テニスの王子様
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「跡部って好きな人いる?」
「いるな」
それはいつも通りの日のことであった。友人と会話をしていたが突然友人が「碧井ちゃんの好きな人って誰?」と詰めよられたため特に隠したいわけでもなく「跡部」と答えると驚かれた。
「碧井ちゃんって ミーハーだっけ?」
「何がどうしてそうなるのかわからないけど違うよ~」
そう否定するが友人は「だって」といい「跡部様でしょ?」と尋ね「どこが好きなの!?」とまた詰めよられた。
「勉強の教え方がうまくてさ、前のテストの時に教えてくれて、話すようになって……それだけ」
「うっそだぁ~!……え、それだけ?マジで?」
いきなりトーンダウンした友人から「本当に?」という疑いを向けられて「本当だって」と返事をする。
いやマジで他に何があるの?と問うと「ありすぎるわよ!」と怒られた。理不尽。
「顔とか性格とかテニスとか家柄とか色々あるでしょ?」
「好みの顔は嵐の大野くんと狂言師の野村萬斎!よろしく!」
友人の背中に宇宙が生まれた。ついでに私と友人の話を耳で聞いていたクラスメイトが会話に入ってきて「じゃあさ!」と話しかけてくる。
「跡部様の好きな人って誰か気にならない?」
なんて「全く気にならない」ことを楽し気に語られた。
「跡部様、最近告白されても好きな女がいるって断ってるらしくてさ~。相手、気になるでしょ?」
「全然~!告白するつもりもないし片思いでいいよ」
見てるだけで十分なんて言うと女子の目が据わった。何。ていうか跡部と話すだけで村八分起こされた女子とかもいるらしいんだから余計片思いでいいって人もいるでしょ?
そこんとこどうよ、と尋ねると「なら」玉砕覚悟で聞いたらどうよと返された。私に害しかないんだけど。
「玉砕必死確実案件受けませ~ん」
あんたらが行ったらどうやと言うと「私たちは跡部様を眺められればそれでいい」と言われ「私も!」と同調したら「好きなんでしょう!」と怒られた。だから理不尽!
「他の女子に取られる前に重影ちゃんが取ってよ!」
「好きな子いるなら取れないでしょ!」
それはそう。確かにそう、と友人が声を揃え呟いたが。
肩を揺らされ「気になるから相手を聞いてほしい~」なんて無理難題をふっかけられた。
私の恋心をぶっ壊す気しかないのだろうか、酷すぎる。しかしここまで言われたら気になってきてしてしまうため、私の思いは置いといて昼休み食堂に行こうとした跡部を捕まえ歩きながら問いかけた。
少し離れたところから友人がついてきて聞き耳を立てている。
「ちなみに相手を尋ねてみてもよろしいか?」
「お前の返答によるな」
私と跡部は中等部3年間同じクラスだったが高等部に上がってクラスは変わった。
でも勉強を教えてもらうくらいには仲はいい。のだが、私の返答次第?と首を傾げると頭はポンと撫でられ
「その鈍い頭でよく考えるんだな」
なんて笑って行ってしまった。いやいやいや待ってよ跡部
「私が知ってる人ってこと?」
「知ってるな。おそらく一番知っている」
「いつから好きなの?」
「自覚したのは高等部に上がってからだが、おそらく中等部のある時期からは考えていた」
「告白しないの?」
「していいのか?」
背の高い跡部を見上げながら歩いていたのだが跡部は進めていた足を止め面白いものをみる目で私を見下ろし変な確認をしてきた。
「していいのかって聞かれても、お好きに、としかならんが?」
「なら、しねえ」
「ええ~~」
それは廊下で耳を澄ましている全員の心の声であり跡部は跡部で「ムードもへったくれもねえところでなんかしねえよ」と。
それってつまり今この場のどっかにその好きな子がいるって事でしょうか!
そうひらめいた私はそのままそのことを伝えると跡部はまたポンと私の頭を撫でて「鋭いじゃねーの」と。
「え?え?春奈ちゃん?!でも春奈ちゃん恋人いるから失恋だよ?!」
と思わず驚いてしまい、今度は残念なものを見る目で見下ろされてしまい「お前バカか?」なんて呟かれた。え、なんで。
「そんなに知りたいか?」
「うん」
「放課後テニスコートに来い。そしたら教えてやる」
そう言ってふっ、と笑った跡部はさっさと行ってしまい、私は注目の真ん中に取り残されキョトンとしていると友人が近付いてきて
「……私、分かった」
とどこか呆れたように呟いた。え?!教えてよ!!
次