鬼は現世にカチコミかける(全13話)
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「……鬼、と言いますと、日本で言うあの鬼ですか?」
「鬼は外と侮辱されるあの鬼です」
Lはポケットから手を出して ペタペタと近寄ってくるとじっと至近距離で見つめてきて
「触ってもいいですか」
と言いながら角に触れついで、その生え際も見てから眉を寄せた。
「電波系ではないですね」
「ぶっ飛ばすぞてめえ」
にっこり笑ってそう言い、言葉をなくしている捜査官に向き直ると一人一人の名前、生年月日、現在の階級を並べ立てて手に持っていた鞄も掲げる。
「ここに、現在1人の愚かな人間によって死亡した者、要は地獄に落ちてきた犯罪者の事細かな内容、死因、時間などを記した巻き物と『キラ』と呼ばれている犯罪者の資料があります。」
その最後の一言に全員がぴたりと口を閉ざしLでさえも大きく目を見開き色々と考えているがそれでも一言口にしたのは
「なぜ、今、それを?」
というもので、白菊はにっこりと笑ったままことの次第を口にした。
「信じなくても事実なので」と。
「あの世は本来、寿命を全うしたものが来るわけですが、キラ、ということにして、そのキラのせいで寿命の残っている亡者が地獄の裁判を受けるはめとなり、
そのまま地獄に""落とす""か
元に""戻す""かという議題を抱え
ついで""落とした先""に""落とされた亡者""を服役させ呵責を行っているのですが、そのキラのせいで各地獄の定員オーバー及び獄卒は過労により何人もが使いもーーー休みを取ることとなり大変混乱を極めております。
裁判については特に詳しく説明する意味はないのですっ飛ばしますが、そして、なぜ、今、ここで、と先ほど Lが仰いましたように『今それを』と訪ねられた答えがそれです。
キラのせいで地獄の統治が間に合わず、原則、あの世が現世に干渉することは重大な罪となりますが事が事により早急に解決すべくあの世の代表とその補佐、そして死神のトップとその補佐とでの満場一致でキラである『夜神月』から、その、人を死に至らしめる『モノ』を回収するという役割でここに訪れた次第です。
ご理解いただけましたか?」
皆はポカンと口を開け固まり Lが素早く理解し声をかけてくる。
「今、『夜神月』とおっしゃいましたか?」
「はい。キラは『夜神月』です。先日南空ナオミさんが亡くなりましたよね?本人からも証拠は得ていますし1月5日にはこちらにてFBI捜査官の人間の死亡映像を見ていたところも把握しております」
Lを含めた全員が息を飲み、中でも夜神総一郎は顔色をなくしている。
「全員に信用してもらうつもりはありません。とっとと仕事をしたいんです」
「……と、言うと?」
私はLににっこりと笑いかけた。
話し合おうね