鬼は現世にカチコミかける(全13話)
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「……分かった……息子はキラではない、そう思っている。だから竜崎!カメラをつけるなら徹底的に、一切の隙もなく設置してくれ!」
「そのつもりです。白菊さんもそれでよろしいですか?」
白菊はきょとんとし Lを見て首を傾げ「私に意見を求めてどうするんですか」という表情を見せ言葉を口にする。
「私がわざわざ地獄から来たのは夜神月キラ立証のためではなく『地獄に来た寿命のある亡者』をなくし獄卒の仕事内容を割り振り、過労なんてアホな理由で倒れる貧弱……ではなく雇用体系を整え、ちゃんと休日を作り適度に働かせるためです」
「鬼に休日なんてあるんですか?」
Lのその言葉に白菊はキョトンとし「はぁ?」と 息を吐き出した。
「あるに決まってるでしょ?ブラック企業じゃあるまいし、私だってシフト削られてもう2週間寝てないんですよ?わかります?乙女をこんなに働かせて、地獄にいたらボコボコにしてますよ……全く。」
なんてむくれる白菊に松田は恐る恐るとしながら「シフト?」と呟き
「鬼って……僕たちを、その……ボコったり、なんて……」
「基本生者に手を出すのは罰則で、それとわかったら叫喚地獄でお仕置き1000年コースですし、そもそも私が殴ったらまず死にますよ」
「せっ、1000年!?鬼の寿命って一体どれくらいあるんですか!?」
なんて悲鳴染みた松田の声に 白菊は「うーん」と考え肩を竦めて見せた。
「死んだらそれが寿命です。そもそも鬼は生者と違い長命ではありますが死んだら死んだでそれが寿命です。決まった年数はありません」
「え、じゃあ、えっと白菊……さん?は、何歳なんですか?」
「乙女に年きくなんていい度胸してんじゃねえか」
その言葉に全員が全員で「乙女の口調ではない」と考えつつ夜神総一郎はまだ白菊の肩を掴んだまま白菊を見つめ息を吐き、白菊は白菊で夜神総一郎の肩をポンポンと叩くとにっこり笑う。
「まあ、死んだら後は任せてください。しっかり罰を受けてもらいます」
「……私は息子を信じている」
「そうですか、いいことですね」
「「「(((白々しい!!)))」」」
全くそう思っていない言葉で場を乱すだけ乱した白菊は夜神総一郎から離れいつの間にかしゃがみこみ白菊が持ってきていたカバンの中身を見ているLの横に同じくしゃがみこみ尋ねている。
「あってるでしょ?」
「寸分違わずあってますね」
「じゃあ、ちゃっちゃと済ましましょうか!」
仕事なんで、なんて。