ハンター試験編
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豚の丸焼きの試験も受かり、次の課題で言い渡されたのはスシだ。
一応本で読んだことがあるので中身はざっくりと想像できる。
スシは握った米の上に生魚を置くというジャポンの民族料理だ。
かなりマイナーなので大半の参加者がスシの名前すら聞いたことないだろう。
誰も彼もが首を捻っている中ハゲの男がガッツポーズをしている。
あの様子からして一人合格を狙う気だろうね。
数多の調理道具の中から包丁を適当に選び終えたので森にある川に向かう。
「お、おいアイさん。どこ行くんだよ」
「魚を獲りにいくんだ。スシは魚を使った料理だから」
「魚ぁ!?」
レオリオの大声に他の受験者達が一斉に森の方へ向かっていく。
こういう状況を確か漁夫の利を得るっていうんだっけ。
全員単純な頭をしているものだ。
数分もすれば川辺に辿り着いた。
水深は恐らく太腿まで浸かるくらいあり出来れば入りたくはない。
さてどうしたものかと腕を組んでいたらざぶんと水面から音がした。
口元に魚を咥えている姿は猫のようだが前髪が水で下ろされている姿は幽霊のよう。
ヒソカは私に気付き水に浸かったまま話しかけてきた。
「多分アイさ、スシ知っているでしょ♤ボクにも教えてよ♡」
「やだ。ねえ川に飛び込みたくないから魚獲ってきて」
「やだ♧条件を提示するならそっちもフェアじゃないと♢」
「断ったらヒソカごと川を凍らす」
「酷い脅迫だ♡」
右手を川に浸せばやれやれと肩をすくめたヒソカ。
文句を言いながら再び潜水しにいった。
まだかな~
ぼうっとしながら待っていると捕まえたのかヒソカは上がってきて、魚を数匹手渡してくれた。
隣に座ってきたヒソカはいつも通りの胡散臭い笑みを浮かべている。
視線がうるさいけどなに?
「お礼は言ったでしょ。他に用でもあるの」
「今度天空闘技場に遊びにおいでよ♧面白い試合を見せてあげる♢」
「暇だったら行くよ」
「君はいつもそう言うけど来ないよね♡」
少しだけしょんぼりとしたヒソカに構わず調理場に向かう。
魚の捌き方は知っているので適当に切っていると横から肩を叩かれた。
「おいあんた。まさかとは思うがスシ知ってたりするのか?」
横を向くと神妙な顔をしたハゲの男が立っていた。
さっきガッツポーズをしてた奴か。
冷や汗ダラダラの様子からするに自分以外スシを知っていたとは思ってもみなかったに違いない。
このまま合格して彼の悔しがる顔を拝むとしようか。
「いや?じゃねえよ!!あんた絶対スシ知ってんだろ!!」
「さあ、どうだか。合否を判断するのは試験官に出してからでしょ」
ぎーっと歯を食いしばる忍びは放っておいて、完成した料理を試験官に持っていく。
ブハラは目を輝かせているがメンチはしかめっ面のままだ。
もしかして毒が入っているのだろうと警戒しているのだろうか。
「安心して、試験官相手に毒を盛るくだらない真似しないから。仮に毒を持ったとして、貴方たち程度じゃ問題ないでしょ」
「ねえあんたスシを知っているでしょ」
「一応」
「じゃあ何よこの料理は!!!!」
メンチの怒声が会場に響き渡りとってもうるさい。
一体これの何が悪いと言うのだろうか。
切り分けた魚の上にコメを乗っけて海苔をふりかけた逸品なのに。
「逆よ逆!!!米の上に魚を乗っけるのが一般的よ!?なんで逆なの!!!」
「見た目は悪いけど味はいいかもしれないじゃん。味見してないけど」
「ふん、どうだか」
文句を垂れながらメンチはぱくりとスシを頬張った。
無言で口を動かしていたけど徐々に徐々に顔が青くなり、メンチは慌てて湯呑に入っていたお茶を一気飲みした。
舌を出しながらゼェゼェと呼吸を整えている。
お気に召したかな、私のスシ。
「っつ~!!信じられない!!!どんだけ砂糖加えたの???魚も米も何もかもを打ち消すえげつない甘み!!!こんなスシを冒涜する料理生まれて初めて出されたわ!!!」
「逆転の発想で合格できるでしょ」
「んなわけないでしょ!!!!絶対これは不合格!!駄目!!!」
えらい否定された上に不合格となってしまった。
しょうがないのでもう一度スシを作ろうとしたら、何故か他の受験生達に囲まれてしまう。
どうやらメンチとの会話の流れでスシを知っている私にヒントをよこせと群がってきたようだ。
不合格となった後に合格者が出るのも癪だな。
嘘を吐こうとしたけど、ハゲの男が視界に入ったので彼を利用する事にしよう。
「実は私忍びの格好をしている男の人からスシを教えてもらったんだ。だから彼に聞いた方が早いんじゃないか」
私の回答を聞くや否や猛前と他の受験生たちが我先にとハゲの男に集まっていく。
文句が聞こえてくるが聞こえないふりをしよう。
一応本で読んだことがあるので中身はざっくりと想像できる。
スシは握った米の上に生魚を置くというジャポンの民族料理だ。
かなりマイナーなので大半の参加者がスシの名前すら聞いたことないだろう。
誰も彼もが首を捻っている中ハゲの男がガッツポーズをしている。
あの様子からして一人合格を狙う気だろうね。
数多の調理道具の中から包丁を適当に選び終えたので森にある川に向かう。
「お、おいアイさん。どこ行くんだよ」
「魚を獲りにいくんだ。スシは魚を使った料理だから」
「魚ぁ!?」
レオリオの大声に他の受験者達が一斉に森の方へ向かっていく。
こういう状況を確か漁夫の利を得るっていうんだっけ。
全員単純な頭をしているものだ。
数分もすれば川辺に辿り着いた。
水深は恐らく太腿まで浸かるくらいあり出来れば入りたくはない。
さてどうしたものかと腕を組んでいたらざぶんと水面から音がした。
口元に魚を咥えている姿は猫のようだが前髪が水で下ろされている姿は幽霊のよう。
ヒソカは私に気付き水に浸かったまま話しかけてきた。
「多分アイさ、スシ知っているでしょ♤ボクにも教えてよ♡」
「やだ。ねえ川に飛び込みたくないから魚獲ってきて」
「やだ♧条件を提示するならそっちもフェアじゃないと♢」
「断ったらヒソカごと川を凍らす」
「酷い脅迫だ♡」
右手を川に浸せばやれやれと肩をすくめたヒソカ。
文句を言いながら再び潜水しにいった。
まだかな~
ぼうっとしながら待っていると捕まえたのかヒソカは上がってきて、魚を数匹手渡してくれた。
隣に座ってきたヒソカはいつも通りの胡散臭い笑みを浮かべている。
視線がうるさいけどなに?
「お礼は言ったでしょ。他に用でもあるの」
「今度天空闘技場に遊びにおいでよ♧面白い試合を見せてあげる♢」
「暇だったら行くよ」
「君はいつもそう言うけど来ないよね♡」
少しだけしょんぼりとしたヒソカに構わず調理場に向かう。
魚の捌き方は知っているので適当に切っていると横から肩を叩かれた。
「おいあんた。まさかとは思うがスシ知ってたりするのか?」
横を向くと神妙な顔をしたハゲの男が立っていた。
さっきガッツポーズをしてた奴か。
冷や汗ダラダラの様子からするに自分以外スシを知っていたとは思ってもみなかったに違いない。
このまま合格して彼の悔しがる顔を拝むとしようか。
「いや?じゃねえよ!!あんた絶対スシ知ってんだろ!!」
「さあ、どうだか。合否を判断するのは試験官に出してからでしょ」
ぎーっと歯を食いしばる忍びは放っておいて、完成した料理を試験官に持っていく。
ブハラは目を輝かせているがメンチはしかめっ面のままだ。
もしかして毒が入っているのだろうと警戒しているのだろうか。
「安心して、試験官相手に毒を盛るくだらない真似しないから。仮に毒を持ったとして、貴方たち程度じゃ問題ないでしょ」
「ねえあんたスシを知っているでしょ」
「一応」
「じゃあ何よこの料理は!!!!」
メンチの怒声が会場に響き渡りとってもうるさい。
一体これの何が悪いと言うのだろうか。
切り分けた魚の上にコメを乗っけて海苔をふりかけた逸品なのに。
「逆よ逆!!!米の上に魚を乗っけるのが一般的よ!?なんで逆なの!!!」
「見た目は悪いけど味はいいかもしれないじゃん。味見してないけど」
「ふん、どうだか」
文句を垂れながらメンチはぱくりとスシを頬張った。
無言で口を動かしていたけど徐々に徐々に顔が青くなり、メンチは慌てて湯呑に入っていたお茶を一気飲みした。
舌を出しながらゼェゼェと呼吸を整えている。
お気に召したかな、私のスシ。
「っつ~!!信じられない!!!どんだけ砂糖加えたの???魚も米も何もかもを打ち消すえげつない甘み!!!こんなスシを冒涜する料理生まれて初めて出されたわ!!!」
「逆転の発想で合格できるでしょ」
「んなわけないでしょ!!!!絶対これは不合格!!駄目!!!」
えらい否定された上に不合格となってしまった。
しょうがないのでもう一度スシを作ろうとしたら、何故か他の受験生達に囲まれてしまう。
どうやらメンチとの会話の流れでスシを知っている私にヒントをよこせと群がってきたようだ。
不合格となった後に合格者が出るのも癪だな。
嘘を吐こうとしたけど、ハゲの男が視界に入ったので彼を利用する事にしよう。
「実は私忍びの格好をしている男の人からスシを教えてもらったんだ。だから彼に聞いた方が早いんじゃないか」
私の回答を聞くや否や猛前と他の受験生たちが我先にとハゲの男に集まっていく。
文句が聞こえてくるが聞こえないふりをしよう。