死んで魂がさ迷っちゃった
鬼神の執着(全31話)
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鬼灯様とアホな仲直りをしてから大体1ヶ月が経ち、私が翌日休日の場合鬼灯様の部屋で朝まで過ごすことも多く、目を覚ますと鬼灯様は身支度を整えていてそれを見てから寮に戻る、なんて生活をしての1ヶ月ほど。
仕事の休憩中に椿さんとお香さん以外の同僚とも話せるようになって私の交遊関係がようやく広がってくれた。
まあ鬼灯様がわざわざ私の恋人宣言を堂々と言いに行ってくれたから諦めた鬼女もいたようで話しかけてくれる。
でもまあ恋バナ中心だけど私の口からは決して言えない。
「もうすぐ付き合い始めて1年経つからディナーの予約とったって、サプライズにしないのがもーツボ!」
「確かにツボ!」
そう話すのは中良し3人組の1人で「キャッ!」なんて話しかけてくれるそれに一緒になって笑ってしまう。
衆合地獄は普通に美女率が高いため(というか美女しかいない)、本当に私でも大丈夫なのか気になるけど鬼灯様が勧めてくれたんだからそれくらいには「良」なんだろうけど 。でも鬼灯様「可愛い」はサラリと言うけれど「綺麗」とは言ってくれないな。まあ可愛いも嬉しいけど、綺麗と言われるのもちょっと憧れてしまうのは許してくれないだろうか。
話しかけてくるこの子も可愛いけど綺麗だし。まぁそもそもスペックが上の中なので当然だけどでも会話をして嬉しそうにしているのは普通に可愛い。
「勝ち組ですね」
「何が?」
「いや、可愛いし綺麗って、勝ち組だなって思って」
「本当!?嬉しい!レンさんも可愛いよ!」
綺麗はないんだ。まああっても妲己さんの着物の相乗効果での「綺麗」くらいは欲しいけど、私は可愛い系なんだろうか。
「そろそろ休憩時間が終わっちゃう!レンさん、また話そうね!今度はレンさんの話を聞かせてよ!」
「あはは…いつになりますか」
「え~なにそれ~!」
なんて笑ってから行ってしまい私も飲んでいたミルクティーの空き缶をゴミ箱に捨てると刑場に戻る。
とりあえず同じシフトの獄卒と話しがてら亡者を誘いフルボッコにして、私はそれを横目にしながら息を吐きシフトで組んだ男性鬼に声をかけられる。
今はちょうど亡者がいないので軽い雑談であるが
「綺麗系って、やっぱりお香さん並みにならなきゃ言えないんでしょうか」
「え?レンさん綺麗だよ?」
あまりにもスッパリと言いきられびっくりしてしまうと男性鬼は私を見下ろしてきながら不思議そうに首を傾げており
「私って綺麗なんですか!?」
ともれたそれに男性鬼もきょとんとしながら
「俺は綺麗だなって思うけど」
という言葉に不覚にもときめいてしまいお世辞でも嬉しかった。
「え、鬼灯様に綺麗って言われたことないの?」
「あの人がそんなお世辞言うと思います?」
私の恋人宣言をしていたため 今更に隠すこともなくついつい恋バナみたいになってしまい男性鬼には「ええ」なんて表情で語り直ぐ、にっこりと笑って言われた。
「俺だってお世辞で女の子に綺麗なんて言わないよ」
「えーダウト」
「ひっど!」
そうして笑いあいつつ和やかに仕事を上がってから鬼灯様と夕食を一緒にするために閻魔殿に顔を出すと大王様はへばっており鬼灯様も話しながら巻物をカートに乗せたりしておりついつい無言で眺めてしまう。
今一声をかけるタイミングがわからないので気づいてくれるまで待つことにし、一緒にシフトを上がった男性鬼が「鬼灯様待ち?」なんて問いかけてきたので頷いて
「……忙しそうだし、先に行かない?」なんて言ってきて。
「いやでも約束してますし」
「今日?」
「いえ、いつも。鬼灯様の時間に私が合わせられるので」
そう柱に背中を預け話していても鬼灯様はやはり忙しそうで
「うーん……今日は1人で夕食にするか」
思わずそう呟いてしまうと手を握りしめられてびっくりして見上げると男性鬼は
「一緒に食べよう」
なんて。
……いいのかな……。わからん。
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