H×H→転生呪術高専夏油同期チート
人生ハードゲーム(全21話)
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入学初日、言われた時刻より遅れて3人の男女が姿を見せた。
1人はショートヘアの女の子、1人は左側だけ前髪をたらした男の子、そして最後の1人は散々顔を合わせたことのある五条悟という男の子。
いやね?21年分の人生の記憶プラス今世の16年分の記憶がプラスされているので子供扱いみたいな感情を出しそうになりつつ精神年齢で詰んでるからね?結構キツイぞ?我37ぞ?キッツ……!
私は一番窓側に座り、私の横に女の子が座り、更にその横 二つに五条悟ともう一人の男の子が座ったが、五条改め悟は私を見て
「いると思った」
なんて笑っている。それに対し他2名の視線を感じつつ、実家は京都のはずの悟に視線を向け小さく頭を下げておいた。
「よろしくね」と。
悟も私も家庭環境はバグっていたが、他の2人は一般出ということで私のことも悟のことも知らず女の子が私を見るとすっと手を差し出しニッと笑ってくれた。
「家入硝子、硝子でいい」
「私は四方田香葉。香葉でいい」
「私は夏油傑。傑でいいよ」
「覚えた。香葉でいい」
「じゃあ俺ね、五条悟。悟って呼べ」
「断る」
女の子、硝子は切り捨て傑は笑いとりあえず私も笑っとくが笑うものかがわからない。笑えてるかな。
前世の21年間が付きまとう。
それでもとりあえずの自己紹介をしてから何度かお目にかかったサングラスの夜蛾さん…… 先生が教室に来て全員が自己紹介済みだと気づくと私の目の前にプリントを置き3人は疑問符を浮かべ私はすぐ目を通し立ち上がると軽く頭を下げ教室を出た。
悟はまあ生まれた時から懸賞金をかけられ不自由に生きていたし、能力云々は置いておき、まだ現場入りはしていないし、硝子はサポートタイプで、何でも反転術式とやらを使えるので当然誰かと一緒。傑は幼い時から呪いを取り込んでいたがやはりちゃんとした任務経験はなし。残る私は昔から現場入りをさせられていたため1人で任務に駆り出された。さっきのプリントはその内容。
高専に入ってもらったカード (学生証)には特の文字に丸がつけられており呪術師の最上級にランクインされているようで、いっそ殺せ、と何度も思う。
私の力量が規格外すぎて呪いは丸めた紙のようにクズカゴへ捨てられるレベルだ。
死にたい。私が強すぎて簡単には死ねない。
つくづく運が無い。
そして誰にも言っていないが 前世の素質からか毒も効かなきゃ電流も効かない、拷問だってお遊びレベルで少しも気にならない。7歳で内臓を出しながら帰宅したら大騒ぎになったのにはちょっとした感動もあった。それくらいには平気で、腕力も体力も身体能力も異常で、拝まれた。親に。
そしてさらに念能力も使えてこれまた術式とは無関係で、もはやチートだろと思っているが前世でも基本の四大業しか習得しなかったし念も作らなかったので私はどのタイプの念能力を持っているのか知らないでいる。
16年も経ちゃ何がなんだか忘れているけどね!
というわけで「硬」とかなんかそういうのは使えるままで通常のモノでは物理的に私には傷はつけられない。
任務地まで送られて眼帯をずらし目を開くと「帳」とやらを降ろされる前に術式とやらでさっさと祓う。
私の術式は「念」の「円」と似たもので展開した内部の呪いは圧して消せるため特に動く必要もなく、眼帯を戻し
「終わりました」
と言うと大体驚かれる。
もれなく驚かれた。
「え?え?」
何かしました?と問われるが気配も何も残っておらず 、かかった時間は移動時間の方がめちゃくちゃ大きい。
「円」の大きさは300mまで広げられるし「呪い」以外の物質には少しの負荷もかからないらしい。なので「術式」と問われると全てに「うん」とは頷けないがそれでどうにかなっているので術式としている。
もうめんどくさい。
説明がめんどくさい。
圧するだけなので呪力云々は大して消費しないエコモード というやつで帰校し、教室に行き報告書を書かれそうになり、そこでようやく「報告書」という新たな単語を知った。
「え……何を報告するの……?」
ちょうど座学で簡単な授業を受けていた3人は私の帰校の速さに驚き、補助監督さんに
「え?」
と疑問をぶつけられた。
私の方が先ですが。
「呪いの等級と数、範囲、呪いが発生している規模、」
その後さらに色々と教えられたため私は腕を組み、大きく息を吐いてしまった。
「もっと早く教えてくださいよ~!!」
私の今世もハードモードすぎる。