H×H→転生呪術高専夏油同期チート
人生ハードゲーム(全21話)
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特級術師、というものは、次から次へと任務を割り振られ 様々な場所へと連れ回されるもその仕事の速さのせいで余計使われ1ヶ月も経ってしまった。
正直学校というものへの意味がないと思っている。
移動中に勉強は頭に叩き込み 呪いを祓って叩き込み、そしてまた祓っては叩き込み、正直疲労というものを今世で初めて感じた。主に頭。
身体的にはまだ疲労は無い。タフマン。
それでもスイッチが入ればすぐそこに入り込めるタイプになっているのでやはり実質問題もなくそれでも驚かされたのは、1ヶ月、会っても話してもいなかった3人が普通~に私の話しかけてきたことだ。
「お疲れ香葉」
と硝子が笑い、悟も傑も普通に「おはよう」と挨拶をしてきたのだ。
1ヶ月も会わなきゃ軽い溝ができることを小学生で学んでいたため驚きすぎて言葉も出なかった。そんな教室の入り口で驚愕している私にいち早く声をかけて来たのは傑であった。
「どうかしたのかい?」
「え、あ、いや……おは、よう……?」
傑は不思議そうに首をかしげ 近寄ってきて、わりと近い位置にあった顔をさらに寄せ額に手を当て熱を計るように触れてきて硝子には「おいで」と言われ悟には「距離近っ!」 なんて笑われる。
「熱は……ないね。どこか怪我をしているのかい?硝子」
「うるせえ」
硝子は傑を切り捨て、そしてまた「おいで」と言われたので傑の横を抜けつつ硝子に近寄ると悟までやってくる。
「硝子、香葉、怪我したことねえから」
こいつゴリラな、なんて説明され「いや」 ゴリラでも怪我はするけどまあ確かに今世で7歳の時に内臓垂らした以外ずっと「硬」をして怪我をしていなかったのだが傑の
「悟、女の子に対して失礼だよ」
なんて言葉に軽くときめいてしまう。
女の子扱いを受けた記憶が前世から今にかけて一度もないので
「うわー…傑…神…好き…」
と呟いた瞬間、傑は固まり硝子と悟は吹き出した。
2人してゲラゲラと笑い、傑はそっと視線を反らして、その3人の反応が一体何なのかがわからない。
「え?自分を心配してくれる人っていたことないから(内臓垂らしは除く)好きになるでしょ?」
ならないの!?驚愕して叫ぶように言うと、とうとう悟は 笑いすぎて倒れ硝子は涙目である。そこまで笑うか??と傑を振り返ると背中を向けられていた。
「……ならないの……!?」
「ぶはっ……!くっ……なら、私が香葉を心配したら香葉は私を好きになってくれるの?」
「なる」
一にもなく頷くと硝子は机に突っ伏してしまい悟はとうとうサングラスを外してまで笑い転げている。
「罪な女だな」
それを最後に硝子はつぶれ、笑いすぎて腹筋を吊らしている悟と、ようやくこちらを向いてくれた傑は、しかし若干 視線をそらしたまま呟いた。
「…あまり簡単に人を好きだと言わない方がいい……」
「あー、ね」
と硝子は笑いつつ頷き悟には聞こえておらず
「人を好きになったことなんて一度もないよ……?」
と恐る恐る口にしたらとうとう硝子は机を叩き悟は机の足に頭をぶつけ、傑は片手で顔を覆ったまま固まってしまった。
本当に意味がわからない。誰か助けて欲しい。
いわゆるカオスを作り出してしまい困惑したままの私の肩を硝子がポンポンと撫でつつ 目元を拭い
「恋愛についてはないのか?」
という問いかけに「…恋……愛……?」と疑問符を浮かべると
「道のりは遠いな」
なんて意味深に呟き、ようやく復活した悟も立ち上がり肩を組んでくる。
幸か不幸か、 私は身長まで前世とほぼ変わらないので176はあるし髪も長く垂らしたまま、悟は肩の組みやすい存在 として私と接してきていた。
それは私が悟と出会った頃からなので特に気にはならないが、ぐいっと肩を引かれ反対からも傑が肩を組んできて、硝子がニヤニヤしながら吐き捨てた。
「気安く女の子に触んなクズども」と。
女の子って、言われた……!?