死んで魂がさ迷っちゃった
鬼神の執着(全31話)
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「レンちゃんがかわいすぎて辛いんだけど」
「つ……椿さん……!」
先日現世デート(視察)に行ってそこでつい流れのようにキスをしてしまい案外簡単にできたという感想を持ち、そしてまた先日鬼灯様の部屋でシコタマ飲んで起きたら全裸で記憶なしというそれを椿さんにふんわり報告したら椿さんは呻いて机に突っ伏してしまった。
「キスだけであんなにテンパってんのに夜はすんなり済ませるとか本当に意味わかんない……」
「いや、そこは 記憶ないんで ノーカンです」
「ノー カンてあんた……」
鬼灯様はバッチリしっかり記憶はあるらしいのだがあまりにも普通に「おはようございます」だから私の中ではノー カンであるが、
「久しぶりのそれが記憶なしだから仕方ないじゃないですか……」
「ってもねぇ……レンちゃんもう飲まない方が良くない?」
「飲めば攻めに転じるのですよ」
「記憶ないのに?」
「記憶ないのに」
「でも記憶には残したいんでしょ?」
椿さんのその言葉に「うっ」とうめきつつ私も机に突っ伏してしまい「そうなんですよね」 とめちゃくちゃ蚊みたいなか細い声が出てしまい椿さんはコーヒーをすすった。
「もうさ、あれよね。思春期の恋ばなか!って話しよね」
「恋バナは初めてします」
「そこが可愛い要因だ」
ええ~と言いつつ私は紅茶をすすり椿さんを見る。
「いや、あのですね椿さん。恋バナをしたことないわけじゃなくて聞く専で話したことはないしそもそもそんな相手がいなかったことが大きくて今めちゃくちゃ悩んでいるんですよ」
「でもいい大人が誘い方がわからないって……」
積極的なのか控えめなのかわからなさすぎるんだけど、そういう話を恥ずかし気もなくできるならもうそのまま抱いてくださいって言った方が早くない?なんて答えにまた小さく「ウッ」と呻きつつ突っ伏してしまう。
「アドバイスは簡単ですがいざ私がそうなるとものすごい恥ずかしいとかそういうのより“そんなにシタいんですか?”って呆れられそうで怖いと言うか何と言うか……」
「性欲ありそうで引かれないかってこと?はい可愛い」
「椿さぁぁん!」
椿さんはどこか呆れたように、でも楽しそうに笑って言って私のメンタルストレスがゴリゴリに減っている。
「多分言えると思うんです……抱いてくださいくらい……」
でも……とつぶやき紅茶をすすりつつ小さく息を吐くのと同時に続けたのは「それで嫌われたりしないのだろうか」という疑問であって、ヤりたい盛りの人間というハンコを押されるのが怖くて、嫌われたくなくて。
そう ブツブツつぶやきまた紅茶をすすると気づけばすでにカップの中身は空であって「はあ」と息を吐きつつ水を飲む。そんな私に椿さんもコーヒーを飲みきり私の頭を軽く撫でてきて笑われる。
「鬼灯様がその程度で引くわけないでしょ。じゃなきゃ2人きりでしか飲んじゃダメだって言わないし、抱かないし」
「だといいんですけど、万が一にも、と考えると…怖い……」
誰か特定の異性にこんな感情を育てたことがなくて(しかも相手は漫画のキャラだった)(は言えないが)本気で困ると人間こうなるのかと突っ伏してしまう。
「初心すぎて可愛さ通り越してきたわ」
「その先は?」
「超可愛い」
椿さあああん!なんて悲鳴を上げつつ時計を見ようとすると椿さんは「あっ」と声をあげ出入り口に手を振り私も顔を上げると爽やかイケ鬼がいて、そうかあの鬼が椿さんの恋人かと小さく頭を下げる。
「今日は私が持つから進展させておきなさいよ」
とデコピンをされ去って行く背を見届け大きく息を吐き出してしまった。椿さんぐらい可愛けりゃそりゃ誘うのも余裕だろうな。
なんて考えながらメニュー表を見て早めの夕食でも取ろうかと眺めていたら視界の端に黒が見えメニュー表から顔をあげると椿さんが座っていた席に鬼灯様が座っており「えっ」と声を出し携帯を見る前に言われた。
「調度見かけましたので」
なんて。
いやでも見かけましたって、ここ結構人目につきにくい席だが、だからこそ夜のお誘いの相談をしていたのだが混乱する私を気にせず鬼灯様はパフェを注文している。そして 混乱しながら鬼灯様を見つめる私に対し首を傾げ「ご迷惑でしたか?」と言われ慌てて首を振りふと考える。
「鬼灯様、明日はお休みですか?」
「ええ、一応」
「なるほど」
椿さん、一瞬でチャンス来ました。言っちゃう?ねぇ、私言っちゃう?言えるの?私。
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