん。全員がハンター試験を合格出来るように気合を注入したいなーって。ね?良いでしょ」
恥ずかしいだろというキルアとクラピカをゴンは強引に参加させた。
レオリオも案外やる気となると私も参加する流れかこれ。
あんまり乗り気じゃないけどやってあげてもいいか。
輪になって並びクラピカの方に私の右腕を乗せ左腕をレオリオに乗せる。
ゴンとキルアの身長差があるから絶対バランスの悪い円陣だろうけど誰も気にしないのか。
視界の端でにこやかな笑みで手を振っているヒソカにあっち行けと目線で訴える。
もし後でこれを揶揄ってきたら即効凍らせてあげよう。
「ハンター試験を合格するぞ!!せーの」
「「「えいえい、おー!!!」」」
「おー」
辺りを見渡せばヒソカしかおらず彼はトランプタワーで遊んでいた。
暇だからババ抜きでもしたいな。
トランプタワーを作っているヒソカの真正面に立ち出来上がり直前のそれに蹴りを入れた。
一気に崩れたトランプタワーに顔を上げたヒソカ。
張り付いたような笑みを浮かべているけど、ぴくぴくとこめかみが動いているから多分ちょっとムカついている。
怒っているだろうけどまあ私のせいじゃないでしょ。
「君は人が遊んでいる時は邪魔しちゃいけないって教わらなかったのかい?」
「教わっていてもヒソカのトランプタワーは壊す」
「・・・イルミもそうだけど君たち姉弟の構って欲しい仕草ってわかりづらいね♧」
「カタカタカタカタカタ(これと一緒にしないでくれない)」
既にギタラクルの姿に戻ったイルミの言葉は分かりづらい。
散らばったトランプをまとめながら持ち時間を逆算する。
最低でも後数時間経たないと彼らは来ないだろう。
「暇だからさ。ババ抜き、大貧民、ポーカー、好きなのやろうよ」
「はいボクの勝ち♧」
「イカサマした?」
「カタカタカタカタ(アイが弱すぎるだけ)」
「アイはポーカーフェイス苦手なんだ♡普段無表情だからかとってもわかりやすい♢」
「表情出てないと思っていたけど違うんだ」
ヒソカから手鏡を借り自分の顔を眺める。
眠そうな目が私を見つめ返していた。
全然わからないや。
ちょっと悔しいからもう一回やったけど結果は全敗。
トランプ好きじゃない。
遊びに飽きたのでふて寝していたらいつの間にかキルア達が到着していた。
同時に三次試験が終了のアナウンスが鳴り、通過人数が26名と告げてきた。
序盤から随分と減ったけど少数の方が少なくていいだろう。
トリックタワーが地下室特有の湿っぽさがあったせいか外の風が心地いい。
四次試験の準備なのか試験官からクジを引けと言われた。
脱出順なのでギタラクル(イルミ)の後ろに並び箱に手を突っ込みカードを手に取る。
カードに貼ってあるシールを剥がせば80と記されていた。
どうやら試験官の話だと引いたカードがターゲットになるそうだ。
けれども80番って誰だろう。
目視で探そうとしたけどほとんどの受験生たちが一斉にナンバープレートを隠し始めている。
これじゃ誰がターゲットか判別できないか。
有難いことに救済措置はあったのでそっちでも問題ないだろう。
四次試験会場は島でやるのでそこに向かう為の船に乗り込む。
ぼんやりと船の甲板でひたすら海を眺めているとゴンとキルアに呼ばれた。
真剣な顔つきでターゲットの番号を聞いてきたので、胸につけているナンバープレートを指差す。
番号を見て安心したように肩の力を抜いたゴン。
胸を撫で下ろしていたキルアだが不満そうにしている。
「堂々とナンバープレートつけるなよ。襲われても知らねえぞ」
「ここにいるレベルの人間なら問題ないよ」
「そりゃアイなら問題ないけどさ」
むすっとした表情をしたキルアはぷいっとそっぽを向いてしまう。
おや珍しく機嫌を損ねている。
ゴンは含み笑いをしつつも小さい声で教えてくれた。
「キルアね嫉妬してるの。アイさん三次試験見知らぬ人とペア組んでたでしょ?さっきも会話してたし」
「ああそういう事か」
乗船する前にギタラクルと会話してた様子をばっちり目撃していたのか。
まさかあれがイルミですよとはいえる訳もないし。
振り返ると割とキルアを放っておいた気がする。
しょうがないここは一肌脱いでやりますか。
キルアを後ろから抱き締めてやりわしゃわしゃと髪の毛を乱してやる。
照れているのか逃げ出そうと足掻いているがまだまだ力が弱い。
「キルアったらゆでだこみたいに顔が真っ赤だ」
「るせえ!!こっち見るな!!」
「お、キルア美女にハグされるなんぞ羨ましい事されてるじゃねえか」
レオリオとクラピカも甲板にやってきた。
にやにやと揶揄われるのに我慢ならなかったのかキルアは強制的に抜け出してしまった。
猫みたいだからもう少し撫でていたかったのに、残念。
「お子ちゃまキルアちゃんはもう甘えなくでいいんでしゅか?」
「おっさん黙れ!!」
「おっさん呼ばわりはやめろって!!傷つくんだよ地味に!!」
「やれやれ。緊張しているかと心配したが余計なお世話なようだ」
「実はちょっと緊張してたけど皆のお陰で解れてきたからもう大丈夫。そうだ!みんな集まったし円陣でも組まない?」
「円陣?」
「うん。全員がハンター試験を合格出来るように気合を注入したいなーって。ね?良いでしょ」
恥ずかしいだろというキルアとクラピカをゴンは強引に参加させた。
レオリオも案外やる気となると私も参加する流れかこれ。
あんまり乗り気じゃないけどやってあげてもいいか。
輪になって並びクラピカの方に私の右腕を乗せ左腕をレオリオに乗せる。
ゴンとキルアの身長差があるから絶対バランスの悪い円陣だろうけど誰も気にしないのか。
視界の端でにこやかな笑みで手を振っているヒソカにあっち行けと目線で訴える。
もし後でこれを揶揄ってきたら即効凍らせてあげよう。
「ハンター試験を合格するぞ!!せーの」
「「「えいえい、おー!!!」」」
「おー」