死んで魂がさ迷っちゃった
鬼神の執着(全31話)
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「あなた、私の言ったことを忘れたんですが?」
「な、にを……?」
私の口を開放した瞬間、鬼灯様はそう問いかけてきて必死に呼吸をしながら問い返してしまう。何を!?
「お酒とピアス、そして私の恋人だということを」
「ーー……え」
お酒とピアス、というかピアスについては覚えていたがお酒についてはあまり覚えていないため顔の脇に手をついたまま私を見下ろしてきている鬼灯様を見上げ、そしてもう一つ、もっと重要そうな言葉に思考は止まる。
『私の恋人だということを』
「え……えーー!!??」
停止した思考は一瞬で動き「恋人」発言は本当のものだということを知らされ口づけされたそれも吹き飛びそんな悲鳴染みた叫び声に鬼灯様は表情を変えない。
「えっ、えっ……?あ…え?」
「あ」と「え」しか紡げない私に鬼灯様はゆっくりと体を起こし深く長くため息を吐き出していて、私はまたもや「え?」としか言葉が出てこなかった。、
「あ」と 「え」を繰り返す私に鬼灯様は何も言わずベッド に正座し見下ろしてきて、むしろその無言が恐ろしいと思ってしまう。でもとりあえずこれだけは聞きたいし問いかけてしまいたい。
「わ、……私、ガチで鬼灯様の、こ……恋、人、だったん……です……か?」
「私はくだらない冗談は言いませんよ」
遠い記憶で鬼灯様は結構くだらない冗談を言っていませんでしたか!?カムバック!私の記憶!!
というか恋人発言はくだらないの?!それはそれで衝撃だけど!!
そう大いに混乱し固まっている私に鬼灯様はまた顔を寄せてきて、ぴったりと口を閉ざす前に舌を絡め取られ「んむっ」と喉奥から声が出てしまう。
深く、長く、絡めとられ、食べるような、貪るようなキスをしてきてまた私はパニック起こしそうになるも鬼灯様は全く持って気にもせずスルと肩を撫でた。
「っっ!んっ、んんっ!!はっ、ほ、う、んっ……!」
くすぐったさに笑いそうになるがそれ以上に鬼灯様が触れてきた箇所に熱が発生し背筋がゾクゾクとして軽く震えてしまう。
こんなキスもこうして触れられるのも初体験であるがそういった知識がないわけでもなく、この動作にどれだけの意味がとられているのかは明白だ。
抱かれる。抱かれてしまう。
相手は何千年も生きているし そして力強く言い聞かせてきた 「私の恋人」と言うワードと今の状況は、そう、やばいやつ。
「ほ、うっ、ん、ずき、さまぁっ!!」
とりあえず、そしてまた胸を押し退けようとしても動かず むしろ愉快そうに目を細め私の太ももまで手が下がり撫でつけてくる。
「っ、ひ、あっっ!」
しかしそうした瞬間に鬼灯様は口を離してしまい、私の口からは声が漏れてしまう。
くすぐったいのか分からず、もどかしい感覚に思わず身を固くしてしまえば、鬼灯様はまた大きく息を吐き出し上半身を起こし片手で顔を覆っている。どうした。
とりあえず深すぎる口づけをやめてくれたため私は呼吸を整えてから鬼灯様と同じく起き上がりついついベッドの上で正座をしてしまう。
「……あ、の……」
と、なんとか振り絞った声をだした私は俯いている鬼灯様に声をかけ躊躇いがちに鬼灯様の着物の腰部分を小さく摘み、もう一度声をかける。
「ほ……う、ずき、さま……?」
そう呟きそっと着物を引き背中に向かってそれだけを言うと鬼灯様はチラリと私を見て、
「……チッ……」
と舌打ちをされた。意味がわからない。何怒ってるの?!
「あの……」
「少し、……黙ってください 」
あまりにも淡々とした呟きにとりあえず口を閉ざした。
え、マジで何よ。
恋愛初心者には優しくしてください!
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