H×H→転生呪術高専夏油同期チート
人生ハードゲーム(全21話)
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硝子の繰り出す拳や足をかわして早10分。
何をどう加減して何をどうすればいいのかわからなくて早10分。
硝子は息を乱し、たった一歩半、身を引いて躱し続けているととうとう硝子は大きく息を吐き出した。
「動き全部読まれてんじゃん」
ウケる~と笑ったのは悟で全く手を出さない私を見て考え込む傑に困った表情になるのは許してほしい。
こう言っては悪いけど全部遅いし軽い。
VS母の銃弾でさえも6つの時には視認できていたため本当に遅すぎて話にならない。
それでも私が手を出したら多分、ギリギリ死ぬ。
「じゃ、次俺な」
硝子は休んでろ~なんて声に硝子は小さく「クズが」と呟き吐き捨てても木陰に入り倒れ込んでいるのがなんかごめんなさいって感情である。
「俺は加減しねえからな」
そう意気揚々に立ち上がった悟に、手加減しないと殺してしまいそうだが中学前に手合わせをした時を思い出しどこまで強くなったのかを知りたいと思う。
ピエロ姿のバトルジャンキーを思い出してしまったため急いで脳内から振り払う。
あいつマジでしつこかった。
最終的にボコボコにして逃げたけどマッジでしつこかった。
「すぐる~!開始の合図しろ~!」
と悟は笑い、サングラスも外しストレッチをしてからすぐに傑の開始の合図を耳にした。 正直、
「遅い、軽い、無駄が多い。そこは必要ない。」
もう一度
「遅い」
と言って膝を悟の腹部に叩きつけると勢いよくぶっ飛んで行ってしまった。
時が止まる。
校庭の端までぶっ飛んでしまった悟は起き上がるもその場に吐き戻してしまい、私は額を押さえてしまう。
この世界、人間も呪いも脆すぎる。
めちゃくちゃ加減したのに全然弱い。
硝子も傑もポカンとしたがすぐ硝子が起動しその場に倒れながら笑っており、ひとしきり吐いた悟がよろよろと立ち上がり、 崩れる。
そんな悟を見て夜蛾先生も言葉をなくしすぐ
「傑」
と声をかける。
「硝子、合図を頼んだよ」
「かいし~」
一瞬の間もなく硝子は開始の声を上げ、先ほどの悟を見てガチでやらないといけないと考えてるらしい傑は的確に急所を狙ったりしてくるけれど、 やはり鳩尾に狙いを定めたらしい様子に半歩で避け
「遅い、軽い、鈍い」
と悟と同じように膝で蹴りつけぶっ飛ばし傑も校庭の端まで転がって必死に吐き気を堪えている。
空が青い……。
思わず天を仰いだ瞬間に悟と傑が同時に襲いかかってくるも、やはり遅すぎて回避という回避も必要ない。
たった1歩動くだけで2人の技をいなしてしまい硝子が「ピュウ」と口笛を鳴らしたため、そちらに視線を向けつつやはり全てが鈍すぎて相手にもならない。
その圧倒的な差にも2人はめげず、けれど段々と息が上がり攻撃の鋭さも落ちていくが 私は息1つ乱さず、何なら風に靡く髪にさえ足も拳も当たらない。
「そろそろ……」
「「!!」」
私はポツリとつぶやき、前と後ろにいる2人の背後を取りそのうなじに軽く、軽~く手刀を落とすと2人してバッタリと倒れ込んでしまった。
……ええ……カルト並みにまで手加減したのに……。
衝撃で動けないでいる2人の顔を覗き込むようにしゃがんで「大丈夫?」と尋ねると、悟は気合で起き上がろうとして顔を上げ私を見ると呟いた。
「白」
「……パンツ見る余裕はあるんだ……」
気づいたら悟の後頭部に割と力を込めて殴打してそのまま気絶させてしまい、傑もまた顔を上げ正座をした。
「……見たんだね……?」
「……見ました……というか、しゃがまれたら普通に見えます」
気づいたら傑も気絶しており 、硝子の笑い声が響き渡る。
何て言うか、本当に一方的に殴って倒してしまったが女の子の生パンをすぐ目の前で見たのなら当然の仕打ちだと思ってくれると大変嬉しいし助かる。
……いや、でも、まあ、パンツ、白しか持ってないし、見られたところ特にそんな恥ずかしい!とかはちょっと無いけど……。
「買い物行こう」
と楽しそうにしている硝子に頷いて、あの2人は放置でいいのが尋ねると硝子に鼻で笑われた。
なんか2人ともゴメン。
いやでもパンツ見んなよ