鬼は現世にカチコミかける(全13話)
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日本時間2004年1月7日、白菊はとあるホテルの一室の前に立ち、目の前の扉をノックした。
ここはそう対キラ捜査官の日本人5人とイギリス人2人しか訪れることのない一室。ここにその捜査官以外が訪れることがないはずの一室。
突然のノック音に5人の捜査官は振り返りワタリでさえも警戒しLが静かに頷くと
「はい」
と返事をして扉を静かに開け放った。そこには、赤地に白い菊模様の入った着物を身につけた整った顔立ちのキャスケットをかぶった女性、そう白菊が大きな鞄を持って立っており、ワタリ、いや、キルシュ・ワイミーは静かに問いかけた。
「どなたでしょう?お部屋をお間違えではありませんか?」
「初めましてワタリさん、白菊と申します 。少々こちらにてお話しがあり足を運んだ次第です。今現在起こっている事件について口を挟む他なく参りました。Lや他の捜査官の皆さんが不信を抱き警戒するのも承知の上なので身体検査などはご自由に。その代わり、こちらから現在起きている事件についての早期解決のための情報とそれに対する証拠などを持参し、その代表として参りました」
「……と、言いますと?」
白菊はワタリを見て 丁寧に頭を下げた。
「L、捜査中は竜崎と名乗っている者と、他、捜査官のフルネームとその生い立ちを話すことで信頼、ほどではなく信用いただければ、と」
「ワタリ、入ってもらってください」
「!竜崎!危険では……!」
「大丈夫です松田桃太さん。皆さんに危害は加えません、ただどうしてもお話をしなければいけない事態に陥ってしまっているのはこちらも同様 。入室の許可は今頂いたので遠慮なく」
と白菊は下げていた 頭を上げ部屋に入りワタリが扉を閉めるのを待ち、白菊はもう一度頭を下げてからキャスケットに手を掛けた。
「初めまして皆さん。地獄から参りました、獄卒、白菊とお呼びください」
そうしてキャスケットを取った先には大きく尖った耳と頭部の2本の角に一切の混じり気のない白髪の着物の女性が立っておりLが椅子から落ち、松田桃太の声が響き渡った。
「うわうるさっ」
「え、え、え、!?鬼?地獄!?は?鬼ぃぃいい!!??」
「うるせぇつってんだろ……失礼しました。うるさい」
「……意味は同じかと」
椅子から落ちながらもLはそう呟いてから立ち上がり近寄ってきた。
冷静にいこう