死んで魂がさ迷っちゃった
鬼神の執着(全31話)
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本の数分、私は鬼灯様のベッドの上で鬼灯様の着物の腰部分をつかんで正座していたのだが鬼灯様はじっと黙って何事かを考えているのでそっと手を離し正座を崩した。
その瞬間、鬼灯様はパッと振り返り私の肩を掴んで押し倒してきて「ひえっ」なんて声を出してしまう。
「レンさん、どういうつもりで……」
なんて言葉を濁し疑問に首を傾げ
「鬼灯様?」
と問いかけると鬼灯様は長いため息を吐き出して押し倒されている私に被さりギュウと抱きしめられた。
ブワリ、と鬼灯様の香りが広がり、香り、心臓が早鐘を奏でていく。
うわぁ!うわぁ!めっちゃいい匂い!!そして抱きしめてくる腕も胸もしっかりとした柔らかい筋肉がついていて強くもなく弱くもない力加減がまた、よ……ろしくない!全然よろしくない!!
さっきは胸を押しやっていたがもうそんなことはせず静かに
「鬼灯様」
と名前を呼び、私からもそっと背中に手を回した。
「あの……これで、あってま、す……?」
「いいえ」
ずいぶんと食い気味な「いいえ」にちょっと笑ってしまい正解を尋ねようとしたら鬼灯様は至近距離で私の顔を見つめてくると目をそっと細め耳元に囁きかけてきて
「いいえ」
と繰り返した。ゾワゾワと背筋が震える。
「っ、み……耳はやめてください!!」
「弱いんですか?」
「ささやくのダメ!」
そうやって今度はどうにか逃げようとするも鬼灯様は「ふ」と耳元で息を吐きペロリと舐められ、また
「ひっ!」
と声を出してしまう。
「ぞ、ぞわぞわするから、ダメです!!」
「つまり好きなんですね?」
なぜその結論に行き着いたの!?と思いつつ耳を手でかばおうとして
「レン」
と低く低くそして甘やかさを含んだ突然の呼び捨てに息を飲む。
「ほっ、う、ずき、さま……!」
そう必死で声を振り絞り出すと耳たぶを噛まれ、何度も何度も名前を呼ばれ続けられ思考がドロドロに溶けてしまっ ていくのを感じ酷く泣きたくなる。
「レン……」
「んっ…!あ……やだ……」
なんて言うと自分でも驚くほどに声が掠れておりギュウと目を閉じて鬼灯様の背中に回した手に力が入る。
「はあ……本当に……あなた、私を試しているんですか?」
「あっ、何、を?」
「……無自覚ですか……」
「なにを~~!?」
「私だってあなたの前では上司以上に恋人です。ですので 」
「上司以上の恋人ですが」、を強調されたのを聞きつつ鬼灯様は身を動かし、私の顔を見つめまた「はあ…」とため息を吐かれた。
「成人したカップルが同じベッドにいて何も無しなんて言わせませんよ」
「い、色々すっ飛ばさないでください!」
そんな必死の言葉に鬼灯様は私を見下ろしたまま目を細め 首を傾げ抱き起こされ
「色々とは、例えば?」
「た、たとえ……」
いや、だから私は恋愛初心者なのだから「例え」と言われても全くわからないため一生懸命考えてから何とか言葉を探し出して呟いた。これくらいなら、多分、いいはずだと思って。
「わ、私と付き合ってる……ということですが……」
「ええ、それが?」
私は鬼灯様に抱きしめられたまま、それでもほんの少し高い位置にある鬼灯様を見上げて見た。
「す……好き、とか……お付き合いしてください、とか……告白、されていないので、事実としてどうーー……」
「レンさん。好きです。愛してます。付き合い直してください。ちゃんと、私の恋人として」
少しは躊躇えよ!と言いたくも言葉が出てこなくなり、鬼灯様はそんな私をじっと見つめ続けてから口付けられ
「返事は?」
「ひゃい!!」
「よろしくお願いします」
正式に付き合い直すこととなった。
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