五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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今日は五条が出張のため一年生ズだけでの祓いになるのだがわりかし新しめの建物にはブルーシートが覆ったままでありドロドロとした気配がたちこんでいて。
「階級は三級らしいけど」
そう釘崎は呟き無言の伏黒と「よっしゃあ!」とヤル気の虎杖たちはビルの中へと足を踏み入れた。
ゾワゾワとした囁きは呪霊のモノなのかは確かであり弱いやつほどよく群れると言う言葉通り一階にはセミをでっかくした気持ちの悪い呪霊が羽音を響かせていて、突然襲いかかってきた。
だが三人はそれをいなし互いが互いに呪具を構えたりしていて。
「一階は虎杖、あんたに任せるから伏黒は二階、私は三階!」
終わったら上がってきてよね!と釘崎は言葉を投げかけ二人はそれに了承すると階段を駆け上がって己の分担された場所を巡って走る。
虎杖は向かってくるハエをボコ殴りにし、二階では伏黒がエイリアンをどうにかしたような呪霊と向かいあい、釘崎は三階にいる三体の呪霊に釘を打ち込んだ。
そうして三者三様に呪霊を祓い屋上にいけば既に伏黒も釘崎もいて、どうやら虎杖は数が二人に比べて異常だったようで時間がかかったらしい。
「めんごめんご」
なんて言いつつも虎杖は屋上に上がってきて、そして
「はっろ~う?」
なんて軽率な声と共に祝柄が姿を見せたその手にはビニール袋をぶら下げており、伏黒は
「こんにちは」
と。
虎杖と釘崎は「寿先生」と声を揃えて口にして
「もしかしてそれって差し入れ!?」
と先に食いついたのは虎杖で祝柄はヘラヘラと笑うとビニール袋から取り出したのは500mlビンの焼酎。
「教師が昼間から酒買ってくるなんてすげえな」
と虎杖。
「ジュースとかお茶じゃないのが嫌なところね」
と釘崎。そして伏黒はため息を吐き出して。
「五条先生といい寿先生といいまともな人はいないのか……」
なんて呟いているがしかしそれは"一応"呪術師として尊敬はしないが信頼はしていての言葉。
「伏黒も言うねぇ、傷ついちゃう!」
そんなことないだろうと思うも三人は呆れたように祝柄を見つめ祝柄はニッコリと笑って「んふ!」と声を上げた。
「君たちもまだまだだねぇ」
「?どういう」
意味ですか?と伏黒が尋ねかけた瞬間、呪霊のオーラが辺りにたちこめてきて祝柄の背後にズァッと呪霊が姿を現した。
まさかの見落としに三人は構えるも祝柄を盾にしているようで隙が掴めないと三人はギリと歯を食いしばり祝柄はビニールを持ったままただ笑っており
「どういう事か、分かるよね」
呪霊の手が祝柄に伸ばされ三人が息を飲むのと呪霊が弾け飛ぶのはほぼ同時。
誰が何をしたかなんて一目瞭然である。
近距離派の虎杖は無理だし釘崎も釘を飛ばすにも祝柄の真後ろにいるし伏黒も玉犬を出すには出したのだが手を出す隙もないと見たわずかな一秒の間にそれは起こったのだ。
「五条が生徒に良いところを見せるのも大事ってたからねぇ、私にもカッコつけさせてよね?」
術式展開『酷転重負』
ただそう呟いただけで呪霊は消え三人は唖然とし虎杖が祝柄に向かって指をさしてくると
「寿先生って、何級術師なの?!」
「え~?私?三級~🖤」
「は?嘘でしょ?」
「嘘だよ」
「はあ~?!」と声を出した虎杖と釘崎に伏黒はため息を吐き出しながら
「この人は特級だ」
そう静かに呟いて、二人は更に声を上げることになる。