死んで魂がさ迷っちゃった
鬼神の執着(全31話)
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パニックになったあの日から3日ほどシフトを空けてしまい鬼灯様も無理をして仕事をし私についてくれたせいで私が復活してから山となった仕事を片付けるために忙しく会えない日々が戻ってきた。
鬼灯様とお香さんと仲良くなった同僚と椿さんまでも
「大丈夫?」
と労わってくれたせいで違う意味で泣きそうになってしまったが何とか耐えた。そうして2週間、私が空けて代理で入ってくれた獄卒の分の仕事をもらい働いていたが鬼灯様に連絡するとまた無理をさせてしまいそうで私から連絡はできないし、椿さんがメンタルケアをしてくれて。
「はぁ~……泣いたわ。ここんとこ泣きすぎてめちゃくちゃ面倒くせぇやつだと思われてそうで恐ろしいわ」
2週間内に一応休日はあったが、それでもシフトを多く代わって入れていて、そのせいで連絡できなかったというのもあったのだが、ようやく一息つけ久々の2連休。
どこかに行くつもりもなく寮でゴロゴロしながら読書をしていたらお昼を少しすぎた頃トントンと扉をノックされて顔を上げる。
椿さんだろうか。
まだ心配されているのだろうか。
申し訳ないと思いつつ「はーい」と扉を開けると目の前にいるのは鬼灯様で、思わずびっくりして変な声を出しそうなのだが何とか耐え、こんなとこを見られるわけにもいかず鬼灯様を部屋に迎え入れると2人で向かい合って正座をしてしまう。
「あの、鬼灯様、お仕事大丈夫ですか?」
少々お疲れで気味の表情をしている気がするのは、多分私が鬼灯様に無理をさせてしまった自覚があるからで、鬼灯様は私のその問い掛けにやはり「大丈夫ですよ」と言ってくれてまた申し訳なくなってくる。
「レンさんもお忙しかったでしょう」
「わ、私のせいなので…!自業自得かと……!というか、本当に、私のせいで……ご迷惑……を……」
今度またあんな破裂音と甲高い悲鳴が来たら同じようなことなってしまうだろうと、小さくなって謝ってしまうとまた何だか泣けてきそうになり
「迷惑というものは感じておりません。一人で抱え込まず私のことをしっかりと頼ってください。何でもいいから連絡をくださって構いませんので」
「い、いや、そういうわけには……!鬼灯様もお忙しいので意味もない連絡なんてしませんし出来ませんし…!」
今までだってこうして過ごしていたので本当に、と言うと
「私は待っているんですがね」
なんてシレッと言い放ち私はポカンとしてしまう。
「レンさんからの連絡、ずっと待っているんですよ」
本当に、と私の言葉を真似てきて。
「レンさんからお誘いの連絡が来たことない方が私としてはストレスです」
なんて、またシレッと言ってきて。
「レンさんからの特に意味のないお話でも、私は時間を作れますし迷惑でも忙しくもなりません。」
大王ではないので、なんて愚痴のようなものをこぼしつつ私のことをじっと見つめてきて、その真剣な瞳に見つめられるとどうしようもなくなり俯いてしまうと視界の中に鬼灯様の手が入り顔を上げさせられてしまうあたり、私も単純だなぁなんて。
私の顎を鬼灯様の大きくて固い手がゆるりと撫でそのまま頭を撫でられ顔に熱が集中してしまう。
「レンさん」
「……はい」
「私とあなたの関係は?」
「じ、上司以上に……恋人」
「そうです、忘れていないようで何より」
「わ、忘れてませんよ!そんな、その…あの……」
好きですから、なんて言いそうになるもそれを押しとどめ視線を彷徨わせてしまうと頭を撫でてきていた鬼灯様の手が離れていき思わず握りしめてしまう。
「“そんな”の続きは?」
そこは突っ込まないでほしいのに、さすが鬼灯様である。
ズイと顔を寄せ、切れ長の目がそっと細められ、笑いこそしないがまっすぐな視線にまた慌てて視線を下げ鬼灯様の唇に目がいってしまう。
いやいやいや、ダメ、無理、無理、無理
「レンさん?どうしました?」
「な……なんでもないです!」
食い気味に言ってしまった。
絶対面白がられてる……!!
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