五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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「キャー!寿先生!あと少し!あと少しだからぁ!!」
「うわー!待って待って釘崎ちゃん急かさないで急かさないで!!」
そう二人で盛り上がっている場所は秋葉原のゲームセンター。夜蛾学長が揃えている、というか作っているぬいぐるみのように可愛いそれを頑張って取ろうとしていれば私と釘崎ちゃんの後ろから虎杖君も一緒になって
「おー!すげぇ!ダブル取り!」
なんてはしゃいでいて、その間伏黒君は疲れたように店先で座り込み五条が別のクレーンゲームで取っカルパスの詰め合わせを口にしている。
それパンダにあげれば喜ぶのではないだろうかという疑問も湧いたが伏黒は気にすることをやめてパックのお茶を飲んでいて。
「恵も楽しもうよ~ほらほらぁ」
「…いや、俺はここでいいんで……」
今日は朝から呪霊を祓い五条は途中参加という形で祝柄が引率し秋葉原から裏道に入ったビル内にいる呪霊を祓ってからゲームセンターに入ったのだが、釘崎が予想以上に盛り上がってしまったため五条が合流した頃には釘崎と祝柄の横にはゲットした商品が袋にパンパンに入っていて、虎杖は格ゲーを、伏黒はパンを食べながらスマホで五条と連絡をとっていたわけだが。
積みに積まれたその景品を虎杖と伏黒に持たせ
「次はプリクラよ!」
と祝柄の手を引き、祝柄は虎杖の手を、虎杖は伏黒と五条の手を引いた。
五条は何気なくノリノリだが伏黒は顔一杯に嫌そうな表情を浮かべておりそれでもノリノリな四人には敵わないだろう。
激盛り!と書かれたそのスペースに五人で入りコインを投入すると機械から
『とるよー!3、2、1』
なんて聞こえてきて伏黒除く四人はものすごく楽しんでおり。
「ほら、恵も笑って笑って!」
「宿儺も出てきて気色悪い呪われしプリクラ撮ろうよ!」
と教師二人が口にする。
伏黒は三歩譲って撮るのは分かる。だがなぜ宿儺までとぎょっとする生徒たちに祝柄は虎杖の頬をスルリと撫で突然の対応に驚いていれば小さな舌打ちと共に虎杖の頬に口が現れた。
「ちっ……うるさい女だ」
「あっは!キモッ!!」
出ろと言ったくせに出るとそんな対応だなんて呪いの王をバカにする素質がありすぎてギロリと眼までもが現れた。
「目潰ししたら痛い?ねえしていい虎杖君!」
「やめてくれると嬉しいな!!」
なんでよなんでよと繰り返しながらもシャッターはおりていて、戸惑っている虎杖を中心に伏黒と釘崎も引いており五条と祝柄はにやにやと笑って宿儺の目と口に指をあてポーズをとっている。
もはやカオスである。
プリントアウトされたそれを見た釘崎は微妙な顔で笑っており、それを見た祝柄は爆笑した。
「特殊メイク顔負けだな!顔だけに!!」
そうヒーヒーと五条は笑いだし伏黒はそのプリクラの受け取りを拒否し祝柄と五条はちゃっかりと一番面白くもヤバい部分を貰っており
「東京の教師って皆おかしいのかしら」
と釘崎はポツリともらしている。いや、そうじゃない。この二人が特殊なんだと言いたくも言えない伏黒は大きくため息を吐き出してしまって。
「あー、笑った。腹筋つった……」
「顔だけに?」
「くっ、フフッッ…!やめて五条お願いだから!これ以上笑ったら腹筋割れるから!!ふっ、…ふふっ………!」
そう祝柄は五条の肩をバシバシ叩き、大の大人が二人して生徒の前で宿儺のプリクラにバカウケしており、虎杖は虎杖でこの二人の前で宿儺と身体を入れ替えるのはやめようと深く深く思ってしまった。自分もめっちゃ笑いそうになったけど。
「はー涙出てきた。しばらくは楽しめる」
伏黒君ももらっておけばいいのにと話を振れば伏黒は渋い顔で受け取りを再度拒否した。
釘崎は涙を拭く祝柄の腕を引くと
「今度は寿先生と二人で撮る~」
なんて別のプリクラ機に入り残された男たちは五条の取ったカルパスを食べながらお昼の相談をしていたことはプリクラを撮っていた二人は知らぬところで。