死んで魂がさ迷っちゃった
鬼神の執着(全31話)
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久々にお香さんと椿さん以外と言葉を交わし、本っっっ当にもっと早くピアスを変えておけばよかったと思いつつ飲みに誘われ居酒屋に向かった。
1ヶ月前に言われた
「私以外と飲まないでください」
を忘れてしまっていた私は仕事上がりに飲めるとウキウキしてしまい、指定された居酒屋には半年先輩の鬼女3人と他に男獄卒の3人。
交友関係の広さに羨ましさが出てしまう。
「かんぱーい!今日も仕事お疲れ様ーー!!」
なんてジョッキをかざすも過去2回お酒でやらかしたことだけは一応覚えていたので私は烏龍茶だが最初の一杯くらいは、と、ビールを口にした。
当然だが鬼用で、しかしそんなことは私には分からないためキュウリの1本漬けを食べながら話しかけてくる同僚と話していくとどんどん飲まされてしまいテーブルの端の烏龍茶の氷が溶けていく。
「レンちゃん大丈夫?」
「んぅ……」
なんて声をかけられ肩に手が回り顔を覗き込まれたのだが正直視界は靄がかかってるように見えず、話しかけられる内容もうまく入ってこない。
情報処理がうまくできない。
「……ね、この後どう?」
「こにょあほ?」
「はは!あほ、じゃなくて、あ・と」
「んぇ?あほ?」
「行こうか」
腕を引かれ立ち上がらされた身体はふわふわとし足がおぼつかない。私の腰を支えてきた男は囁きかけ
「おっつ~~!」
なんて声に私も軽く手を振り歩かされる。
「ね、レンちゃん 、明日のシフト休みだよね?」
「うん?……シふと、やふみ……」
腰を支えられ歩かされる中でヘラりと笑い頷くと、男は嬉しそうに笑い飲み屋街を離れていき「どこにいくの」なんて言いながらも半分はもう眠っている。
「どこっ……て、言わなくてもわか」
るよね、と続くであろう言葉はしかし、次の瞬間にはぶっ飛んで行き、支えを失った私もそのまま倒れそうになり勢いよく引き寄せられた。
誰にとは言うまい。
「私の恋人によく手を出そうと思いましたねぇ」
感心しますよ、なんて抑揚の無い低い声に男はぶっ飛んだの先でぶん殴られた頭やら体 を押さえ「ひっっ」と息をのみ
「ほ、鬼灯様!?」
なんて悲鳴を上げているがしかし、やはり私は情報処理ができていない。
「レンさん、私言いましたよね?私以外と飲まないように、と」
「んぅ……?らあれ?」
「はあ……忘れたんですか?」
「ん?」
なんて低い声は泡のように弾けて消えていき腰から伝わっていく温かさと硬い体に頬を擦り付けヘラリと笑ってしまう。
「ろぉいぅにょ?」
鬼灯は腰を抱く力を強くし真っ青になって冷や汗まみれの獄卒にゆらりと視線を向けた。
「どれだけ飲ませた」
一瞬で空気が冷えるほどに低く冷たい声は限りない怒りが表われており男獄卒はひきつる喉を動かし
「ご、5はい、ほど……」
としか答えられず鬼灯はしっかりと見下ろしてからレンのことを抱き上げた。
「もう一度はっきり言いますがレンは私の恋人です。もしまた手を出そうとしたら、」
全権力と腕力を持って潰します。そう脅し踵を返す。
「レンさん、分かりますか?」
飲み屋街もホテル街も抜け鬼灯はそう腕の中にいるレンに問いかけるがレンは鬼灯の腕の中で健やかに眠っており、伸び始めた髪の隙間から見える耳には「絶対に外さないように」と渡したピアスではなく、シャラリとしたものが光っていて息を吐き出してしまった。
「目を覚ましたら覚悟しておいてください」
と頬を撫でながら。
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