H×H→転生呪術高専夏油同期チート
人生ハードゲーム(全21話)
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「は?また香葉だけ一人で任務?2ヶ月前だってそうだったじゃねえか」
そうぼやいたのは何も悟だけではなく姉妹校交流戦の話を聞いた後の傑と硝子も同意した。
今回は東京校の人手が不足なため1年も参加させられると聞きに更に苛立ち
「香葉の帰校が間に合えば参加させる」
という言葉に硝子がぼやく。
「少しは休ませたらどうなんですか?」
「仮にも学生ですよ?」
追従したのは傑で悟は小さく舌を打つ。
「仮じゃねえ。マジで学生だろ」
香葉はほとんど学校にいない。
特級という等級で、それ以上の仕事の速さでどちらかというと周囲がついていけていないが香葉は少しも気にしない。
「一応交流戦までに帰校したら落ち着くはずだ」
呪いは夏場にかけて溢れだし五条たち3人も任務はあるが単体ではなく3人メンバーで。しかし香葉は1人で20人分くらい働いている。
「香葉今どこ」
夜蛾が教室を出てすぐ五条は携帯を取り出すと香葉に電話をかけ香葉はすぐ応じてくれた。硝子がものすごい速さでスピーカーをオンにする。
『……福岡?明太子発祥の地』
「 いつ「いつ戻れそうだい?」傑邪魔すんな!」
「貸せ五条」
3人でバタバタとさせ香葉はその音を聞きつつ呪いを祓い補助監督と向き合い報告書を緩くまとめながら続ける。
『明後日には東京に戻れるはず』
「「「明後日な!?」」」
3人の声はハモリ、仲いいなと思いつつ飛行場まで行き、途中で一旦別場所の案件も入ってきたので「多分の」明後日であるがまあ大丈夫だろう。
なんか前の人生よりハードな仕事の入りようだけど相手が弱すぎて疲れないしむしろ移動時間が暇すぎてどちらかというとそちらが苦痛。
それでもあまりそう感じ辛いのは硝子や傑がマメにメールをくれるし悟にいたってはすぐ電話でお土産を迫ってくるのでまあなんとかなっているのだが。
そうして夜中に別場の追加任務を経て伝えた明後日の昼に帰校した私はとりあえず部屋に戻り制服を脱ぎ捨ててベッドに倒れ込んだ。
不眠不休は慣れているし呪力だって体力だって並み以上にあるため苦というほどに苦ではないが正直、気力がゴリゴリに磨り減っているのはどうしようもない。
以前1度だけ「術師殺し」とか言う男とカチあったが全力で
「割に合わねえ」
と逃げられ、しかしラーメンを食べに入った食堂でカチ合い意気投合した。
なんか楽しいことがあったとしたらその時のそれだけだ。
「風呂……」
小さくつぶやき替えの服を持って大きめのシャツワンピを被り(と言っても身長が身長のためワンピースというのも憚られるが)ふらふらと大浴場に向かった。
ぞんざいに服を脱ぎ捨て全身を洗い風呂に浸ってすぐ上がる。
この後 教室に行くのがめんどくさい。
ぼーっとしながら浴室セット を片手に髪も濡れたまま自販機の前に立ち尽くしていたら
「香葉」
と名前を呼ばれ、ゆっくりと顔を向けた。
「ああ、傑」
「……元気だった?」
「すこぶる」
しかし傑は眉を寄せ大股で近寄ってくると私のすぐ目の前で足を止め見下ろしてくる。
背が伸びたのは私だけではないようだと眩しいものを見る目で見つめていたらさらに眉を寄せられ肩を掴まれる。
と言っても軽く握られる程度だ。
「……少し痩せた……?」
「あー」
やっぱり痩せてるか。
さっき脱衣所にあった鏡にも痩せたように感じる自分を見て疑問に思っていたが、そういえばこの1週間水と少量の塩以外口にしていない、だが多少食を怠ったところで特に支障はないので本当に気にはしていないが
「なんでそんな顔してるの?」
「気づかない?」
気づいてはいけない気がしたので私は口を閉ざした。
正解ってどれ