H×H→転生呪術高専夏油同期チート
人生ハードゲーム(全21話)
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京都姉妹校交流戦という言葉に、ようやく任務後の休憩を与えられた私は硝子の部屋で悟と硝子と傑とで夜通しお菓子パーティーを開いていた。
昼間、傑に
「気づかない?」
という問いかけに何て答えようかとしていたら硝子がすっ飛んできて傑を押しのけ抱きついてきて
「心配させるな」
と怒られたところでよくわからない空気は抜け、ほんの少し安心したのだが傑は視線を反らしてくれなかった。
硝子を抱きしめ返し悟もすぐ姿を見せて2人同時に
「痩せた」
と怒られた。
不摂生したのは許してほしい。
置くものも置かせてもらえず食堂で4人で食事をとったがあまり胃には入らず、その後 寮に戻る途中で顔を合わせた夜蛾先生には
「今日はもう授業には出ず休んでいい」
と言われた。よくわからないが頷いた。からの夜に、硝子と悟と傑から同時に同じ内容のメールが届き冒頭に戻る。
ゆったりとした部屋着で硝子の部屋に行くと、すでにパーティーは始まっておりポッキーをガリガリ齧る悟と煙草を吸う硝子と
「私の横においで」
と労ろうとしてきた傑の横にとりあえず座っておく。
毒も効かないようにアルコールも効かず、そして毒が効かないのだから毒消しも効かず、そもそも「硬」で怪我はしないし。
騒ぐ3人をぼんやり眺め水を飲んでいたら2人の視線が向き傑が私を見つめていた。
「どうしたの?」
「疲れているかい?」
夜まで私が部屋を出ず授業も休んでいいと言われていたことはすでに3人も知っていて(というか夜蛾先生が伝えたらしい)それでの
「疲れているかい」
であろう。
「すこぶる元気」
気力は死にかけだが。
それでも昼よりかは大分マシだ。だが傑は視線を反らさず少し考えてから小声で囁いてきたのは
「もし眠りたかったら肩を貸すよ」
というもので、私はきょとんとしてから「大丈夫」と伝える。眠りたかったら硝子のベッドを借りるか、すぐ自室に戻る、と。
傑は小さく「そう…でも、」無理はしないでと微笑んできたので曖昧に笑い返しておく。無理はしていないと思うけどそう見えているのだろうか 。ふと硝子と悟が私を見ていたので首を傾げると
「香葉は私のだからな」
と硝子が不思議な釘を刺してきた。私、硝子のモノなの?
まあ物扱いは不本意だが慣れているのでどうとも思わず
「ワン」
と言うと悟に笑われた。犬だろ?
「……首輪は私が先につけるからね」
「クズには渡さねえよ」
「首輪つける前に1本も取れなきゃ意味ねえぞ」
「悟、外で話そうか」
「 一人で行けよ、寂しんぼしか?」
「煽るなよ……何の言い合いだよ」
私の呟きはジャーキーをかじる硝子の鼻で笑う声に消され バチバチの二人を見つつ軽い目眩に目頭を押さえてしまう。
気力一つでここまでとは、肉体も実は脆いのか?
2ヶ月連続任務での弊害だとは気づかず前世の感覚のまま鍛えていたが、
「……傑……」
「香葉?やはり具合がーーー」
「肩貸して……膝でもいい」
私のごく小さな呟きに3人は黙り香葉は傑の肩に頭を置いて力を抜くとズルリと意識まで落ちそうになるも優しく肩を支えられたことで本の少し顔を上げるとかなり近い位置に傑の顔がある。
「……ごめん、やっぱ膝」
承諾を得る前に胡座をかいている傑の足に頭を乗せ倒れこみそうになると硝子がブランケットをかけてくれた。
「寝る?」
「目を閉じるだけだから、話してて、返せる」
構わずどうぞ、と言うと先ほどよりかは控えめだがまた3人の声が飛び交い、そこにポツポツと私もまざる。
平穏すぎる平穏に、「確かに」前世がハードモードすぎて気力までクソ程鍛えられて いたことに気づかされ近いうちにでも私死ぬんじゃね?と思いつつ、死ぬ前に悟が1本取るまでは死ねないのでちょっと小さく息を吐き出してしまい、優しく頭を撫でられた。
優しい皆が大好きですが?