五条と副担任
五条と私のあれやこれ(全39話)
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つい最近思春期全開に問いかけられたその2だが
「寿先生って五条先生のどこが好きなの?」
というもので、私はキョトンとしてしまい運動場にいる他の皆はこちらに気を向けずにいて。もちろん五条も体術の訓練を行っており一緒に休憩していた棘も関心を向けてきた。
「シャケシャケ」
「棘まで……」
そうして私はあぐらをかき直すと腕を組み「うーん」と悩んでしまい向こうにいる五条を見つめてしまうも釘崎ちゃんの返答が思い浮かばない。
「……どこが好きだと思う?」
先日は「好きだ」と言ったのだが釘崎ちゃんは「えー?」として
「年齢を聞いたらいくつだと思う?みたいな返事がいちばん面倒なんだけど」
「そう言われてもなぁ」
「いくら~」
「棘黙って」
そうして視線を五条に向け見つめていれば私に気付いた五条は私の名を呼び手を振ってきて、それに返していれば真希やパンダに一年二人も(いや伏黒は除くが)手を振ってきてくれたので軽く手を振りまた悩んでしまう。
「……本当に五条のどこが好きなのかな?」
「ええ~?そうくるわけ?」
「だって好きな部分が思い当たらないしそもそも私って五条と付き合ってるの?」
「いや、そんなこと聞かれても……」
「おかか」
そなまま三人でうーんと悩み
「顔?」
「違う」
「声?」
「違う」
「身長?」
「ギリ当てはまる」
「年齢?」
「年下趣味ではない」
「最強だって自分で言っちゃう自信家な所?」
「違う」
ええじゃあどこよぉと言う釘崎ちゃんと棘にどうしたものかと考え、今言われた事柄には何一つ当てはまらなかったしもしかしたらただ流れるように付き合ってしまっているため特に好きな所もなく恋人してるとか?
うわ、何それ最低であり最悪な女じゃん。
今さら考えてみたらその最低最悪が私に当てはまりそもそも五条だって私のどこが好きなのだろうがと考えてしまう。
付き合い始めた時に一度だけ「好きだ」と言われたし私も私で好きだと言わ……された……?けどそれ以降特に何も言ってこないしスキンシップだって今までと変わらない。
いつものように焼酎を飲んでいるところへゲロ甘コーヒーやイチゴミルク片手に部屋に訪れて来ることだって今までと変わらないし……。
「うーん…わっかんない!全然分かんない!!」
好きなのかも分かんなくなってきたとも言えば真希ちゃんが長い棒を片手に持って近寄ってきて
「いつまでサボるつもりだ?真面目にやれ真面目に」
と見下ろしてきたが私は立ち上がらず棘が私と五条を指差すと
「いくら」
と口にし釘崎ちゃんは今の私とのやり取りを真希ちゃんに話していき
「五条先生の根押しかあったんじゃないのか?」
というそれがストンと心に落ちていき思わず「成る程」と言ってしまった。
「つまり寿先生は五条先生の根押しに負けて付き合い始めたわけか」
「男と女なんてそんなものなのね」
なんて釘崎ちゃんは「うんうん」と頷いていて私も一緒に頷いていた瞬間、五条が私の背に回りぎゅうと抱き締められてしまい肩越しに振り返れば五条はにっこにこであり
「僕の話題?」
なんて尋ねてきたためどう答えるかを悩んでいれば釘崎ちゃんと真希ちゃんと棘は私と五条を交互にみてくると
「お似合いっちゃお似合いじゃないか?」
という真希ちゃんの言葉に苦笑いを浮かべてしまい今の話は五条には言わないようにと言っておいた。