黄泉違い(全13話)
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鬼灯様と椿さんのおかげで飲み会でやらかすこともなく、あれから日が経ったころ、別の地獄で働いている鬼がやらかしたということで衆合地獄でも話題になった。
ゴシップは人間も鬼も動物も関係無いらしい。
休憩時間の獄卒たちの話題はほぼそればかりであり何でも不倫からの妊娠がバレ、仕事を失くし、叫喚地獄入りしたらしい。凄まじいな。
叫喚地獄というより不倫からの妊娠が物凄く話題になっておりどこもかしこもそればかり。
私に対して関係無いことの話題は興味ないしどうでもいい知らない相手に興味がわくはずもない。それは嬉しいことに椿さんも同じようで、同期に話しかけられても内容がそればかりだ。
「レンちゃんは楽だわぁ…」
と呟かれたので私もですよと返す。
「仕事じゃなくてそればっかり」
あーやれやれとする椿さんはコーヒーをすすり私はミルクティーをすする。
「でも鬼灯様お冠らしいわよ」
「「お香さん」」
「わたしも一緒に休憩していいかしら?」
「はい」
「勿論ですよ」
お香さんは「ありがとう」と微笑みながらベンチに腰を下ろして3人で顔を合わせてしまう。
「さっき鬼灯様とお会いしたら見事に“無”だったわ」
「それは恐い」
と椿さんと頷きあうが話しはさっさとそれで終わり新しい拷問でも考えましょうもお香さんは笑う。笑うことなのか?
「何かある?」
「衆合地獄ですもんね…」
「あるの?レンちゃん」
「失血死って、そこまで行くのかは分かりませんが亡者は喜んでしまいそうな地獄なら思いつきました」
2人は首をかしげ私は顎に手をあてると一言、口にした。
「ぱふぱふ」
「「ぱふぱふ?」」
あ、知らないの?という疑問を持った私に2人は顔を見合せまた首をかしげ、私は随分なことを言おうとしていることに気が付いた。逃げたい。
「ぱふぱふ…です……」
「それってなぁに?」
「響きが柔らかいわねぇ」
事実柔らかいので。
私には出来ないし出来る人も限られてくるけどお香さんと椿さんなら余裕の内容。
「胸の谷間に顔を埋め…」
「ぱふぱふ………」
どうやら理解してくれたらしいが、2人は優しいので冷たい視線ではなく生暖かい視線を送られた。その方がしんどいのだが。
「…私、不倫脳なのでしょうか…喜ぶ地獄しか思いつきません……」
「ぱふぱふされたいの?」
そう椿さんに恐る恐る聞かれたため「一度くらい」ちょっと体験してみたいですと呟けば椿さんはニッコリと笑って
「おいで!」
と手を広げてくれた。
えっ??いいの!?マジで?!??!!
そんな私の表情に椿さんは頷いてくれて、着物の上からだがパフンと顔を埋めて抱きついた。
ヒャー!柔らけぇ~!!服越しだからぱふぱふは出来ないけど役得やー!言って良かったー!言ってみるもんだわーー!!やっほーー!!!!
「どう?死にそう?」
「相手がエロ亡者なら鼻血出すけど、やっぱダメですね、喜んじゃいます」
椿さんの胸から顔を上げそう伝えればお香さんも椿さんもそうだろうなと頷いていて。
夕食時、椿さんは恋人と食事をしているため、そして調度鬼灯様に誘われたため向かい合って夕食をとりながら
「そういえば」
と休憩中の会話を思い出しなんとなく告げてみれば鬼灯様の視線が私の胸に移動して
「小さくはないと思いますよ」
と言われてしまった。
私から仕掛けたけどセクハラや!椿さん、ぱふぱふで癒してください!!
エロ亡者上等