鬼は現世にカチコミかける(全13話)
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「鬼灯様~ただいま戻りました~」
「お疲れ様です白菊さん。一応様子は見てました。ポテチいいですね」
「はいコンソメ」
ポテチを渡しつつ見ていたとしても報告はしなければいけないし鬼灯様は私の後ろで鎖に繋がれているリュークを見て静かに蹴り上げた。
「あなたのせいで地獄は大変です。反省してください」
あの後『夜神月』はノートの所有権を捨て、 デスノートとキラに関する全ての記憶を失った。
犯罪の記憶も方法も無くした犯罪者を裁くことはほぼ無理に等しい。なので『デスノート』を『キラ』とし、犯罪者連続殺人事件は激しい騒ぎの中で幕を閉じた。そして、鬼がそこに関与した記憶を消すため白菊は特殊な香を用いて鬼の記憶を消した。
『幻無の香』
それを嗅がせ、一旦全員を眠らせてから白菊のいた痕跡を全て消しリュークからノートを取り上げ、ついで第二のキラになりそうだった女からもノートを取り上げ所有権も奪い、けれどレムはリュークのような『お遊び』をしていなかったため一応刑罰は免れたが死神大王には報告する心づもりである。
マジでボロクソに絞られてほしい。特にリューク。
ノートを捨てさせ、寿命のある犯罪者が来ることもなくなるが、それでも今日まで地獄に落ちてきた亡者はそのまま呵責する事になり、数度の会議により死神大王にも釘を刺しておいたのだ。
現世とあの世のバランスが崩れるのは非常によろしくないと。
しかし、死神が自分のためにノートを使うのはまあ仕方なしなので追求はしないが鬼灯様がどんな態度をとったのか はリュークを死神界に送ってから現物を見ればいい、そういうことにした。
リュークを送るのは少し置いといて、巻き物やら何やらを処理しつつ私は鬼灯様の背中に声を投げかける。
「出張費と残業代と時間外労働との仕事でボーナスたっぷりくださいね。乙女の肌が死にかけてるので1週間ぐらい休みください」
「乙女という年齢ですか?」
「デスノートに効力あったら リュークの名前を書きますね。次いでに私を乙女扱いしない鬼灯様の名前も書きたいのですが鬼灯様が死んだら地獄は柔らかくなってしまいますよね、取り敢えずリューク蹴っていいですか?」
「俺損しかしてねえか?」
「「てめえのせいだ」」
なんて言い合いながら1ヶ月仕事を頑張り、なんとなく浄玻璃の鏡を見ると現世は『キラ』がいなくなった『正常』な状態に戻っており、私は大きく息を吐き出して笑った。
「うっし、ヤるか」
と。
鬼は現世にカチコミかける(完)
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