五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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ひっさびさの休日に私は服を着替えオシャレ(?)をして学校をでた。新一年生達との交流も大切だろうがこうして息抜きをするのも必要だろう。
五条も少しだけ呪霊を祓いに行く一年生ズについて行ったがどうせすぐ終わるだろうと待ち合わせをしてみたりなんかして。デート?いや違う、断じて違う。
そりゃキスしたりしたことは遠くで覚えているがアレは酒の力によるものなので数には入っていない。
数を数えるほどに回数があるわけでもないのだが。
渋谷の喫茶店でブラックコーヒーを口に含み薄いサングラスの向こうで街を見ていれば4級以下の雑魚呪霊が電柱にしがみついていて、下を歩く人達を厳選しているようだ。
祓わなくてもいいだろう。
そうしてもう一口ずずっと啜っていれば肩をポンと後ろから叩かれ振り返ればそこにはサングラスの五条がいて子供達は別行動で遊びにいったりプラプラしていると教えられ、五条は私の前に腰を下ろし大量のスティックシュガーをコーヒーにドバドバと入れてかき混ぜそしてショートケーキ。
思わず「女子か!」と言いそうになったがまあ気にすることはやめてコーヒーに口をつけた。
「…よくブラック飲めるね」
気にするのはやめようとした端から突っ込んでくるとはどういうこっちゃと思い
「五条こそよくそんなゲロ甘な組み合わせいけるね」
そう返し、五条は「飲んでみる?」と差し出してきたので引きつつ拒否をしてみせ
「前に無理矢理焼酎飲ませてきたっしょ?」
「……忘れろよ頼むから……」
と疲れたようにため息一つ。それでも仕方無しにとスティックシュガーが大量にぶちこまれた紅茶をすすり頷いてしまう。
「意外といけるな」
「でしょでしょ~?」
祝柄も一緒に甘党になろうよと誘われたがそれだけはしっかりと拒否してからブラックコーヒーを差し出してみせれば「絶対に飲まない」と頑なに拒否の姿勢を見せてきたので笑って喉に流し込む。
「しかし平和だなぁ」
「いや、恵たちは呪霊を祓っているから平和ではないと思うけど」
「気分の問題さあ!」
そうのんびりと呟き空を見上げれば雑魚がピョンピョンと廂の上で跳ねており五条もそれを見上げるともう一度笑って
「平和?」
なんて一言。
平和だと思わせてくれよ明日からまた海外で仕事があるんだから束の間の休日を許してほしい。
「五条は明日も一年生君たちと仕事?」
「んー、僕も違う」
「というと」
「本当は稽古をつけてあげたいけど僕も出張だから二年生に任すことにしてる」
へえ~突然だねぇと返せば「ねー」なんて笑ってきて通りすぎ様の女性たちが五条を見つめたりしていて、私は他人としていたかったのだけれど気にしない事にしてコーヒーを一気に飲み干した。
「……にしても、また呪物作ったの?」
「あ、気付いた?へへ~!一ヶ月呪力こめ続けてみたら割かし良いものができた」
そう首に巻いてあるチョーカーに触れ笑えば五条はショートケーキを食べつつ
「ん」
と手を差し出してきたためチベスナ顔で見つめながらもその手のひらの上にチョーカーを乗せ五条はそれをためつすがめつ眺めていて。
「そっち系の仕事も持ってみればいいんじゃないかな」
「やだよぉ~これ以上めんどくさ……忙しくなりたくない」
「今面倒くさいって言おうとした?」
それをふふーんと返し戻ってきたチョーカーを首につけ直し上を見上げれば私から溢れる呪力によって呪霊が遠くに逃げていってしまい
「僕も何か作ってもらおうかな」
「高くつくぞ。それに五条はコントロールできるから問題ないでしょ」
「強すぎるのも考えものだねぇ」
「制御できないポンコツすぎて悲しい」
「ポンコツは言い過ぎだと思うけど」
そうしてフワフワとした会話をし日暮れと共に一年生ズと合流し学校へと帰宅した。