H×H→転生呪術高専夏油同期チート
人生ハードゲーム(全21話)
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率直に申し上げると、私の人生はクソみたいなものだった。
世界公認(?)の暗殺一家の第一子で、でも女で、生まれた瞬間から耐毒訓練もされ、6つの誕生日に無一文で天空なんちゃらに放り込まれ「人殺し屋やだやだ」を繰り返していたらヒステリックマザー(サイコ)に銃で打たれ死にかけ、でも生命力だけは異常にあって、そして気づいたら21になって、1つ下の弟イルミに殺された。
私が任された仕事の関係にいた人間が私が殺した人間の復讐で私を暗殺しろという依頼が入ったらしい。
「姉さんもつくづく運がないよね、才能はあるのに」
やれやれ、なんてイルミは暗器をぶっ飛ばしてきて、私はそれを一歩で躱し体を動かすも反撃はしない。でも死にたくはない。
久しぶりの姉弟再会が仕事上でなんて本当に確かにつくづく運がない。
次々と 仕掛けられる攻撃はわずか一歩の動きで避けられる私に、しかしイルミは気にせず話しかけながら針を構え
「これで20にも届いてないんだから割に合わない」
20と言っても億であるが、私の命は20億程度かよ。もっと出せよ、と思いつつ「つくづく運がない」ので仕方がない。
「 私がミルキに金積んでイルミの依頼者暗殺したらどうなるかな」
さすがに8歳のキルアや6歳のカルトには任せられないし、私だって人を殺したくない。
泣きべそかいて殺してるけど。
「あー、そろそろ本気で殺っていい?」
「できるだけ一瞬で、できれば体も燃やして欲しい」
家では死のギリギリまで色々やられていたし、痛みだってなんだって大抵は我慢できる。が、我慢できるだけで痛いのは痛いし死に損なって無様にのたうち回るのも嫌だ。
駄々っ子だって?言ってろ。事実だ。
「ま、父さんには姉さんを殺れるくらいにはなってなきゃまだまだらしいけど」
「マ?」
「マ?マって何?」
父さん、散々痛めつけといて そんな高評価を私に持っていたなんて……21年生かされて初めて気づいたわよ。
ただ最初の子が女だったからという腹いせだって思ってた。
「ーーーってわけで死んでね」
そう耳元で囁かれ、イルミの針が私の片目から後頭部まで貫いてきたのを「なんとなく」感じた。
「イルミ、ありがと」
と思っていた私は、前世という記憶を掘り出しすくすくと暗殺とは関係ない世界で生きられる!はずだったのに、5歳頃から怪しいものがイルミに貫かれた片目で捉えて視えることに気がついた。
新しく生まれた私の髪は、体毛は前世と同じ 真っ白で、片目は黒く、片目は白というより透明でかなり目立ち、そして絶望した。
見た目云々についてはどうでもいいが再誕した先もその怪しいモノが視える人間がいる特殊環境で、また暗殺まがいなことを仕込まれていく。
だがその対象が人間でも動物でもなく「呪い」というモノらしく、それを「祓う」だとかなんとか。
もう私の魂がハードゲームすぎて笑えない。
人生ではなく魂自体がハードモードすぎる。いっそ殺せ。
前人生により倫理観は歪んでいた上に、またしてもこの仕打ちである。
家族は「奇跡だ」とか「才能だ」とか騒いでいるので本当に死にたい。でも前世よりは多少マシだろうと思っているのがなんと普通の学校とかいう教育機関に通わせてくれること。
片目は眼帯で隠しても髪色は仕方なく諦めて「呪い」を「祓う」ということ以外では結構楽しく過ごさせてもらい中学まで無事生きて、卒業先は呪術高専という私のような特殊能力を持った人間を育成する施設。
ミルキがいたらドハマリしそうと嘆く。
持つ物も大してないだろうと放り込まれ寮に案内されその建物内の説明をされ、入学時、私の他に同期が3人しかなかったのに驚いた。
結構いると思ってたのにむしろ4人もいた方が驚きらしい。
どっちも何か色々「概念」というモノがおかしい。
マジでハードじゃん。
私(暗殺黙秘)悪いことしました!?
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