死んで魂がさ迷っちゃった
鬼神の執着(全31話)
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「妲己さんいますか?」
「ん?おおレンさんじゃないか。どうしたん?妲己様ならおるよ」
と某ぼったくり店前にいるゴンさんに話かけるとすぐそんな返事が来てお店から妲己さんが顔を見せてくれた。
「あら、レンから声をかけてくれるなんて珍しいじゃない、いらっしゃい」
と手も引いてくれて妲己さんの私室に行くと、いつものようにお店の女の子がお茶を持ってきてくれてから妲己さんは笑顔をくれる。相変わらず美しい。
「実はちょっとお尋ねしたいというか、お願いがありますというか……」
「恋の悩み?」
「ゔっ……」
瞬で見抜かれ思わず呻くとコロコロと笑われ「なあに?」なんて。
「えっと、あの……色っぽいお化粧の仕方というか、さりげなく誘えるようなお化粧がしたいというか……」
「相変わらず可愛いお願いねぇ」
そりゃ国を傾けたお方にしたら可愛いで終わってしまう話なのだが私は膝にあった手を見つめてからチラと妲己さんを見上げると妲己さんは立ち上がりお化粧の数々を取り出して目の前に腰を下ろす。
「目を閉じて」
なんて笑われ、ふわっと、めっっっっちゃ良い匂いが鼻先を掠めた。
ちょっとドキドキしつつ動かず目を閉ざしている間に妲己さんによってメイクをされ、10分もせず離れ、妲己さんの好みじゃなく、私に似合いそうな着物を着せられ鏡の前に立たされ驚いてしまった。
「え、すごい……誰この人……」
「あはは!可愛い!」
妲己さんと色違いの着物と妲己さんに近いメイクをされた私は鏡に映る己を見てびっくりしてしまい妲己さんは何やらはしゃいでいるその姿は、やっぱり美しいし可愛い。
「今度ゆっくりお茶しましょう、リリスも呼ぶから」
なんて店を出て言われ、確かお香さんが今日はちょっと鬼灯様と高天原ショッピングモールまで行くという情報を得ていたためそちらに向かい二人を探してしまう。
周りの視線には気づいていないがふと、アクセサリーを見ているお香さんを見つけすぐ 鬼灯様も見つけられた。お香さんの手にあった簪を会計している姿を見ながら「さて」なんと声をかけようかと迷っていたら顔を上げたお香さんと目が合い手を振られた。
なので手を振り返しつつ2人に近寄ると鬼灯様は私を見て、お香さんに「どなた、」ですか、まで言う前にまた私を見てハッとした。
いや鬼灯様一応私の彼氏なんだからすぐ気付けやと思ってしまうのはほんの少し許して欲しいが鬼灯様はまっすぐな視線を私に向けてきてなんだかちょっと緊張してしまう。
「妲己さんですか」
という呟きに頷いたが、いや 妲己さんですが妲己さんではありませんが、しかし鬼灯様はやはり私を見つめたままで お香さんが小さく笑った。
「お二人はそのままお出かけしたらいかがかしら」
なんて誘いをかけられ鬼灯様には見せたかったが2人でお出かけするためにお化粧してもらったわけじゃないし、キスはしたくていつもと違うメイクや服装で迫ってみようというアバウトなアドバイスを思い出しついつい慌てて
「いや、1人で歩いてただけなので!」
なんて言い訳をして去ろうとしたら腕を掴まれびっくりして鬼灯様を見つめるとまたお香さんが小さく笑っている。
……多分…見抜かれてる。……怖い衆合地獄のNo.2。
そのままお香さんはサラリと「デート楽しんで」なんて去ろうとするので思わずその手を掴んでしまいお香さんに驚かれてしまった。
「ひ、1人にしないでください!」
正確には鬼灯様と2人きり。お香さんはキョトンとしてから「あらあら」なんて笑い、鬼灯様に引き寄せられお香さんがよろめかないよう直ぐ手を離し鬼灯様の腕の中に収まってしまう。
「レンさん」
「ひっ!ひゃい!」
「お香さんが言いましたようにせっかくですからこのまま」
その次の言葉は想像できたが それより先に鬼灯様の携帯が 着信を告げ思わずホッとしてしまったのは当然で。
しばらく通話していた鬼灯様は小さく舌打ちをしながら「すぐ向かいます」と返し手を離される。
「すいません
と私とお香さんに頭を下げ私をチラと見つめてからすぐ早足で行ってしまいお香さんに声をかけられた。
「ふふ…鬼灯様、見惚れていたわね」
「え゛っ……どこに?」
お香さんは楽しそうに笑うだけで教えてはくれなかった。
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