家入同中一般人と五条
タピる男とタピらぬ女(全8話)
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あの後結局悟さんを交えて同僚と飲んですごし、ほろ酔いになってきた女性同僚を思って解散をすればその女性同僚は悟さんに絡んでいて悟さんは笑って相手をしている。
男二人は別場所(キャバクラ)でまた飲みに行くとタクシーに乗って行ってしまってしまい、女性同僚は悟さんの腕に抱きついていて、彼女が何をしたいのかを悟ってしまい胸にチクリとしたものを感じながらもう一台のタクシーに女性同僚と絡まれている悟さんを押し込み私ではなく女性同僚の自宅へとタクシーを走らせてもらった。
「五条さんって恋人いないんですかぁ~?」
「まだいないかなぁ?」
「私候補に入れてもらえないかなぁ?」
「うーん、僕好きな人いるし」
「えぇ~?」
なんて甘え声に私は呑気にも酒の力とは凄いと感心し、そうか悟さんには好きな人がいるのかとそっと息を吐き出してしまった。
焼酎の香りがする。
花金の夜道には似たような人達の姿を捉え流れる景色としていればタクシーの運転手はチラリとバックミラーを見やり私も本の少し振り返れば、女性同僚が悟さんの肩にもたれるようにして眠っていて、その手はまだ悟さんの腕に絡んだままで。
またもう一度チクリとしたものを感じ悟さんはそれに対し何とも思っていないようで窮屈そうに座っている。足が入りきらないのだろうか。足、長いもんね。
そうしてしばらくして女性同僚のマンションに着き軽く声をかけようとすれば、悟さんが彼女を抱き上げてタクシーから降り私は慌て彼女の鞄から鍵を探しだすと前から知っていた彼女の部屋に行き悟さんと一緒に彼女の部屋にお邪魔した。
特に部屋を見渡すことなんてせずにジャケットだけ脱がすと悟さんは彼女をベッドに横たえた。そうすれば本の一瞬だが彼女の肩が動いたのだが起きる気配もなく、悟さんを部屋から追い出しメモを残すと鍵をかけドアポストに鍵を落とし下に待たせてあるタクシーに乗り込んだ。
「悟さん、家は?」
「僕の家は少し遠いかな」
学校に職員寮があるからと笑いスルリと、まるで当然のように私の手に指を絡ませてきて思わずその手を引っ込めてしまった。
だって悟さんには好きな人がいるんだから私に遊びかけるのはよろしくないと、そう態度で示してみればしかし悟さんはサングラスの下の目は笑っており腰を引き寄せられてしまった。
「さ、悟さん!?」
思わずそう声を上げてしまったがタクシー内ということで声量は抑えたがけれど狭い車内だ。タクシーの運転手にも聞こえてしまったであろうがしかし運転手も悟さんも気にもせず。悟さんは顔を寄せてきて私のこめかみに唇で触れてきた。
アルコールも相まって赤い顔が余計に赤くなっている気がして暗くて良かったとしていれば、タクシーは私のマンションについた。なので私は一応とお茶でもと誘えばそのつもりだと言わんばかりに笑顔を浮かべた悟さんは指を絡めて手を繋いできて。そしてタクシーの代金を支払おうとすればなぜだか悟さんが私の代わりに代金を支払っている。
何で。
しかも手を繋いできた。
悟さん、好きな人がいるのでは。
そのままエントランスでロックを解除しエレベーターに乗っても悟さんは手を離さず、一人ドキドキとしながらも悟さんには気付かれてはいない。
エレベーターは私の部屋のある階に止まり家の鍵を開ける時には手を離してもらい扉を開ける。
「まあ、どうぞ」
すぐお茶を用意するからと靴を脱げば悟さんは私の手を引き思わず前のめりになり抱き締められて
「本当に、僕のこと、家に上げてもいいの?」
なんて囁かれ肩が揺れてしまった。というかそんなこと言われてもここまで着いてきたの悟さんの方だし
「す、好きな人がいるのでは?」
思わずポロリともれてしまった言葉に悟さんはキョトンとし、けれど、すぐニンマリと笑うと
「そうだよ」
と。
「僕、弦のことが好き」