テニスの王子様
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放課後、男子テニスコートに行けば跡部様の好きな人がわかる、と間接的に広まりテニスコートの見学場所は大量の生徒で溢れ返っていた。
「この状態で果たして跡部は教えるのだろうか」
「むしろ言うでしょ」
「ええ~……」
友人は腕を組み、昼から呆れた表情で呟き返し私は首をかしげてしまう。
だってムードがどうとか言ってたじゃん。こんな人いっぱいってムードの欠片さえないと言うと疲れた目を向けられた。酷い!
けれど跡部はジャージに着替え練習に勤しんでおり、女子がキャーキャー騒いでいる。
もっと静かにするべきだと思う。跡部もちょっとうるせえなって顔してるよ、と見ていたら目が合いフッと目を細めて笑いかけられた。うん、好き。
好きの再確認をしつつ手を軽く振って笑い返すと跡部の鋭いサーブが放たれた。殺人サーブじゃねえか。怖えわ。
しかしこんな中でいつ好きな相手を教えてくれるのか、部活終了までそのタイミングはないだろうなと見学してると跡部が相手をフルボッコにしてから私にラケットを向け声を張り上げた。
え、なになに?
「聞け!重影、お前が一番聞いておけ!」
「は、はい!」
ピンと背筋を伸ばし様々な生徒の注目を浴びてしまいドキドキすると跡部はラケットを私に向けたまま言い放った。
「今から100人抜きをする。その勝利をお前に捧げる!そのことをよく理解して受け取れ!いいな!」
「え?え?!はい!?」
100人抜きの勝利を受け取らされる意味が分かんないんだけど、とりあえず言うことを聞いておこうと返事をすると跡部が腕を伸ばし人差し指を天に向け、跡部コールが始まった。
「勝者は跡部!」
敗者は相手!その繰り返しがおこり、何となく怖くなって 友人の腕を掴むと頭をポンと撫でて「見てなさい」と。
「80…81、82……88…」
宣言通り(そもそもそれだけ 部員がいる方にも驚きだが)、どんどんストレートで相手を倒していき
「95、96、97……99……」
「100!!」
ワァッ!と歓声が響き渡った。マジで100人抜きしやがった。
キラキラと汗さえも輝かせている跡部は指を頭上に掲げ周囲がシン、と静まる。
「碧井!」
「あ、はい!」
「この勝利を、受け取るか?」
「私が受け取っていいの?」
跡部は満面の笑みで指をパチンと鳴らし
「碧井!お前は今この瞬間から、俺様の恋人だ!!」
「は」
またワァッ!と悲鳴と歓声が響き、私は何を言われたのかポカンとしてしまうが
「この先男だろうが女だろうが碧井に手を出すやつは俺様が許さねえ!よく覚えておけ!!」
様々なところで「跡部様~!」という女子の悲鳴とドヤ顔で私を見ている跡部に「こいつ正気か」と目を白黒させていれば跡部は私の元へと歩み寄ってきてフェンスを開け腕を伸ばしてきて、私は恐る恐るとその手を握りしめ 。
グイッと引き寄せられ跡部の腕の中に閉じ込められると、そのまま額に口付けられ満足そうに笑っている。
「わ、わわ、わたしの返事は聞くの?」
「んなもん OK しかねえだろ?」
それはそうだけど。否定する要素はないけれど。大衆の中、注目の中で額に口付けられ抱きしめられている私はだんだんとその状況に理性が戻り、心臓が爆音を奏で始めてきて跡部のジャージの裾をギュッと掴んでしまう。
「う、あ…あ、とべ……」
「なんだ?」
「う……す、好きです……」
混乱極まった私はそう告白してしまい、跡部は私のことを見下ろすと満面の笑みの中私のことを抱きしめる力をさらにこめ「ちょっと」
「そのまま俺様を見上げて目を閉じろ」
「え、あ、はい」
と素直に目を閉ざすと周囲の声がよく響き、顎を掴まれそのまま上を向かされ、ハッとして目を開くと、目の前には跡部の顔が、空のような蒼い瞳がすぐそこで
ふわりと何かが重なった。
思わず息をのみ目を大きく見開くと跡部は目を細め小さく笑い、また唇を重ね合わされて。
「覚悟しておけ」
となぜか脅された。わかんないけど分かりました。覚悟決めます!
2025/12/20