隣の隣の社会人(全14話)
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白髪目隠しこと五条悟(と自己紹介された)は私と机をはさんだ反対側に座るとなっがーーーい足を組み私に笑いかけてきてくれた。声がいいな、この人。
五条さんとも自己紹介をしてから改めてなんで五条さんは七海さんを探していたのだろうかと考えればそんな私の心を読んだように、そして絡んでいたのだろう七海さんについてを話し
「君が新しい窓の響さんね」
と笑ってきた。
「大した呪力はないけど、君……どこからきたの?」
どこって、故郷、だろうか、住んでいる場所であろうか、この世界に来る前の場所だろうか。
答えようのない選択肢を除外して口を開こうとすれば五条さんは腕を組みソファにゆったりと座りながら私を眺めてきていて冷や汗が背中を流れていく気がする。
黙り込んだ五条さんと同じように黙りこんでしまった私はただとにかく五条さんを見ないようにとお茶の入ったカップを手にして口に運びチビチビと啜っていれば、ふ、と五条さんの雰囲気が変わるのが分かった。
「もう一度聞いていいかな」
なんて言葉は優しく口調はフラットにしてから前屈みになって、机はあるが顔を寄せてきて、そう、もう一度
「君“どこから”来たの?」
「っ……あ、の…七海さんと同じマンションから……」
「うーん……」
そうじゃないんだよなぁなんて副音声が聞こえてきた気がして私はお茶とともに言葉と空気をゴクリと飲み込み五条さんを見る。
た、助けてください七海さん!!
そんな私の心を捉えたように応接室の扉が開き七海さんがタブレット片手に立っていて、五条さんの存在に眉間にシワを寄せている。
そういえば、信用はしてるが尊敬はしていないとか言っていたな。
五条さんは「なーなみ!」と笑い手を上げ私から視線をそらすと七海さんは私の横に腰を下ろすことなく五条さんに嫌そうにしながらも声をかけ、タブレットを操作し、私の分からない単語を交え会話をしている。
時間がかかるのだろうかと思っていれば5分もせず2人の会話は終わり七海さんは私の二の腕を掴むと
「行きましょう」
と立たされた。何か怒っている。それでも私は五条さんの“眼”から逃げたいので七海さんに従って、それでも一応と五条さんにも頭を下げ応接室を出て2人して高専を後にした。
タブレットを操作する七海さんの無言の圧力に今度こそ緊張していれば七海さんは小さく息を吐き出して私に視線を向けてきた。
「五条さんと、何かお話しを?」
「いや、特に、どこからきたの?ってだけを」
私のその言葉に七海さんは眉間にシワを寄せつつ今一理解できないような何ともいえない表情でいたがそれも私も同じである。でもやっぱり七海さんは苛立たし気で、私、七海さんは黙ったまま伊地知さんに駅まで送られてしまった。
やはり七海さんは無言である。
なにーーー!?せんせーーー!!!
七海さんの地雷(?)